From: 松田航
新宿サザンテラスのスタバにて
先日、リスキルテクノロジーのインターン生から、いい質問を受けました。
「プロフェッショナルなエンジニアになるためにはどうしたらいいでしょうか?」
漠然としていますが、いい質問です。あなたも考えたことがあるかもしれません。
もし、あなたもなんらかの分野で成功したいと思っているなら今日のメルマガは参考になるはずです。プロフェッショナルになるための"現実的な"方法についてお伝えするからです。
目次
プロフェッショナルになるには?
この方法はすべてのプロフェッショナルに当てはまります。このステップに従って、自分のキャリアを組み立てればほぼ確実になんらかの成功を手にするでしょう。金銭面か地位か時間かは、個人の望みによります。
僕もこのステップに従って動いていますし、今後も肝に命じたいと思っています。
ステップその1:分野を選ぶ
何でもいいからプロフェッショナルになればいいというわけではありません。まず重要なのが分野を選ぶということです。
ビジネスでいうとポジショニングです。これは事業だけではなく、個人にも当てはまるということです。
今からCOBOL(すこし古くなったプログラミング言語)に時間を投下して、プロフェッショナルになったところで見返りは小さいでしょう。ただプロフェッショナルになるのではなく、なんのプロフェッショナルになるのかということをまず意識する必要があります。
できるだけ長く持つ分野。とはいえ、新しすぎてブームが去ったら、すぐに消えそうではない分野。を選ぶ必要があります。
それだけではなく、需要に対して供給が少ないものに時間を投下すべきです。例えば、いまからHTMLのコーディングに時間を投下し、誰よりもミスが少なく、インデントをきれいにコーディングができても、見返りは小さいでしょう。Webがある限りなくならない技術ですが、それでも見返りが小さいのです。
だからまずは分野を慎重に選ぶことが必要です。
・その分野の将来性
・需要と供給バランス
なるべく価格競争に陥らず、将来長持ちする技術や分野に時間を投下するのが賢明です。それが難しいという話もありますが、そこはある程度の判断をし、次のステップによってリスクを下げます。
ステップその2:すこし上の階層も視野にいれる
分野を決めるとはいっても、その分野に固執するだけではリスクがあります。なぜなら、領域が小さければ小さいほど、その領域には「旬」があるからです。
特にエンジニアリングの領域は変化が激しい業界です。あるフレームワークのプロフェッショナルになっても、3年後にはトレンドが変わっているというのはよくあることです。
そのため、ひとつ上の階層に目を向ける方がいいでしょう。
プログラミングのプロフェッショナル・サーバのプロフェッショナル・ネットワークのプロフェッショナルという階層をまず視野に入れて、それから、さらにJavaやRubyのプロフェッショナルという風に一段下も見るという視点を入れてください。
そうすれば、仮にRubyが時代遅れになっても、プログラミング全般の知識があるため他の分野への移行はスムーズになります。(もともと、ひとつの言語を極めようとするとそうなります。しかし、割とそうじゃない人もいるのが事実です)
デザイナでもマーケタでもそれは同じです。企業だけではなく、個人もリスクヘッジはとても大切だということです。
そうすることで、耐久年度はあがり、あなたの価値は長続きします。
ステップその3:1万時間投下する
1万時間の法則という法則をご存知でしょうか?
1万時間その分野に、プロフェッショナルになれるという法則です。マルコム・グラッドウェルという人唱えた理論です。感覚的にも、この理論はとても現実に即しています。
幸い、僕たちがいるのはビジネスの世界です。スポーツの世界ではありません。0.1秒や0.1mを競うような世界ではないのです。
才能はもちろん作用しますが、才能以上にどれだけ時間を投下したかで、十分に勝てる領域に行ける分野なのです。
1万時間というのはどれくらいの時間でしょうか?
1日3時間、毎日で10年間かかります。
仕事で関わっているのであれば、1日8時間、平日だけで約2000時間。5年間でプロフェッショナルになれます。
ジャンルを決めたら、そこに時間を投下する覚悟を持ちましょう。
反対にいうと、5年はかかるということです。すぐに成功したいと望むのは人間のサガですが、これを頭に入れておくと、忍耐を忍耐と思わずに済みます。自然なことだと捉えられるようになるのです。
ただし、プロフェッショナルになる前が素人で食えないかというとそんなことはありません。ある程度で十分に稼げるようになります。その中でもプロフェッショナルを目指すならという話です。
最悪なのが、、、
途中で諦めて次の分野に移ることを繰り返すことです。別の分野に移ると楽しいし、楽ですが、すぐに時間が経過してしまいます。いつのまにか5年経っていたということになりかねません。
もちろん、最初の1時間がなければ、残りの9999時間はありません。しかし、自分のキャリアは慎重に選ぶ必要があります。
エンジニアリング・マーケティング・マネジメントが今後10年では重要知識になると僕は思っています。いずれかを選択されることをオススメします。マネジメントはなかなか勉強が難しいですし、実践しにくいですから、エンジニアリングかマーケティングでしょう。
現実的にプロフェッショナルを目指す
これがプロフェッショナルになるための現実的な方法論です。
宝くじを当てるよりも、片手間にFXに手を出してみるよりも、不動産投資をやるよりも確実にあなたに金銭的利益ももたらしてくれます。
世の中誘惑がいっぱいですが、それらに振り回されないようにしましょう。
あなたはどの分野に時間を投下しますか?
松田
PS
僕は「教育事業」というまた別の視点に1万時間を投下しています。このような投資の仕方も、(オススメはしませんが)ありです。特化して、そこに集中することです。
PPS
一方で全体像を理解していることは大事なので、その話はまた時間があるときに。。