From: リスキルテクノロジー 松田航
新宿本校にて、、、
ハードウェアを稼働させるのに
根本的に必要なものがあります。
おわかりですね、それは...
「電気」
...です。
今回はハードウェアに
電気の安定供給を行う装置である
「UPS」
についてお話ししましょう。
突然のデータ消失に備えるために
スマホでメールを書いていて
もう少しで完成という時に
バッテリーが切れて
システムダウンしてしまった...
なんてことありませんか?
せっかく書いた
力作メールも消えてしまい
最初から書き直さなければいけませんよね。
私たちが普段使っている
パソコンも同じです。
ノートパソコンの場合は
バッテリー切れもありますが、
デスクトップパソコンだと
電源コードを足でひっかけてしまい
プラグが外れて
システムがダウンするなんてこともあります。
何時間もかけて作った
設計書やプログラムが消えてしまうと
明日も頑張って生きて行こうという
気力さえ萎えてしまうことにもなりかねません。
ええ、実際に私も経験あります(笑)。
そんな時、
あって助かる装置が...
UPS (Uninterruptible Power Supply)
...です。
万一の時にも電源を供給
UPSは日本語で
「無停電電源装置」
と言い、
突然の電源切断や停電時にも
安定して電力を供給する装置です。
パソコンなどの
ハードウェアの電源コードを
UPSと接続しておけば
万一の電源切断の時に
UPSから電力が供給される仕組みです。
電力が供給されるのは
機器にもよりますが数十分程です。
数十分もあれば
作りかけのファイルを保存して
システムを正常終了させる時間は十分ありますね。
停電なんて滅多にないから
UPSってあまり必要ないのでは?
という声もありそうですが、
停電がなくてもブレーカーが落ちるケースは
結構頻繁にあります。
小さな企業でも
パソコンを何台も使っている場合は
UPSが重宝されています。
UPSは一般企業だけでなく
データセンターなどでも使用されています。
データセンターでは
規模が大きいUPSが使用されますが、
非常時の際には
UPSだけでなく自家発電装置を使って
電療を供給しています。
実は電力は安定していません
私たちが
普段使っている電力ですが、
安定して供給されているようで
実際には少し不安定なのです。
どこが不安定かと言うと
供給される電圧が低下する現象が時々あります。
それは...
「瞬間電圧低下」(瞬低)
...という現象です。
瞬低とは、
電力の送電ルートの切り替えなどにより
0.1秒程度電圧が低下する現象です。
日常生活ではあまり意識しませんが、
常に電源を必要とするシステムにとって、
瞬低が発生すると
ネットワーク切断などのトラブルが発生します。
停電は少なくても
瞬低は年間に約10回程度発生していますので、
瞬低対策にもUPSが必要になります。
UPSには
電圧を安定供給するために...
CVCF (Constant Voltage Constant Frequency)
という機能を持っています。
CVCFとは...
「定電圧定周波数」
...の意味で、
安定した電圧を供給する機能です。
CVCF機能があれば
瞬低による電圧低下を検知した際、
安定した電圧を
ハードウェアに供給することができるのです。
あってよかったUPS
日々作られるデータは
個人や企業の資産だと言えます。
その資産を
万一のトラブルから守るために
UPSは必要なのです。
生命保険や医療保険に
ちょっと似ているかも知れませんね。
万一の時でも
データを守れる体制を作ること。
ソフトウェアエンジニアでも
インフラエンジニアでも
そのことを忘れないようにしましょう。
リスキルテクノロジー
松田
PS