Javaを学習するにあたり、近年では書籍ばかりでなくインターネットのWebサイトで学べるようになってきた。このページではそういったJavaを無料で学ぶためのWebサービスについて紹介する。
目次
エンジニアの入り口
Javaに関係するさまざまな分野の情報が満載だ。Javaの歴史からプログラミングを学ぶための情報までトピックごとに掲載されている。「エンジニアの入り口」とタイトルにあるように、入門者が、エンジニアとして成長していく上で知っておくべき情報が幅広く掲載されている。
Javaは、時の経過とともに言語としての進化を遂げている。変わらない基礎レッスンから新たに追加されていく新機能のレッスンが用意されている。記事は言語の書き方の説明だけに留まらず、詳細な言語仕様とサンプルプログラムがあってその一行ごとの説明が続く構成になっている。入り口とはいえ、浅いところから深いところに必要に応じて学べるのも特徴だ。
もし、あなたがソフトウエアエンジニアとして、Javaを学んでいこうと考えて「エンジニアの入り口」にいるなら、このサイトは見ておくべきだ。
http://eng-entrance.com/category/java
paiza.IO
ブラウザ上でコードを書いてすぐ実行できるJavaのプログラミング環境を提供しているサイトだ。このサービスを使えばプログラミング環境のインストールが必要ない。
Javaの学習では、一般的に最初に学ぶのが、コンソールに「Hello World!」の文字を表示するプログラムである。ここまでなら、最初のエディター画面にベースとなるコードが用意されているので、「System.out.println("Hello World!")」の一行を入力するだけだ。1分もかからないで、最初のコードを実行できる。これは魅力だ。
このサービスはプログラミング環境だけなので、環境にあった教材を選べばすばやくJavaの学習にとりかかることができる。
以前、iPadでJavaを学ぼうとする人がプログラミング環境を探していた。この環境は、そうしたこれまでJavaの開発環境を探していた人たちにとっても朗報だ。
アクロクエストテクノロジー
Javaのプログラミングが、環境のインストールから始まる18の短いレッスンで構成されている。必要最小限のプログラミング環境をインストールした後のレッスンで、すぐJava言語でプログラミングして、動かすところまで分かりやすく解説してある。
レッスンのタイトル通り「悩んでないではじめましょう!」である。Eclipseなどの統合開発環境インストールするのではなく、DOS窓からコマンドプロンプトで悩んでないでさっと動かす。確かに統合開発環境を使うと、最初から設定がされているとはいえ、文字の大きさや窓の構成を変えるだけでも時間がかかる場合がある。
Javaのプログラムをさっさと動かして、どんなものかを体験したい人に向いている。
http://www.acroquest.co.jp/webworkshop/index.html
マンガで分かる Java入門講座
Javaを学ぶと、オブジェクト指向という言葉に出会う。この言葉の意味を本当に理解するにはかなりの時間と努力が必要だ。たくさんの人がこの要望に応えるために記事を書いている。一方で、オブジェクト指向を理解するためにたくさんのサイトを読みまくっている人もいる。
確かに、どのサイトの記事を読んでも初心者にとって理解するのは難しいなと感じる。そんな中で、このサイトを見つけた。漫画の中で先生が生徒にJavaのレッスンを行う。レッスンは、単に先生が生徒に淡々と説明を行うというものではない。生徒が理解できないところがあると、かなり突っ込んで先生に質問する場面が多い。文字を読むだけの一方通行の学習には、やはり限界がある。そこで、マンガが使われた。これがかなりいい。もし生徒が抱く疑問が、そのままあなたの抱いている疑問ならなおさらいい。
オブジェクト指向だけでなく、理解するのが難しいと感じるところがあったら、このサイトのマンガで学ぶことをお勧めしたい。
http://manga.crocro.com/?cat=java&pg=index
Java Drive
Javaの学習に必要な項目が順序良くまとめられている。ひとつひとつの項目を基礎から学ぶことで、Javaのプログラミングを一通り習得できる。
ひとつのレッスンは、短いサンプルコードを交えた説明が行われた後、最後に動作するサンプルプログラムが用意されている。全体は、基本的な文法に始まり、オブジェクト指向、クラスライブラリの利用へと進む。途中に電卓を作る復習をかねたレッスンもあり、学んだことを応用するレッスンも組み込まれている。
