Javaのプラグインとはコンセントの差し込み口のようなものだ。
このページではJavaのプラグインの使い方についてご紹介していこう。
Javaのプラグインとは
Javaのプラグイン(Plug-in)とは、Java Runtime Environment (JRE)を含んでいて、コンピュータ上のブラウザでJavaアプレット(Applet)が実行できるようにする技術のことである。
正式にはJava Plug-in technology(Javaプラグイン技術)と呼ばれている。
Javaのプラグインは、簡単に言えば「コンセントの指し込み口」のようなものだ。ブラウザに用意されたコンセントの指し込み口にアプレットを差し込むと、プラグインはアプレットに強力な機能を提供する。
尚、Javaのプラグインは,JDK 9より非推奨になっているので注意して欲しい。
しかし,これまで開発されたアプレットはたくさんある。それらに出会った時,この内容が役立つだろう。
アプレットはどのように実行されるか
アプレットの実行は、WebブラウザがWebサーバーにHTMLファイル、WebページがHTMLで書かれているファイルを要求するところから始まる。そのHTMLの中にアプレットの実行のための情報が埋め込まれている。
次に、このアプレットの情報に基づいてWebサーバーからアプレットがダウンロードされる。このアプレットが、プラグインを通して、Java仮想マシーンを含むJava実行環境の上で実行される。
アプレットのサンプルプログラム
このサンプルでは,HTMLファイルへのアプレットの起動のための記述とアプレット本体のコードを取り上げている。HTMLファイルではタグ<applet>の記述中にアプレットのクラスと表示する大きさを指定している。
SimpleApplet.htmlファイル:
1 2 3 4 5 6 |
<html> <body> <applet code = "SimpleApplet.class" width = 300 height = 100 > </applet> </body> </html> |
アプレットは、「Hello World」を表示する。
SimpleApplet.javaファイル:
1 2 3 4 5 6 7 8 |
import java.applet.Applet; import java.awt.Graphics; public class SimpleApplet extends Applet{//[1] public void paint(Graphics graphics) {//[2] graphics.drawString("Hello World!", 100, 50);//[3] } } |
実行結果
サーバー無しでアプレットを実行するためのツールであるappletviewerを使った実行方法とその実行結果を示す。
この前提として,SimpleApplet.javaがコンパイルされて、クラス・ファイルSimpleApplet.classが作られていることが必要である。
DOS窓のコマンドプロンプトで、アプレットのクラス・ファイルがあるディレクトリに移動し、「appletviewer SimpleApplet.html」と入力する。
そうすると、アプレットが表示した「Hello World!」が表示される。
サンプルプログラムの説明
それでは簡単にプログラムの解説をしてゆこう。
- [1] Appletクラスを継承したクラスを定義する。
- [2] paintメソッドを宣言する。
- [3] “Hello World!”を描画する。
まとめ
このページではJavaのプラグインについてご紹介してきた。非推奨になるものの現役で動いているものも多いだろう。
参考にしていただければ幸いだ。