エンジニアのためのビジネス用語講座

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From: リスキルテクノロジー 木村

日常生活には
さまざまな横文字が
あふれていますが...

ビジネスの世界にも
多くの横文字があふれています。

今回は
エンジニアが
ビジネスシーンで使う、

使い過ぎ注意の
ビジネス用語についてお話します。

何を言っているかわからない

毎年毎年
新しい言葉が生まれていますが、

ビジネスの世界も同じく
新しい言葉が次々と生まれています。

そのほとんどは
外国語をベースにした
カタカナ英語なのですが、

最新の
ビジネス書や技術書には
カタカナ英語が多く使われますので、

読んでいる方も
ついつい使いたくなる方もおられます。

しかし、
あまり多用すると
何を言っているのか分かりません。

たとえば...

開発スキームにおいては
明確なマイルストーンを設け、
ユーザにコミットする必要がある

...と言われても
普通の人は意味分からないですよね。

それらの中から
エンジニアがビジネスシーンでよく使う用語を
解説付きでご紹介しましょう。

エンジニアのためのビジネス用語集

それでは
用語の使用例をつけてご紹介します。

1:アラート(alert)

・使用例
「遅れそうなら早めにアラートあげてください」

・意味
「警戒」「注意」

作業に問題が発生しそうな時に
周囲の人に通知する時に使われます。

さまざまなシステムで
警告メッセージを出す時に
アラートを出すと言われますが...

それがそのまま
日常業務でも使われています。

2:エビデンス(evidence)

・使用例
「どうしてエビデンスを残さないの?」

・意味
「証拠」「根拠」

医療用語でよく使われますが
IT業界では主にテスト結果に対する
裏付けとなる資料を指すことが多いですね。

テスト工程で単純に...

「テストOK」

...とドキュメントに残すより、

画面キャプチャなどを残して
テストOKとなる根拠を残します。

3:オーソライズ(authorize)

・使用例
「その件は先方にオーソライズされているの?」

・意味
「(正当と)認める」「公認」

セキュリティにおける
「認証」と言う意味でも使われますが、

決定権のある立場の人や機関から
正式に認められている状態で使われます。

4:コミット(commit)

・使用例
「コミットできるよう頑張りましょう」

・意味
「関わる」「完遂する」

最近はCMでも有名な単語ですね。

システム開発では
データベースを更新する際に
使われている用語ですが、

ビジネスにおいても
目標に対して結果を出すという意味で
使われています。

5:スキーム(scheme)

・使用例
「アプリの課金スキームを提示します」

・意味
「計画」「体系」

システム開発では
データベース構造のことを意味しますが、

ビジネス用語としては
スケジュールと似た意味で
計画のことを意味します。

ちなみにこの言葉は
イギリス英語では「計画」の意味ですが

アメリカ英語では...

「たくらみ」「陰謀」

...と取られてしまうケースもあります。

注意しておきましょう。

6:マイルストーン(milestone)

・使用例
「その件は次のマイルストーンまでに対応します」

・意味
「標識」「里程標」

システム開発は
長期間にわたることが多いですが、

設計完了や製造完了など、
各工程の節目のことを呼びます。

マイルストーンの時点で
納品や出荷、品質チェックなどを
行うのが一般的ですね。

7:マター(matter)

・使用例
「何マターで発生した不具合ですか?」

・意味
「問題」「要素」

トラブルなどが発生した際、
何が原因なのかを表す時に使われます。

「○○マター」

という使われ方が多く、
○○には人名、企業名などが入ります。

8:ユーザ、サーバ

・使用例
「ユーザID」「サーバ構築」

これは他の言葉とちょっと違っていて
書き方の問題です。

エンジニアは...

ユーザーのことを「ユーザ」
サーバーのことを「サーバ」

...と書く方が多いですね。

間違ってはいないのですが、
日本工業規格 JIS(JIS Z 8301)によると...

「言葉が2音以下の場合には、語尾に長音符号をつける」

という指針がありますので、
どちらかと言えば...

「ユーザー」
「サーバー」

...と書くのが正しいようです。

「ユーザ」

とマニュアルに書いていたのを
ユーザーに指摘されて

「ユーザー」

...に訂正したという例もありますので、
気をつけるようにしましょう。

(私も「サーバ」「ユーザ」の方が好きなので、
 こちらで言いますが)

意味はおさえておきましょう

カタカナ語だけでなく
専門用語もそうですが...

使いすぎると
相手に正しく意味が伝わりません。

確実に相手に何かを伝えたい場合は、
できるだけわかりやすい表現で伝えましょう。

ですが、
いざ言葉が出た時のために
意味はおさえておきましょうね。

この他にも
エンジニアがビジネスで使うカタカナ語は
たくさんあります。

機会があれば
また次回以降にご紹介します。

PS

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