アルゴリズムの基本2:変数と配列

配列
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From: リスキルテクノロジー 松田航
新宿本校にて、、、

ほとんどのプログラムで
必ず使われるアルゴリズムがあります。

それは「変数と配列」です。

基本中の基本なので、
理解している人は読み飛ばしましょう。

そもそも、変数と配列って何?

…というところから話してゆきましょう。

変数は中学生の時に習っています

変数というのは
みなさん中学生の数学で習っています。

x + 2 = 10

そう、方程式ですね。

この「x」と言うのが
アルゴリズムで言うところの
変数にあたります。

上の方程式の答えは、

x = 8

変数xという箱に
8という値が入っていると考えると
わかりやすいでしょう。

方程式では数字しか使いませんので、
変数xという箱の中身は必ず数字になります。

しかし、実際のプログラムでは数字だけでなく、
いろいろなデータを扱わなければいけません。

いろいろなデータの形式を「データ型」と呼び、
それぞれのデータ型にあった変数(箱)があります。

(1)整数型:整数を扱う箱(0, 100, -100など)
(2)実数型:実数を扱う箱(1.23, 0.987, -123.456など)
(3)文字列型:文字列を扱う箱(”ABC”, “あいう”, “リナックス”など)
(4)論理型:真、偽を扱う箱(TRUE, FALSE)

このような
データ型を使い分けた変数を使って、
プログラムは動いているのです。

ちょっとややこしいので、
ここまでの話をまとめておきましょう。

【まとめ】
・変数はデータを入れる箱のこと。
・変数には整数や文字列など、さまざまな「データ型」がある。

var

ここではこれだけ覚えておいてください。

配列は整列された変数の箱

それではもうひとつの
配列について説明してゆきましょう。

変数の場合は、
1つの変数につき1つのデータしか入りません。

x = 8

この場合はxという箱に
既に8という値が入っている状態です。

xという箱に...

x = 10

...として別の値を入れてしまうと、
8という値は消えてなくなってしまいます。

1つの値しか扱えない変数だけだと
大量のデータを扱うプログラムの場合、
何かと不便ですね。

もっと多くのデータを扱う必要がある時に
登場するのが配列です。

変数は値を入れる箱でしたが
配列は変数の箱を整理して並べた状態をイメージしてください。

配列A [4]の
カッコの中の4という数字は...

配列Aには
変数の箱が4個ありますよという意味です。

そして配列には
それぞれ箱番号が割り振られており、
例えば...

0番の箱 = 100
1番の箱 = 200
2番の箱 = 300
3番の箱 = 400

...というように、
1つの配列に複数のデータを入れることができます。

この図の場合は
箱を横に並べた配列ですが、
縦横に箱を並べた配列もあります。

難しくなってくるので
ここでは説明しませんが、
配列には変数の箱の並べ方によって
いろんなデータの整理方法があると考えてください。

配列についてもまとめておきましょう。

【まとめ】
・配列は変数という箱を整理して並べたもの。
・配列の箱は番号で管理されている。
・配列には横整列、縦横整列などの整理方法がある。

array

変数や配列は効率の良いプログラミングに必要

変数や配列は
プログラムを効率よく書くのに必要なものです。

例えば3つの変数を計算し、
最後にそれぞれの変数を足して
画面に表示する以下のようなプログラムがあるとします。

1: 変数A = 100 + 10
2: 変数B = 100 + 20
3: 変数C = 100 + 30
4: 画面表示(変数A + 変数B + 変数C)

ここで、それぞれの変数に足している
100という値が間違っていることが発覚しました。

200という値が正しい値だった!という場合、
100と書かれている場所すべてを修正しなければなりません。

この場合は1行目~3行目に修正が必要ですね。

しかし、100という数字を
最初から変数として持っていれば
修正箇所は1箇所で済みます。

1: 変数X = 100
2: 変数A = 変数X + 10
3: 変数B = 変数X + 20
4: 変数C = 変数X + 30
5: 画面表示(変数A + 変数B + 変数C)

変数Xがある場合は...

1: 変数X = 200

...と1行目だけを修正すれば良い訳です。

そして配列ですが、
例えば100件のデータを
全て変数で管理するとどうなるでしょうか?

1: 変数A-1
2: 変数A-2
3: 変数A-3

100: 変数A-100

というように、
変数を100個も用意しなければいけません。

ですが配列にすれば…

1: 配列A[100]

...このように1行で済みます。

変数や配列は
プログラムの余分な記述を減らしてくれます。

ほかにも、
後からプログラム修正が必要になった時、
プログラムを解析しやすくする効果もあるのです。

誰が見てもわかりやすいプログラミングを!

変数と配列について
初歩的な知識をお伝えしましたが...

これらは
プログラムを書くにあたって
大切なことです。

データはできるだけ
変数や配列などを使って
プログラムを書くという事を覚えておいてください。

変数や配列を上手に使わずに
プログラムを書いた場合、
後から修正する時に内容がわかりにくくなる場合もあります。

プログラムを作る人は
1人だけかも知れません。

しかし、

そのプログラムを修正するのは
作った本人であるとは限らないのです。

変数や配列を使って
どのプログラマーが見てもわかりやすく、
修正しやすいプログラムを作ること。

これが開発の効率化や、
修正後のバグ発生防止にもつながるのです。

リスキルテクノロジー
松田

PS

あるプログラマーから聞いた話ですが...

変数を使わずに
数値や文字をプログラムに直接書くプログラマーは
今でもけっこう多いそうです。

プログラマーを目指すなら、
後々のメンテナンスを考えて、
誰が読んでもわかるプログラムを心がけましょう。

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