ITの勉強で、何がわからないかわからない?

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From: リスキルテクノロジー 松田航
新宿本校にて、、、

インフラやプログラミングの勉強を進める上で、
何がわからないか、わからない!!!
という状況になったことはありませんか?

最近、中堅エンジニアの方から...

「何がわからないのかを、わかっていない新人が多い」

...といった事をよく聞きます。

何がわからないのかを把握していない
新人エンジニアから質問を受けたとしても、
何を聞きたいかわからないので回答に困るそうです。

何がわからないかわからないのは
質問する側もされる側も困っている状態

何がわからないかわからない...

これは新人エンジニアにはよくあることです。

実際に、ベテランエンジニアの方たちでも
新人の頃は同じような状態だったという人も多くいます。

何がわからないかわからない人から
質問を受けても、答える側も困ってしまうのです。

それは状況が伝わらず、
質問者がどんな答えが欲しいのかが、
答える側に明確に伝わっていないからなのです。

わからないから聞く事は、全く問題ありません。

しかし毎回毎回、
何がわからないかわかっていないのに
質問ばかりをするというのは業務的には
最高に非効率です。

質問側にも担当業務があるように、
質問される側にも担当業務があります。

理解できていない状態で質問することは
質問される側の業務を中断させることに繋がり、
全体的な進捗を遅らせる原因にもなるのです。

質問にはある程度の知識が必要
そして正しく質問するためのスキルも大切

講義や講演会に参加した際、決まって最後に...

「何か質問がある人はおっしゃってください」

...と、プレゼンテーターが参加者に問いかけます。

このような問いかけは
参加者がある程度、講義内容や講演内容に対する
基礎知識や興味がある方に対しては有効な問いかけなのです。

もう少し詳しく言うと、
初心者は基本的な事項に対する質問は出来るけど
難しい専門的な内容については質問することができません。

難しい専門的な事項を知っているベテランは
基本的な内容に対する質問はほとんどありませんが
難しい専門的な質問はたくさんできます。

つまり「質問する」という行為には、
その習熟度は別として、ある程度の知識が必要とされるのです。

例えば小学生に対して
Linuxカーネルに関する専門的な内容や
相対性理論を難しく説明したとしましょう。

説明の最後に...

「何か質問がある人はいますか?」

...と聞いても、質問はないでしょう。

Linuxカーネルや相対性理論に対する知識がなく、
質問することができないからです。

(天才小学生がいれば別ですが)

何がわからないかわからないと言うことは、
何を質問していいのかわからないのと同じことなのです。

いざと言う時に役立つ質問スキル
質問する時には5つのポイントを心がけるように

何がわからないかわからないと言う方は、
まず基本的な知識を身に付ける事を心がけてください。

何がわからないかわからない方は、
基本的な知識の習得を後回しにして、
答えだけを求めやすいという性格的な傾向があります。

面倒臭がらずに根気よく、
基本的な知識を身に付けることを優先しましょう。

とは言え、
そんな方にも業務があり、
基本的な知識が不足していたとしても
ベテランエンジニアに質問しなければならないケースもあります。

そんな時に役立つのが「質問スキル」です。

質問スキルとは、
質問者が相手に質問したい事を正確に伝え、
目的とした回答やアドバイスを得る技術を言います。

質問スキルを習得するには、
質問するたびに以下の5つのポイントを心がけるようにしてください。

(1)自分が理解している範囲を明確にする

わからない事に対して、
自分がどこまで理解しているかを明確にしてください。

基本的な知識が不足していても、
自分が理解している範囲内で問題ありあません。

理解している範囲を相手に明確に伝えることで
質問を受ける側は、質問者が理解できていない内容を把握でき、
回答しやすくなります。

(2)基本的な質問を恐れない

さっきと矛盾するようで、
あれですが、、

質問の内容が違います。

局所的な質問をし続けると、
かえって相手の迷惑になります。

おそらく基本的な事項なのだろうけど
自分で調べてみてもいまひとつ理解できない...

人によっては、
基本的な事を質問するのは失礼だ、
基本的な質問くらいは何とか自分で解決したい、
といった、配慮とも取れ、プライドとも取れる理由で
質問をしない方もおられます。

基本的な事を質問したい場合は...

「基本的な質問ですみませんが...」

...と前置きをつけて質問することで質問しやすくなります。

(3)問題に対して行ったことを明確にする

問題を解決するために、
自分を行った事を明確に相手に伝えることで
質問を受けた側は、質問者に足りない観点を理解でき、
回答しやすくなります。

いつ、何を、どのタイミングで、どのように行ったか?

自分が行った行動のログファイルを作ってください。

(4)何をしたいかを明確にする

問題を解決したい!というのは当然ですが
質問することによって何を相手に求めるかを明確にしてください。

漠然と問題点を挙げるだけでは
質問される側も、質問者が何を求めているかがわかりません。

・調べ方が間違っていないか確認してほしい
・プログラムソースを見てアドバイスしてほしい
・ある程度は自分の手でやりたいので、問題解決のヒントが欲しい

...など、質問する目的を明確にしてから質問すると良いでしょう。

(5)上に挙げた(1)~(4)を紙にまとめてから質問する

自分が理解していること、
基本的な質問を含めた質問事項、
問題に対して自分が行ったログファイル、
相手に何をしてほしいかということ...

まずこれらを紙にまとめてから質問しましょう。

頭で質問内容を理解していると思っていても、
実際に質問してみると、
質問を受ける側から予想外の逆質問を受けたり、
緊張して質問しているうちに頭が混乱したりすることもあります。

紙に質問内容をまとめておけば、
質問の趣旨がぶれることもなく、混乱することもありません。

慣れるまでは、
必ず質問内容をまとめた上で質問するようにしましょう。

全ての経験は未来のあなたの糧となります

新人エンジニアに限らず
新しい環境でなれない仕事を行うとなると、
誰しも不安になってしまうことはたくさんあります。

もちろんその人の性格にもよりますが...

「こんな事を質問していいのだろうか?」
「『何も知らないんだな』と思われないだろうか?」
「厳しい人だったら、注意されたりしないだろうか?」

...人に何か質問する時は、このように思う方もいるでしょう。

新しい環境であれば、なおさらのことです。

しかし、
自分自身でどうにもならない事を抱え込んでいるよりは
周りの人からアドバイスを貰って仕事を進める方が良いのです。

あなたが質問する時...

「調べられることは全部やった!」

...という自負があるのであれば存分に質問してください。

そして質問したことで、
認識不足と注意されるのであれば、
思う存分注意されてください。

それが将来的に
あなたの大切なノウハウとなるならば、
結果的には良いことだと言えます。

自分で解決できなかった、
解らなくて悔しい思いをした...

そんな経験もあなたの未来の糧となるのです。

新人であっても未経験であっても
ITエンジニアとして活躍するからには、
あなたは既にプロフェッショナルなのです。

技術的なスキルももちろん必要ですが、
このようなヒューマンスキルも磨く必要があります。

あまり人前に出ない職種だから必要ないとか、
技術さえあれば大丈夫とかいう考えは捨ててください。

専門的な技術力に対する信頼感と
ヒューマンスキルに対する信頼感は、
ビジネスも人間関係も円滑に進めるスキルなのです。

リスキルテクノロジー
松田

PS

みんな最初はわからないことだらけ。
それは当たり前のことです。

自由に、遠慮せず質問したいという方は、
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