calはカレンダーを表示するLinuxコマンドだ。
日常業務で必須という訳では決してない。正直知らなくてもエンジニアとして生きていけるコマンドである。
しかし、今の日付や指定した日が何曜日か調べるときには便利なので覚えておいても損はない。
目次
calコマンドの基本
コマンドの基本動作
使い方は、次のとおりだ。
$ cal
XXする場合は、次のコマンドだ。
現在の月のカレンダーが表示された。
指定した年のカレンダー表示
表示したい年を指定してカレンダーを表示することができる。
書式は、次のとおりだ。
$ cal 表示したい年
過去のカレンダー、例えば2010年のカレンダーを表示する場合は、次のコマンドで行ける。
$ cal 2010
2010年のカレンダーが表示された。
年は1から9999まで指定できるので、便利だ。
指定した年月のカレンダー表示
表示したい年月を指定してカレンダーを表示することができる。
書式は、次のとおりだ。月が年の前に表示するので注意したい。
$ cal 表示したい月 表示したい年
2020年8月のカレンダーを表示する場合は、次のコマンドだ。
$ cal 8 2020
2020年8月のカレンダーが表示された。月は1から12まで指定できる。
calコマンドのオプションたち
基本的な使い方は上でお伝えした通りだが、オプションたちも紹介しておこう。
オプションの一覧
後から詳細をご紹介するが、まずは一覧で見てみよう。
オプション -y
一年のカレンダーを表示する。
オプション -h
今日の日付のマーキングをしない。
オプション -j
その年の1月1日からの日数で表示する。
詳しく見ていこう。
-yオプション:一年のカレンダーを表示する
その年の一年のカレンダーを表示する書式は次のとおりだ。
$ cal -y
その年の一年のカレンダーが表示された。
-hオプション:今日の日付のマーキングをしない
今日の日付のマーキングをしない書式は次のとおりだ。
$ cal -h
今日の日付のマーキングをしない形で今月のカレンダーが表示された。
-jオプション:その年の1月1日からの日数で表示する
オプションなしではその月の日を表示するが、その代わりにその年の1月1日からの経過日数で表示する。
$ cal -j
その年の1月1日からの日数の形で今月のカレンダーが表示された。
cal関連コマンド
最後にcalコマンドに関連して、基本的な日付関係のコマンドも紹介しておく
dateコマンド
コンピュータの日時を表示したり設定したりする。
まとめ
今回は、calコマンドを使ったカレンダー表示の方法を解説した。
作業中に今日の日付を確認するなど、ツールとしての活用が主な使用目的となるだろう。
Linuxでスケジュールプログラムを作成する場合でも、わざわざ日付一覧表のデータを作ったり、計算式を考えたりするかもしれない。
しかし、データソースとしてcalコマンドで戻ってくる値を利用することもできるので覚えておこう。
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