実はみんなが使っているNFCとは?

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Pocket

From: リスキルテクノロジー 松田航
新宿本校にて、、、

ICカードは誕生以来、
私たちの社会にすっかり定着しています。

このICカードには

NFC

という技術が使われています。

今回はこの、
NFCについてお話ししましょう。

NFCって何ですか?

NFCとは

Near Field Communication

の略で、

近距離無線通信と言われています。

特定の周波数で
ICカードや通信機器と
無線でデータのやりとりする技術です。

2001年にICタグを使った
交通機関の乗車券が導入されはじめ、

2年後の2003年に
国際標準規格として定められました。

当初は
SuiCaやICOCAなど
交通系ICカードの利用が主流でしたが、

今ではスマホや家電など
さまざまな機器で使われている技術です。

NFCの3つのモード

NFCの特徴としては
3つのモードがあげられます。

それぞれのモードを
活用例とあわせてご紹介しましょう。

1:リーダ/ライタモード

これが一番
一般的な使われ方で、
ICカードの読み書きするモードです。

ICカードリーダーに
カードをかざすことで、
データの読み書きを行います。

SuicaやICOCAなどの
交通系IC乗車券での活用や、

企業内の入退室を管理する
社員証などにも活用されていますね。

交通系ICカードで言えば...

・どの路線のどの駅で入出場したか
・入出場した日時
・チャージしている金額

...などが記録されています。

2:エミュレーションモード

NFC機能が
搭載されている機器を

ICカードのようにして
使うことができるモードです。

一番馴染みがあるのは
おサイフケータイでしょう。

携帯やスマホが
ICカードのように振る舞って、

カードリーダー/ライターに
機器をかざして使うことができます。

おサイフケータイのように
クレジットカードとして使うだけでなく

モバイルSuicaのように
交通系ICカードとしても使われていますね。

3:P2Pモード

P2Pというのは...

ピア・ツー・ピア

という意味で、
端末間通信機能のことです。

Androidでは…

Android Beam

と呼ばれている技術ですね。

この機能を使って、
他の端末にデータ送信します。

スマホ同士を近づけて
メールアドレス交換できるのも
この機能を使っています。

NFCはひとつだけではありません

NFCは
国際標準規格ではありますが、

実際には
さまざまな規格に分かれています。

どういうことかと言うと...

・SuiCaやICOCA、Edyなど
・taspo(成人識別カード)
・IC運転免許証や住人基本台帳カード

これらは全て
NFCという事ができますが、
細かく言えば別の規格なのです。

SuiCaやEdyなどのICカードは

NFC-F

という規格で、
SONY社が開発したFeliCaカードにあたります。

taspoには

NFC-A

という規格で、
NXP社が開発したMIFAREカードにあたります。

IC運転免許証などは

NFC-B

という規格で、
モトローラ社が開発したカードの規格です。

このように
それぞれ規格が分かれているので、

カードリーダーが
あるからと言って、

全てのカードの
読み書きができる訳ではないのです。

使う方にとっては
非常にややこしい話ですよね。

最近では別々の規格でも
読み書きできる機器が増えてきましたので、
もし必要ならそういった機器を選ぶようにしましょう。

技術を活かすための視野の広さ

NFCの技術は
公共交通機関や
クレジットなどの利用が主流でしたが、

最近では
ショッピングモールの
スタンプラリーやクーポン券、

博物館での展示品紹介など、
さまざまなシーンで活用されています。

広く社会に
浸透しているものだからこそ、

その技術を使用した
アプリケーションの開発案件も増えています。

ひとつの技術から
さまざまな活用シーンを提案する...

このような視野の広さも
これからのエンジニアにとって必要なのでしょう。

リスキルテクノロジー
松田

PS

ネットワークの講座ならこちら

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Pocket

このページの続きや関連ページは下記から一覧で確認できます。

SNSでもご購読できます。

コメントを残す

*

未経験からの育成制度も充実
IT講師に興味はありませんか?

リスキルテクノロジーでIT講師の積極募集を開始! 経験・未経験問わずご応募可能。育成制度で講師スキル向上も目指せます

IT講師に応募する