From: リスキルテクノロジー 松田航
新宿本校にて、、、
OSの操作や
プログラムを組んでいると
さまざまな
記号を使うことが多いです。
今回は
さまざまな記号と
システムにおける記号の使われ方
についてご紹介しましょう。
目次
この記号は何という名前?
プログラムを扱っていると
記号に接する機会は多くなります。
他の人に
システムの仕様を伝える時
あれ?
この記号って
何ていう名前なんだろう?
…と思ったことはないでしょうか。
例えば
「?」
このマークの
正式名称がわからないので
「はてなマーク」
という方も多いでしょうね。
「?」はまだ優しいですが
「~」
とか
「|」
とかは何と言うのでしょうか。
記号の読み方と使われ方
それでは、
記号の読み方と
システムでの使われ方について
簡単にご紹介しましょう。
1: ? マーク
「はてなマーク」ですね。
正しい読みは
「クエスチョンマーク」
...です。
この読みは
ご存知の方も多いでしょう。
システムでは
ワイルドカード(任意の文字)や
条件文で使われます。
Javaの条件文の例だと...
条件式 ? 条件式が真の時の処理 : 条件式が偽の時の処理
...のように使われます。
ただ、
多用すると読みにくくなるので
使わないほうがいいとも言われています。
私は割と使ってしまいますが。
2: ! マーク
通称「びっくりマーク」です。
正しい読みは
「エクスクラメーションマーク」
...です。
不均等記号として
多くの言語で使用されます。
値A != 値B
の例では、
値Aと値Bが一致しない
という意味になります。
3: ' マーク
こちらは
「シングルクォーテーション」
...です。
英語で使用する
アポストロフィとも似ていますが、
両者は別ものです。
'文字列'
...のように、
記号で文字括って
文字列を表すことが多いです。
4: " マーク
こちらは
「ダブルクォーテーション」
...です。
シングルクォーテーションと同じく
文字を括って
文字列を表します。
5: % マーク
「パーセント」です。
これはさすがにお分かりでしょうね。
一般的には
比率を表しますが、
javaなどでは…
乗余算(余り)
…の算出に使われます。
例えば...
値A % 値B
だと、
値A÷値Bの余りを求めます。
6: ` マーク
こちらは
「バッククウォート」
...です。
Linuxで使用される
シェルスクリプトでは
この記号で括った文字を
コマンドとして扱います。
7: * マーク
通称「コメマーク」です。
正しくは
「アスタリスク」
...と読みます。
全項目にマッチする
ワイルドカードとして使われており、
SQL文では
データを読み込む時に
テーブルに含まれる
全ての項目を表す文字として
使われています。
8: ~ マーク
通称「にょろマーク」です。
正しくは
「チルダ」
...と読みます。
Linuxでは
ホームディレクトリを意味します。
9: ^ マーク
チルダと似ていますが
こちらは...
「ハット」
...と言います。
Javaなど多くの言語の
XOR演算(排他的論理和)
...で使われています。
10: < マーク
「小なり」です。
値の比較で
使われる記号ですね。
11: > マーク
「大なり」です。
同じく値の比較で
使われる記号です。
大なりと小なり、
どっちがどっちか忘れる方も多いので
ご紹介しました。
12: / マーク
「スラッシュ」です。
WebではURLの
階層を表す記号として使われますね。
また、
多くのプログラムでも
除算(割り算)を意味する記号として
使われています。
13: \ または \ マーク
「バックスラッシュ」ですが、
環境によっては...
「円マーク」で表示されます。
Linuxなど
多くのシステム上では、
文字を明確に表すために...
「エスケープ文字記号」
として使用されます。
14: | マーク
「パイプライン」です。
Linuxでは
パイプ処理を行う時に使用します。
例えば、
フォルダ内のファイルを表示する
「lsコマンド」
と、
標準出力の内容を
ファイルに書き出すことができる
「teeコマンド」を
以下のように組み合わせます。
ls | tee list.txt
そうすると、
標準出力に表示されると同時に、
list.txtというファイルにも書き込まれます。
誰でも理解できる伝え方がポイント
実際に、他の人に
記号を説明するには
正式名称で伝えるよりも
分かりやすい言葉で伝える方がいいでしょう。
「パイプライン2つ」
と言うよりも...
「縦棒2本」
と言う方が伝わりやすいですものね。
記号も大切ですが、
大切なのは伝わりやすさです。
例えばプログラミングでは
記号を多く使うと読みにくくなりますので、
分かりやすい書き方で
誰でも理解できるということも大切ポイントです。
とはいえ、後輩に聞かれたときなど、
答えられるようにはしておきたいですね。
リスキルテクノロジー
松田