Gitのaddコマンドは追加されたファイルなどをバージョン管理の対象として追加するコマンドだ。
このページではGitのaddコマンドの使い方についてまとめた。簡単に解説しているのでご参考になればと思う。
目次
Gitのaddコマンド
このコマンドは、ワーキング・ツリーの中でコンテンツ(ファイルなど)を見つけてインデックスに追加するためのものだ。
インデックスに追加するというと難しいかもしれないが、要するにGit管理の対象に入れるという意味だ。
この操作は、コミット(バージョン管理でその瞬間のデータを記録として残す)のためにステージされたコンテンツを準備する。コミットの対象となるのはステージされたコンテンツだけなので注意しよう。
コマンドの基本は簡単だ。
git add [オプション]
では、実際の使い方をみてみよう。
addでファイルをひとつだけ指定する場合
ワーキング・ツリー:/c/gitworkにあるプログラム・ファイル:Program01.javaを指定してコマンドを実行する時は下記のようになる。
ワーキング・ツリーで、
$ git add Program01.java
コマンドを叩けばOKだ。
例えば、Program01.javaとProgram02.javaがディレクトリ内にあって、このコマンドを実行すると、
コマンドのオプションで指定したProgram01.javaファイルだけがインデックスに追加され、コミットの対象となる。
ファイルをまとめて指定する場合
ワーキング・ツリーにあるファイルをまとめてコマンドを実行することもできる。
ワーキング・ツリーでオプションに「.」を指定して、
$ git add .
とコマンドを叩けばOKだ。
識別子が「.java」のプログラム・ファイルだけを指定してすることもできる。
$ git add *.java
ディレクトリを指定することもできる。
$ git add dir/*.java
ワーキング・ツリーのサブディレクトリ:srcにprogram01.cとprogram02.cファイルがある場合の例を実際に見てみよう。
コマンドのオプションで指定した識別子「.c」を持つprogram01.cとprogram02.cファイルがインデックスに追加され、コミットの対象となっている。
-iオプションでコマンドを対話形式で指定する
オプション「-i」または「--interactive」を指定してコマンドを実行すると対話形式でファイルの選択が可能だ。
ワーキング・ツリーでオプションに「-i」を指定して、
$ git add -i
とコマンドを叩けば対話が始まる。
対話形式なので表示されるメニューから番号か青く表示された文字を入力するとコマンドが実行される。
この例は、ふたつのファイルからProgram01.javaだけを選んでインデックスに追加している。対話形式でコマンドを選び、継いでその対象になるファイルを番号で選択するという対話形式だ。
簡単にファイルを選択して追加できるので覚えておくとよいだろう。
addコマンドのオプション
addコマンドでは次のようなオプションが使える。
オプション |
説明 |
pathspec |
一致する全てのファイルを追加するために、ファイルglob (例:*.cなど)からコンテンツに追加するファイル群が得られる。また、ディレクトリの現状に一致するインデックスを更新するために、ディレクトリ名から始まる名前を与えることができる。
例えば、dir/file1と dir/file2を追加するためにdirを指定した場合、ワーキング・ツリーにある修正されたdir/file1やワーキング・ツリーに追加されたdir/file2だけでなく、ワーキング・ツリーから削除されたdir/file3もまた記録される。 古いバージョンのGitは削除されたファイルは無視していた。もし、修正されたか新しいファイルを追加して削除されたものは無視したいならば、--no-allオプションを使うべきだ。 |
-i --interactive |
対話形式でインデックスにワーキング・ツリーの中の修正されたコンテンツを追加する。 |
まとめ
このページではGitのaddコマンドの使い方についてまとめてご紹介してきた。SourceTreeなどのGUIツールを使うのもいいが、コマンドも手っ取り早い。addコマンドは必ず使うので少なくとも意味合いは覚えておこう。
コメント