From: リスキルテクノロジー木村
エンジニアが
ビジネスシーンで使う
使いすぎ注意のビジネス用語を
これまで2回にわたって
ご紹介してきましたが...
今回もまた
エンジニアのためのビジネス用語講座を
開講したいと思います。
カタカナ語のビジネス用語って
本当に多いです。
目次
問い
さて、
今回はビジネス用語の
問題から始めたいと思います。
それでは、
次の文の意味を答えてください。
・例題1
社員の情報リテラシーを深め、
シナジーを高めながら活動しましょう。
・例題2
今回の開発スキームにおいて
テスト工程におけるマイルストーンでは、
エビデンスをユーザに提示して
オーサライズしてもらう必要があります。
...意味がわかるようで
はっきりとわかりにくいですよね。
これらは過去のブログで
ご紹介した用語になります。
それでは
解答を見てみましょう。
・例題1の解答
社員の情報に対する理解度を深め、
社員同士の相乗効果を高めながら活動しましょう。
・例題2の解答
今回の開発計画において
テスト工程におけるそれぞれの節目では、
テスト結果となる成果物をお客様に提示して
承認してもらう必要があります。
だいたい
こんな感じの意味になります。
解答できましたでしょうか?
カタカナ語だと
意味が伝わりにくいですが、
日本語でも
やや固い言い方になりますね。
そのあたりも
カタカナ語が使われる
理由のひとつと言えるでしょう。
エンジニアのためのビジネス用語集3
それではさっそく
紹介してゆきたいと思います。
■1:インスコ(?)
・使用例
「プログラムをインスコしといて」
・意味
「インストール」
これは和製英語のようなもので、
「インストール(install)」
...のことを言います。
「インストール」
↓
「インスト」
↓
「インスコ」
...と、
標準語から地方の方言に変わるように
表現が変わってゆきました。
インストール作業が多い
IT業界でよく使われています。
■2:ネゴ(nego)
・使用例
「その件は部長にネゴってください」
・意味
「交渉」「協定」
こちらも和製英語のようなもので、
「ネゴシエーション(negotiation)」
...が短くなった言葉です。
上司やユーザーなど、
相手との交渉が必要なときに使われます。
■3:ブラッシュアップ(brushup)
・使用例
「その企画をもう少しブラッシュアップしましょう」
・意味
「磨き上げる」「質を高める」
ものごとを磨きあげることで
質を高めることを意味します。
ある程度の
レベルに到達したけれど
もっと質を高めたい時に使われますね。
■4:ペンディング(pending)
・使用例
「その件についてはペンディングとします」
・意味
「保留」「未定」
諸事情により
ものごとがうまく進まず、
保留状態になっていることを意味します。
「pend」
という言葉は
「ぶら下がる」
...という意味ですので、
「ものごとがぶら下がったまま」
...という意味で使われています。
■5:ボトルネック(bottleneck)
・使用例
「何がボトルネックになって遅れているのですか」
・意味
「詰まる」「(速度が)落ちる」
システム用語では
設計上の制約や速度が低下する処理などを
意味しますが、
一般的なビジネス用語としても
ものごとが進まない原因を指す言葉として
使われています。
ボトルネックとは
瓶の細くなっている首の部分のことで、
液体がそこを通る時に
流れが遅くなることが語源になっています。
■6:ミッションクリティカル(mission critical)
・使用例
「ミッションクリティカルなシステム」
・意味
「常に稼働する必要があるシステム」
電気などのライフラインや
交通系・金融系システムなど、
24時間365日の稼働が必要で
停止することができないシステムを意味します。
■7:リスクヘッジ(risk hedge)
・使用例
「問題が発生した時のリスクヘッジを教えてください」
・意味
「危険回避」「損失回避」
もともとは
金融や経済用語として使われていましたが、
計画の立案などにおいて
問題が発生した場合の回避策を表す言葉として
使われています。
システム開発でも
開発計画を立てるときに使われますね。
■8:リスケ(resche)
・使用例
「そのスケジュールをリスケしてください」
・意味
「再計画」
リスケとは…
「リスケジュール(reschedule)」
...の意味で、
もう一度計画しなおすことを言います。
システム開発では
開発に遅れが発生した場合、
当初の計画を
修正するケースがありますが、
そのことをリスケと言います。
海外では通じない用語もあります
エンジニアが使う
ビジネス用語はたくさんありますが、
今回ご紹介したように
和製英語のように使われているものもあります。
海外のエンジニアなどには
意味が通じないケースもありますので
注意してくださいね。
さて、
これまで3回にわたって...
「エンジニアのためのビジネス用語講座」
...を開講しましたが
いかがでしたでしょうか?
まだまだご紹介できる
用語はたくさんあるのですが…
またの機会に
改めてご紹介してゆきたいと思います。
PS