From: リスキルテクノロジー 松田航
新宿本校にて、、、
「最近、終電帰宅ばかりで疲れたわ...」
知り合いのSEがぽつりと漏らしたひとこと。
あまり愚痴っぽいことを言わない人なので、
そのひとことに少し驚きました。
彼はあるプロジェクトのリーダーを
任されているようです。
軽く話を聞いてみたところ、
小規模プロジェクトの割に納期は長く、
それほど難易度の高いプロジェクトでは
なさそうなのですが...
一体、彼に何が起こったのでしょうか?
目次
終電の理由は
すぐにギブアップするプログラマのフォロー
彼が担当する開発案件は小規模で
彼をリーダーに、プログラマが3名の計4名のチーム。
マネージャは他の案件と兼務しており
実質的に顧客折衝や進捗管理も彼が担当しています。
しかし、
ユーザーからの要件はほぼ固まっており、
彼自身もユーザー業務をよく知っているので、
それほど難易度は高くない開発案件でした。
彼が終電帰宅になる理由...
それは、
開発チームに所属するプログラマから頻発する
「少し調べればわかる程度の質問」と
「ギブアップ宣言」が原因でした。
チームにいる3名のプログラマは、
みな昨年~今年入社したばかりの新人エンジニア。
新人エンジニアでもプロ意識をしっかりと持ち、
スキル的なポテンシャルが高い人も多いのですが...
彼のチームのエンジニアの場合...
・プログラムでつまずくと、簡単なことでも調査せずにすぐ質問
・「できません」「わかりません」と、すぐにギブアップする
...というエンジニアが揃ってしまった模様。
彼はリーダーとして
解決方法をアドバイスするのですが、
結局彼らのしわ寄せがリーダーに集中して
日中に自分が担当する業務ができず、終電帰宅となるようです。
問われるプロフェッショナルエンジニアとしての姿勢
リーダーとしての彼の指導方法にも
何らかの問題がある可能性も否定はできませんが、
新人エンジニア達にも問題がありそうです。
誰もが最初はわからないことだらけ。
それはそれで、全く問題ありません。
そしてわからないからこそ、
できないことも多い。
しかし、彼らは新人とは言えプロなのです。
問題なのは、プロであるにもかかわらず...
「何が問題となって、自分が解らないのか?」
...ということを理解しようとしない姿勢にあります。
わからないことを質問するのは
全く問題がありません。
むしろ、
質問して早く問題が解決するならば
積極的に質問して開発を進める方が良いでしょう。
ただし...
1.プログラムが思う通り動かない
2.とりあえず人に聞いてみよう
3.それで動けば問題なし
4.それでもできなかったらギブアップ
...という考えであれば、プロフェッショナルの姿勢とは言えません。
単なる流用はNG
優れたノウハウをスキルアップに繋げることが大切
プログラミングの際、
インターネットなどでサンプルソースを検索して
それを参考にしてプログラミングする方も多いでしょう。
実際に他の人が作った優れたソースを参考にして、
開発業務を行ったという経験を持つエンジニアは多いです。
しかし、
優れたソースを参考にする場合、
必ず心がけておくべきことがあります。
それは...
「単なる流用ではなく、仕組みを理解する」
...ということ。
単純にサンプルをコピペして、
少し変更すれば問題は解決するかも知れません。
しかしそれでは、
常に他人のスキルに依存してしまうため、
先ほどの新人エンジニアの事例と何ら変わりないのです。
優れたサンプルソースを参考にして...
・どのような仕組で動作するのか?
・自分では解決できなかった問題はどこにあるか?
...ということを理解し、
自分のノウハウに蓄える必要があります。
優れたノウハウを自分のものにすることで、
自分自身のスキルアップにも繋がってゆきます。
単に流用して解決するエンジニアと比較すると、
将来的な技術力に大きな差がつくのです。
姿勢次第で大きな差がつく!
現状把握と分析力に加えて提案力があればベスト
エンジニアだけに限らず、
何か問題に直面した時に必要なことは...
何が原因となって問題が発生しているか?
...という現状を把握し、分析する能力です。
プログラム系に関して言えば...
・どこでどんなエラーが発生しているか
・エラー発生前の処理はどのような処理か
・関連クラスの処理や変数の内容は正常か
・引数に問題はないか
...など。
ネットワーク系で言えば...
・ルーティング設定に問題はないか
・どの機器に問題があるか
・断線や配線方法など物理的なことが原因になっていないか
...など、自分で考えられる範囲で現状把握を行います。
そして考えられる対処法を検討・実施し、
それでも原因が解決しなければ、
高スキル保有者に相談しましょう。
開発期間には限りがあります。
問題を自分だけで抱え込む時間が長すぎると、
それは開発の遅れに繋がるケースもあるのです。
そして相談する時は、
わかりません、できませんではなく...
・現状どのような事象が発生しているか
・それに対し、どのような調査を行ったか
・解決には至らないが、その調査で判明した情報
...を必ず伝えるようにしましょう。
これが...
問題発生→現状分析・調査→相談→解決
...という理想的な解決パターンです。
さらにもう一歩踏み込んで
問題を解決する為に調査・検討した、
自分なりの解決策を説明できれば申し分ありません。
簡単に言えば「回避策」の提案です。
そうすれば...
問題発生→現状分析・調査→相談・回避策の提案→検討→解決
...という流れで、自らの発案によって問題回避できることも。
プログラム言語で言えば、
言語的な仕様でどうにもならない!
という問題が発生するケースもあります。
そういう時に
回避策を提案できるエンジニアがいると重宝されます。
業務に対してどのような姿勢で臨むか?
受け身のエンジニアになるか?
それとも...
積極的な提案ができるエンジニアになるか?
姿勢の持ち方次第で、
エンジニアとして数年後に大きな差が開くのです。
リスキルテクノロジー
松田
PS
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