Javaを使っていくためにまず必要なことが、JDKのインストールだ。
JDKとはJava Development Kitの頭文字を取ったもので、Javaによるプログラミングで必要なものが一式揃ったパッケージだと思うとわかりやすいだろう。
これをインストールすれば、とりあえずJavaを使えるようになる。
このページではJavaプログラミングで必要な、JDKをインストールする方法をまとめてご紹介した。
こちらのページはWindows編だ。Mac編は下記ページを参考にしてほしい。
目次
JDKとは?
JDKとは何か?
JDKとは、Javaで開発を行うために必要なソフトウェアをまとめたパッケージのことだ。
Javaを開発しているOracle社が無償で配っており、誰でも気軽に利用できる。
JavaはもともとはSunという会社が提供していたが、Oracleに買収された歴史がある。Javaの大まかな歴史は下記ページで詳しい。
JDKがインストールされているか
JDKがインストールされているかどうかは、以下の操作でコマンドプロンプトを起動して確認することができる。
Windows 8,10の場合
[スタートメニュー]→[すべてのアプリ]→[Windows システムツール]→[コマンドプロンプト]
Windows 7の場合
[すべてのプログラム]→[アクセサリ]→[コマンドプロンプト]
コマンドプロンプトが起動されたら、以下のコマンドを入力しよう。
java -version
JDKがインストールされて正常に動作している場合は、次のようにインストールされているJDKのバージョンが表示される。
JDKがインストールされていない場合は、次のようなメッセージが表示される。
もしインストールされていなければ、インストール作業に進んでいこう。
JDKインストールの前の確認
32bitか64bitか?
EclipseをインストールするPCが32bitのOSか、64ビットのOSかによってインストーラが異なるため、事前に確認が必要だ。
32bitと64bitとでは、使えるメモリの量やHDDの容量が違ってくる。とりあえず、64bitの方が高性能というざっくりとしたイメージで構わない。
パソコンによって32bitか64bitかが違うのだが、これによってインストールするソフトウェアが変わってくる。
この情報は以下の操作でシステム情報を見ると確認できる。
Windows 8,10の場合
[スタートメニューを右クリック]→[コントロールパネル]→[システム]
Windows 7の場合:アイコン表示の場合
[スタートメニュー]→[コントロールパネル]→[システム]
「システムの種類」の項目に「64ビット」と表示されているので、このPCの場合は64ビットOSを使っていることが分かる。「32ビット」と表示されていれば32bitOSだ。
ちなみに、キーボードに「ウィンドウズボタン」と呼ばれるウィンドウズのアイコンのようなボタンがある場合は、[ウィンドウズボタン]+[Pauseボタン]でシステム情報が確認できるので覚えておこう。
JDKをインストールする
JDKがインストールされていない場合は、次の手順でJDKをインストールしよう。
JDKを入手する
JDKの提供元であるOracle社のHPから、最新版のJDKをダウンロードしよう。
画面の「Java SE Downloads」の欄にある「Java Platform (JDK) 8u101 / 8u102」をクリックしてダウンロードページに遷移しよう。
Java SE Development Kit 8 Downloads
ダウンロードページでダウンロードするには「Accept License Agreement(ライセンスに同意します)」をチェックしないとダウンロードできないので、チェックしたうえで32bitまたは64bit版のJDKをダウンロードしよう。
「Windows x86」と表示されているのが32bit版、「Windows x64」と表示されているのが64bit版となる。
JDKのインストール
ダウンロードしたファイルを任意の場所で実行すると、インストールが開始される。インストールをステップごとに見てみよう。
最初にセットアップ画面が表示されるので[次]ボタンをクリックしよう。
インストールオプションを設定する。特に変更する必要もないので[次]ボタンをクリックしよう。
コピー先インストール先のフォルダを確認される。特に変更する必要もないが、変更する場合は「変更(C)」ボタンから変更して、 [次]ボタンをクリックしよう。
インストールが実行される。
この画面が出るとインストールが完了だ。
環境変数の設定
JDKをインストールしたら、環境変数の設定が必要だ。環境変数とはOSが使用する共通の変数のことで、環境変数にJDKに関する設定を行うことでJavaが正しく動作する。
設定する環境変数は「Path」と「JAVA_HOME」の2種類だ。
環境変数を設定するには、以下の操作でシステムのプロパティ画面を表示する。
Windows 8,10の場合
[スタートメニューを右クリック]→[コントロールパネル]→[システム]→[システムの詳細設定]
Windows 7の場合:アイコン表示の場合
[スタートメニュー]→[コントロールパネル]→[システム]→[システムの詳細設定]
「環境変数」のボタンをクリックして環境変数画面を表示しよう。
「環境変数」のボタンをクリックすると、環境変数名の編集画面が表示され、設定されている環境変数の一覧が表示される。
「新規」ボタンをクリックしてJDKをインストールしたパスの直下にある「bin」フォルダを指定したパスを入力しよう。
先ほどのインストールの例の場合は、次のように入力する。
C:\Program Files\Java\jdk1.8.0_101\bin
なお、Windows 10以外の場合は、環境変数が画像のようにリストで表示されず、1行で複数の環境変数のパスが表示される。
既に環境変数のパスが設定されているところに環境変数のパスを追加するには、以下の例のように;(セミコロン)で区切って登録するようにしよう。
(他の環境変数のパス) ;C:\Program Files\Java\jdk1.8.0_101\bin
続いてJAVA_HOMEの設定を行う。システム環境変数にJAVA_HOMEがない場合は「新規」ボタンをクリックしよう。既にある場合は、値が正しいかどうかの確認だけで良い。
変数名は大文字で「JAVA_HOME」、変数値にはJDKをインストールしたフォルダパスを入力して「OK」をクリックしよう。
これでJDKの準備は整ったが、念のため正しく登録されたかどうかを確認しておこう。
先ほど紹介したJDKのインストール確認方法で確認を行う。
java -version
このようにJavaのバージョンが表示されていればインストールは完了だ。
まとめ
このページではJavaで開発を行うために必要な、JDKのインストールについてお伝えしてきた。
環境変数のところが少し難しいかもしれないが、注意して取り組んでいただければ大丈夫だろう。
これだけでとりあえずJavaプログラミングができる環境が作れる。ぜひ上記を参考にインストールしてみてほしい。
コメント