From: リスキルテクノロジー 松田航
新宿本校にて、、、
以前の記事では
JDKをダウンロードしましたね。
ところが
最初からインストールされていた
openJDKとJDKが
共存するかたちになり...
openJDKが
アクティブな状態でした。
今回は
openJDKとJDKを切り替える方法
そして
Javaプログラムの作成と
コンパイル方法をご紹介します。
Javaの実行環境を切替えるには?
少しおさらいです。
yumコマンドで確認すると...
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yum list installed | grep jdk |
JDKは
インストールされましたが...
javaコマンドで確認すると...
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java -version |
アクティブJavaは
openJDKになっていますね。
では
JDKは使えないのでしょうか?
いえいえ、大丈夫です。
openJDKとJDKの
どちらをアクティブにするかは
切り替えることができます。
まあ、
openJDKでも
全然問題ないのですが...
切り替えを行うには...
alternatives
というコマンドを実行します。
これは
標準で使うコマンドを
どの環境で使用するか
設定できるコマンドです。
たとえば...
同じプログラムでも
旧バージョンと新バージョンを
インストールしている場合などは、
このコマンドを使って
新旧どちらのバージョンでも
好きなタイミングで切り替えて
使うことができるのです。
このコマンドを使うには
管理者権限が必要です。
suコマンドで
管理者に切り替えましょう。
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su |
と入力して、
パスワードを入力します。
管理者ログインできたら、
早速JDKを切り替えてみましょう
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alternatives --config java |
javaで使用される
プログラムの一覧が表示されました。
2つのプログラム...
openJDKとJDKが
表示されています。
現在は1のopenJDKが
アクティブ(+マーク)になっています。
2を入力して
Oracle版のJDKに設定しましょう。
ここでもう一度
javaコマンドで確認します。
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java -version |
Oracle版のJDKが
アクティブになりましたね。
openJDKに
また戻したい場合は、
alternativesコマンドで
選択しなおせば大丈夫です。
alternativesコマンドが
正しく発行できたら
普通のログインユーザーに
切り替えておきましょう。
Linuxという
ユーザーに切り替えるなら
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su linux |
…と入力します。
Javaプログラムを作ろう!
それでは
簡単なJavaプログラムを書いてみましょう。
プログラムを保存する
専用フォルダがあった方が便利ですので
まずは
専用フォルダを
ホームディレクトリに作成しましょう。
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mkdir /home/(ログインユーザー名)/javastudy |
ホームディレクトリに
javastudy
...というフォルダが作成されました。
(ログインユーザー名)の部分は
ログインしているユーザー名によって変わります。
環境に応じて設定してください。
それでは
Javaソースコードを書いてゆきましょう。
[アプリケーション]-[アクセサリ]-[gedit]
...でエディタを開きます。
次に、
以下のJavaプログラムを書きます。
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public class HelloWorld { public static void main (String[] args) { System.out.println("Hello World !!"); } } |
画面に
Hello World!!
...と表示されるものです。
これを
先ほど作ったフォルダに保存します。
ファイル名は
HelloWorld.java
…としてください。
「.java」
という拡張子が
Javaプログラムという意味になります。
そして、
プログラムのファイル名ですが、
Javaのファイル名は
プログラムのクラス名と
同じでなければいけないというルールがあります。
この場合は...
public class HelloWorld
...の部分ですね。
classに続く文字が
クラス名になります。
これで
プログラムの準備ができました。
それでは
プログラムを実行してみましょう。
Javaプログラムは
そのままでは実行できません。
コンパイルすることで
始めて実行することができます。
HelloWorld.javaを
コンパイルしてみましょう。
端末を開いて...
javac
...という
Javaコンパイル用プログラムを実行します。
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cd /home/linux/javastudy/ |
上のコマンドで
先ほど作ったjavastudyフォルダに移動して、
javacコマンドを実行します。
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javac HelloWorld.java |
これで
コンパイルが終了しました。
エラーがあれば
この時にエラー内容が表示されます。
javastudyフォルダを見ると...
HelloWorld.class
...というファイルが作成されていますね。
これは...
クラスファイル
...といい、
Javaプログラムの
実行ファイルになります。
それでは、
クラスファイルを実行してみましょう。
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java HelloWorld |
プログラム通りに...
Hello World!!
という文字が表示されました。
まとめ
Javaプログラムの
作成からコンパイル、
そして実行までご紹介しました。
ここでは
端末から実行していますが、
EclipseなどのIDEで
プログラミングされることが多いです。
ですが、
Javaがどういう手順で
プログラムをコンパイルして
実行しているのか?
...ということを理解するには
Javaコマンドを
ひとつずつ実行するのが良いですね。
たくさんの
プログラムを作って
Javaを習得していってください。
ここがあなたの第一歩です。
リスキルテクノロジー
松田
PS