From:リカレントテクノロジー 高坂一城
新宿本校にて
ソースコードには英単語だけではなく、
様々な「記号」が登場します。
この記号の中には、
普段の生活で使っている記号とは
表現が異なるものがあります。
今回は、そのような間違いやすい記号と
その用途についてお話します。
間違いやすい記号
「*」
「アスタリスク」と発音します。
この記号は多くのプログラミング言語で
「乗算(掛け算)」の記号として使用されます。
数学では乗算として
以下のような記号が使用されますが、
5 × 3
プログラミングの世界では、
5 * 3
と表現します。
キーボードで
「×」の記号が入力できないため、
見た目が近い
「*」が使用されてます。
「/」
読み方は
「スラッシュ」
と発音します。
この記号は、
多くのプログラミング言語で
「除算(割り算)」
の記号として使用されます。
数学では除算として
以下のような記号が使用されますが、
5 ÷ 3
プログラミングの世界では、
5 / 3
と表現します。
これも「×」同様、
キーボードで「÷」の記号が
入力できないためです。
三分の一を1/3と
表現することがありますが、
1/3は1 ÷ 3と同じことなので、
「÷」の意味として「/」が使用されます。
「%」
読み方は
「パーセント」
と発音します。
この記号は、
多くのプログラミング言語で
「剰余算(余りを求める)」
の記号として使用されます。
数学では剰余算として
以下のような記号が使用されますが、
5 mod 3
プログラミングの世界では、
3 % 5
と表現します。
記号の用途
今回お話しました
「*」や「/」という記号は、
プログラミングの中で数値の
計算に使用するため、
使用頻度が比較的高い記号です。
しかし、
「%」はどういったときに
使用するのでしょうか。
例えば、
キーボードから入力された数値が
偶数なのか奇数なのかを
判定するには、
どうしたらよいか考えてみましょう。
偶数は2で割り切れる数、
奇数は2で割り切れない数です。
2で割り切れるということは、
2で割った余りが0である、
ということです。
逆に、
2で割り切れないということは、
2で割った余りが0以外である、
ということです。
ここで「%」が登場します。
キーボードから入力された数値 % 2
上記の答えが0なら、
入力された数値は偶数である。
上記の答えが0以外(実際には1)なら、
入力された数値は奇数である。
ということになります。
このように、プログラム中に登場する記号は、
単に数値を計算するだけではなく、
今回のようなアルゴリズムとしても
使用することがあります。
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