オープンソースの普及が4年間で2倍に

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From: リスキルテクノロジー 松田航
新宿本校にて、、、

Linuxをはじめとする
オープンソースソフトウェアは

多くの企業のシステムに
採用されはじめています。

その傾向が、
2010年から急激に動き、
より顕著になってきました。

オープンソースの採用は標準的なアプロ-チに

ここに、
オープンソース管理ソリューションを提供する
アメリカのBlack Duck Software社と

ベンチャー企業を支援する
North Bridge社が共同で行った調査結果があります。

blackduck

出典:The Ninth Annual Future of Open Source Survey

これは

「オープンソースの未来について」

というテーマで
企業に対して行われている調査で、

企業における
オープンソースソフトウェアの
使用状況などを調査しています。

調査結果では、
78%の企業が自社の業務で
オープンソースを採用していると回答しており、

42%だった
2010年度の調査結果と比べると
2倍近くにまで増えています。

また、
66%以上の企業は
システム的な課題解決のために

オープンソースを
まず先に検討すると回答しており、

オープンソースの検討が
標準的なアプローチになっています。

企業がオープンソースを選択する訳とは

オープンソースの検討が
標準的になっている背景には
どのようなことが起きているのでしょうか。

まず、
企業の58%はオープンソースが
拡張性に優れていると回答しており、

オープンソースと
そうでないソフトウェアを比べると、

オープンソースの方が
システム展開しやすいと回答しています。

また、
オープンソースと
そうでないソフトウェアを比べると、

55%の企業が
オープンソースの方が
セキュリティ性に優れていると回答しており、

この考えを持つ企業の割合は
今後2~3年間で61%にまで増える見込みです。

ビッグデータや
クラウドコンピューティング、

そして今後大きく広まる
モノのインターネット(IoT)などは

2~3年のうちに
オープンソースの影響を受けると予想されています。

オープンソースの課題は「管理体制」

しかしここで、
ひとつの課題が浮き彫りになっています。

確かに多くの企業で
オープンソースが採用されていますが、

オープンソースソフトウェアを
しっかりと管理できていないという点です。

55%以上の企業が
自社でオープンソースを採用するにあたり
正式な導入ポリシーを定めておらず、

正式なポリシーを定めている企業は
27%と低い水準にとどまっています。

これは
オープンソースを導入したはいいけど
きちんと管理できていないことを意味しています。

また、
50%以上の企業は
オープンソースに潜んでいる

セキュリティ的な弱点(脆弱性)を
把握するスキルが足りていないと回答しています。

オープンソースを使った
システムにおいて、

脆弱性が潜んだ
プログラムがあるかどうかを
監視しているのはたったの17%でした。

他システムと連携しやすく
無償で導入できるのはオープンソースのメリットですが、

それを使って
セキュリティ的な弱点を潜ませる
システムを構築してしまうのは問題ですよね。

オープンソースの未来のために

オープンソースが
多くの企業で選択されているのは喜ばしいことです。

Linuxをはじめとする
オープンソースの活用シーンが増えることで

エンジニアが
活躍できる機会が増えています。

しかし、
オープンソースと言っても

システムを作るための
ひとつの道具にすぎません。

どこでどの
オープンソースが使われているか、

しっかり管理されていないと
収拾がつかなくなってしまいます。

セキュリティについても同じです。

脆弱性を知らずに
システムを構築することは、

玄関の鍵が
壊れているのに気付かないまま
家を建てているのと同じことです。

エンジニアは
オープンソースを使うにあたって

オープンソースを使った
システムやサーバーの構築法だけでなく、

なぜシステム化するにあたって
そのオープンソースを選択したのか、

そのオープンソースに
どのような脆弱性があるのかを
理解したうえで活用しなければなりません。

あなたもプロフェッショナルエンジニアになるなら、
その意識を強くもっていきましょう。

リスキルテクノロジー
松田

PS

オープンソース一筋の
専門校リスキルテクノロジー

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