このページではLinuxディストリビューションのシェアをまとめてご紹介する。
総括すると人気のUbuntu、安定のCent&RHELという感じだろうか。
Linuxディストリビューションシェア
シェアを参考に
Linuxを使用してみたいが、どれを試してみればいいかわからないという方はいるだろう。Linuxディストリビューションはたくさんあり、どれを使おうか迷うところだ。
その際はシェアを参考にするといいだろう。シェアが高いということはそれだけ情報も多いということだ。
いずれもLinuxなのでどれから手を出しても、それほど困るものではない。が、はじめてLinuxを触るのであれば情報が多いものの方がトラブルに見舞われたときに対処がしやすいはずだ。
シェアが確認できるサイト
具体的なディストリビューションのシェアを記録提示しているサイトは多くない。
Linuxディストリビューションがそもそも、個人で作成可能であり、星の数ほど存在し、特に統計をとりにくいというものある。
そのなかでも貴重なデータとして参考になるのが「W3Techs」や「distrowatch」といったサイトだろう。W3TechsはサーバのLinuxディストリビューションシェアを公開している。distrowatchは人気のディストリビューションをランキングしている。「人気のディストリビューションを知りたい」「Linux界隈のサーバのシェアを把握しておきたい」などの場合は利用するとよいだろう。
サーバ用途としてのシェア
W3Techsのサーバ用途でのLinuxのシェア
出典:W3Techs
情報はクローラ(Web上で情報を集めるロボット)でWebのクローリングを利用して、その際に得られた情報を元にしているとのこと。ウェブサイトのアクセス数を調査統計することを事業のひとつにしている企業Alexaのランキング上位1000万Webサイトを参照し、WebサーバのLinuxディストリビューションのシェアを公開している。
情報がサーバ用途となるLinuxに触れていると自ずとサーバとして使用する機会がある。エンジニアを目指すというのなら把握しておきたい情報だろう。
2017年2月の段階では
- Ubuntu 35.2%
- Debian 31.8%
- CentOS 20.5%
この3つのディストリビューションが圧倒的に強い。
Ubuntuは大量のサーバを立ち上げるのに必要な技術を蓄えてきたため、近年の大量サーバ立ち上げ状態に強くなっている。そのため、Debianのシェアを食べて成長している。
CentOSは常に安定だ。ちなみに4位はRHELで、こちらも安定している。
人気度
「いまどのディストリビューションが人気なのか?」「ぱっとお勧めは?」そういった要望にこたえてくれるのが「distrowatch」というサイトだ。
あくまでも人気度であり、シェアとは別の数字だが参考にはなる。
出典:distrowatch
下記のページから「Last 12 months」過去12ヶ月の人気度ランキングが提示されている。
出典:distrowatch
こちらのサイトでもUbuntu系OSが筆頭にあがっている。こちらはサーバ用途というより全体用途なので、Ubuntuが強い。
- 1 Mint
- 2 Debian
- 3 Ubuntu
まとめ
このページではLinuxディストリビューションシェアについてまとめてお伝えした。
これらを見る限り、個人で使うのであればUbutu系(MintやUbuntu)、企業サーバとしてはUbuntu・Debian・CentOSから選ぶのがいいだろう。
多くの場合既存のサーバ状態に合わせることになると思うが、新規でインストールするときは参考にしてみてはいかがだろうか?