未経験者・初心者がプロフェッショナルエンジニアになるためにやるべきこと

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From: 松田航
新宿サザンテラスのスタバにて

つい先日、LPI-Japan(LPIC主催団体)の会合で、デージーネットの恒川さんとお話をする機会がありました。『ドラッカーさんに教わったIT技術者が変わる50の習慣』を書いている方ですね。(IT系の本としては、とても珍しいほど売れている良本です。ぜひご一読を)

せっかくの機会だったので、質問をしてみました。

「プロフェッショナルなエンジニアになるために、
 まずやるべきことってなんだと考えていらっしゃいますか?
 未経験や初級レベルから意識すべきことで」

ほとんど当たり前かのように、恒川さんが出してくれた答えが、

「タイピングをとにかく速くすることでしょう」

でした。

タイピングを速く!

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恒川さんの会社では入って来る新卒に対してもタイピングを徹底するように指導するそうです。会社にソフトがあり、そのソフトを基準に実施しているのだとか。

とにかくエンジニアの最低限の条件としてタイピングを早くしてもらわないといけないという話をしてもらいました。

即答でこの回答が来たことは、とても意外でしたが、たしかに納得できるものでした。

なぜそれほどタイピングが大切か?

答えはわかりやすくて、思考をすぐにアウトプットできないと、思考の速度がタイピングの速度になってしまうからです。

一般的な社会人にも必要な能力ですが、エンジニアはなおさらです。エンジニアは書くことが仕事ですから、思考をそのままなるべく速くアウトプットでないと、話になりません。作家さんなども同じなのですが、自分の思考スピードでものが書けないと、その速度でしか思考が進まなくなります。

人間は多くの場合アウトプットの速度に合わせて思考をします。話すのが早い人は頭の回転が早い傾向にあるのも、それが一因でしょう。

エンジニアの生産量には100倍の差があるという話がありますが、生産性の高い人は確実にタイピングも早いです。

トライアンドエラーに速度の差が出る

また、タイピングが速くなるメリットにトライアンドエラーが繰り返せるというものがあります。恒川さんの本にも詳しく書いてありますが、タイピングだけで5〜10倍の差がでます。

トライアンドエラーを1/5しか実施できなければ、その分、学ぶ量が圧倒的に少なくなるのはよくわかると思います。その分だけ成長率は下がりますし、長期間見ると大きな差になってきます。

タイピングをどれだけトレー二ングするかで、そのときの生産量だけではなく、成長の速度も変わってくるということです。

仕事ができるように見える!

もうひとつ、副次的な効果ですが、タイピング早いだけで仕事ができるように見えます。それはもうびっくりするほど仕事ができるように見えます。

近くにいるタイピング早い人を思い浮かべてみてください。多分、仕事も速い、印象がないですか? 実際の仕事量はなかなかわかりにくいのですが、タイピングの速度だけでファーストインプレッションに大きな効果があるのです。

タイピングの速度を上げるだけで仕事ができるように見えるのであれば、これほど楽なことはありません。ひたすらに向上させるべきです。話し方を変えるとか、プレゼンスキルを身につけるとか、発想力を上げるとかよりも目標が具体的なだけに目指すのが楽でしょう。

LAの授業や研修でもそう

また、授業・研修でもタイピングが遅いため、打つにのに必死になり、授業についていけないという人がやはり出てきます。

授業がわからないという相談の大きな原因が、だいたいここにあります(本当です)。タイピングに必死になり、考えるという時間がないのです。じゃあ、長く時間を取ればいいのかというとそういう訳でもありません。人間が集中できる時間はそれほど変わらないので、いつまでたっても終わらなくなります。結果、途中で挫折しがちです。

LAでも極力練習をしてから、クラスに入ってもらうようにしています。そうすることで、習得率はあがりますし、考える時間がとれ、質問の質も上がり、クラス全体がいい雰囲気になります。

練習方法と基準

練習方法は、とくにはじめのうちは、なんでも構いません。ウェブにいくらでもタイピングソフトやタイピング練習サイトが落ちているのでそれを利用しましょう。

私がよく研修などでも利用するのは、「寿司打」です。寿司を食べていくら儲けられたかというゲーム性も強いタイピングソフトです。検索してみてください。

ただ、慣れてきたら、日本語ではなく、英語のソフトを使ったほうがいいでしょう。

日本語ももちろんたいせつなのですが、どちらかというと、初心者がつまづくのは記号です。そちらも練習をすべきです。

オススメは下記サイトです。

http://typing.lk/

コードのタイピング練習には最適です。

理想的には1秒間に10文字程度のペースで打てるようになるといいです。

練習しましょう!

速くする方法はひとつだけ。練習あるのみです。

あまり意識したことがない人も多いでしょうが、確実にあなたの人生を向上させるので、時間を見つけつつ楽しんで実施してみるのをオススメします。

松田

PS
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