From: リスキルテクノロジー 松田航
新宿本校にて、、、
最近よく聞く言葉に...
「IoT」
という言葉があります。
ITじゃなくてIoT?
IoTとは
いったい何なのでしょうか?
IoTって何のこと?
IoTとは
「Internet of Things」
の略で、
「モノのインターネット」のことです。
じゃあ
モノのインターネットって何?
という話になりますよね。
これまでのインターネットは
パソコン同士がネットワーク通信していましたが、
モノのインターネットでは
パソコンに限らず...
家電製品や機械などが
インターネットで通信することを言います。
IoTはビジネスから日常生活まで
幅広いシーンで活用することができます。
たとえば
自宅にある家電を
スマートフォンから操作したり、
自動販売機などで
在庫が少なくなったら
自動的に商品を発注したりと、
活用シーンはさまざまで、
これからもアイディア次第で
IoTの活用シーンはどんどん増えてゆきます。
IoTとLinuxの関係
IoTの普及には
Linuxが大きく役立っています。
アメリカの調査会社である
VDC Research Groupの調査によると、
家電製品などを
制御するために組み込むOSとして、
Linuxを活用する企業が増えています。
まぁ、そりゃそうですね。
一個一個の家電に有料OS入れる訳には
いきません。
Linuxの活用は
2012年には市場シェアの56.2%でしたが、
2017年には64.7%にまで
増えるであろうと予測しています。
このLinuxシェアの増加の背景には
IoTの普及があります。
IoTの急伸が、
機械に組み込むOSとして、
従来の組み込みOSから
Linuxに移行することを加速させているのです。
誰でも入手できる、
オープンソースで無償であるLinuxを、
IoTの活用において、
第一の選択肢となる企業が増えています。
個人でもできるIoT
IoTの活用は
企業でないとできないのでしょうか?
いえ、そんなことはありません。
その気になれば
個人でも少しの出費で
IoTの環境を作ることができます。
ちょっとIoTをやってみたい!
という方向けに...
「Raspberry Pi(ラズベリーパイ)」
というコンピューターが売られています。
手のひらサイズで、
5,000円もあれば買えてしまいます。
小さいけれど性能は高く、
ひと昔前のコンピューターと同じ性能です。
温度や気圧などの
さまざまなセンサーや、
カメラなどのUSB機器が接続できます。
実はこれ、
Linuxベースのコンピューターなのです。
Raspberry Piを使って
自宅のペットを監視するカメラや、
音声で自宅のドアの開閉や
照明のON/OFFを制御するなど、
IoTを活用した環境が作れます。
もちろん、
ある程度の知識は必要ですが、
興味のある方はチェックしてみてください。
Linuxはエンジニアの標準スキル
IoTは世界的に注目されており、
今後もますます広がってゆく分野です。
大手CPUメーカーであるIntelは
IoTのための標準機能の提供を予定しており、
そこに
Linuxの普及促進機関である
LinuxFoundationが全面協力しています。
IoTの世界的な普及は確実であり、
IoTにおけるLinuxの活用も確実に広がります。
ソフトウェアエンジニアでも
コンピューターの小型化によって、
Raspberry Piのような
小さなコンピューターで
動作するソフトを開発する機会は増えるでしょう。
どのようなエンジニアでも
あなたの前には必ずLinuxが存在するのです。
Linuxはこれからの時代、
エンジニアとしての標準スキルなのです。
リスキルテクノロジー
松田
PS
このIoTの活用には
以前お話ししたIPv6の技術が必要不可欠です。
数多くのモノがインターネットするので
それぞれのモノにIPアドレスが必要となります。
膨大な数のIPアドレスを管理できる
IPv6の技術があってこそIoTは実現します。
インターネットは
新しい時代に入りつつあるのです。