ラッパークラスについて
ラッパークラスとは?
Javaの型には基本型と参照型がある。基本型では数値や文字などの値の格納や、格納された値を使った演算処理が行える。
しかし、値に対する操作を行う手段(メソッド)は用意されていない。また、複雑な処理をより簡易に行えるコレクションやジェネリックなどを利用しようとした場合、基本型は引数の対象外となるため使用できない。
そこで基本データ型の値をラップ(=包み込む)してオブジェクトとして利用できるようにするクラスが用意されている。
それらをラッパークラスと呼ぶ。
オブジェクトとして扱える
ラッパークラスを利用することで基本型を参照型(オブジェクト)として扱えるようになり、用意されたメソッドを使って値に対する処理を行えるようになる。
例えば「文字列として入力された二つの値を使って計算処理をしたい。」といった場合、文字列の数値を、ラッパークラスを利用して基本型に変換し計算を行う、といったことも行える。
また、「小数点を扱う場合に、小数点以下の桁数を知りたい」といった場合も出てきたりする。そういった場合にはint型の整数を、ラッパークラスを利用して文字列に変更し、Stringクラスのメソッドを使用して桁数を取得できる。
各ページで詳細をお伝えしていこう。