Javaの基礎から応用まで一通りのことは学びたい方にはお勧めのサイトだ。
libro
初心者が目的を持って、すばやくその目的に到達できるようレッスンが構成されている。Javaを学ぶ人で、Javaだけの学習で終わる人はまずいないだろう。みんなJavaを使って何かを実現しようとしている。その目的実現に応えようとするサイトがこのサイトだ。
例えば、JavaでGUIが作りたいとすれば、今はSwingではなくJava FXだろう。このサイトでは、Java入門に加えて、JavaFXがある。Androidなら、Java超入門から始めれば超短時間でAndroid開発にたどり着ける。
目的があって、プログラムを最初から学ぼうとする人にとってはぴったりのレッスンがここにあるはずだ。
http://libro.tuyano.com/index2?id=4001
Qiita
Javaの基礎を学んだ後もう少し深い技術を探求したいという場合、このサイトの情報が役立つ。技術情報に関する記事が言語に関連した項目にまとめられていて、検索と検索結果がわかりやすいのが特徴だ。
Google検索で「Java」+ 「調べたい言葉」の2項目で検索するなら、たくさんのサイトの記事が出てくる。しかし、さらなる「3番目の言葉」を追加して検索すると、最初のほうにでてくるのがこのサイトの技術情報である。つまり、もうひとつ突っ込んだ情報を得たいなら、このサイトを活用することができる。
ITのおもちゃ箱
http://ittoybox.com/archives/341
このサイトも、Javaの基礎から学べるレッスンが用意されている。その中で特徴的なのは、Eclipseとその操作方法についての説明を詳しく載せていることだ。その中でも特に注目したいのはデバッグについての記事だ。
デバッグは、初めてJavaを学ぶ人にとって余り必要を感じない分野だ。しかし、コードの実行の順序や変数の値をプログラムの実行途中で確かめようとすると、デバッグを知っているのといないのではまったく違った道を行くことになる。デバッグを知っていれば簡単に、これらの情報を確かめることができる。つまり、問題点をすばやく見つけ出せる。
学習を始めた最初は、プログラムのコードも数行でジャンプすることもない。しかし、メソッドについて学ぶようになるとジャンプする。こうなってくるとデバッグの出番だ。そんな場面で思い出してほしい。
一番かんたんなJava入門
初心者に的を絞ったレッスンが用意されている。特に初心者が余分な努力をしなくても、「一番かんたん」にJavaのレッスンを続けていくことができるように工夫されている。
最初に驚いたのは、特別にディレクトリを作らないでデスクトップ上にJavaのファイルを作る。さらに、エディターもアクセサリにあるメモ帳を使って、最短距離でHello Worldを表示させている。このあたりは、確かに「一番かんたん」である。
学習している内容とプログラミングのコードの関係も分かりやすい表現が工夫されている。プログラミングのレッスンで、言葉の説明とコードの関係を理解するが難しい時がある。しかし、このレッスン記事では、この関係を「一番かんたん」に把握できるようにするための工夫がなされている。
Javaのレッスンはハードルが高いなと考えている人は、このサイトのレッスンから始めると意外に「一番かんたん」にJavaの基礎を学べるかもしれない。
http://nobuo-create.net/category/java-beginner/
ドットインストール
3分動画でJavaをマスターすることができるようにレッスンが構成されている。最初のいくつかが無料だが、レッスンが進むと有料になる。また、動画の内容を文字に起こしたものを見ようとするとこれも有料になる。
さて、内容について話そう。動画なので講師のスピードで話題がどんどん進んでいく。休みはないので、はじめての人にはちょっと早いように思える。Java以外の言語のプログラミングの基本的なことが理解できている人には、分かりやすくちょうどいいスピードかもしれない。つまり、プログラミングはやったことあるが、新しくJavaを学ぶと言う人にはうってつけだ。
しかし、まったくプログラミングをやったことがない人でも、一度ざっと文字でレッスンの内容を学んで、ある程度理解してから動画を見るとよいかもしれない。
確かに、動画は実際にどのようにコーディングして、プログラムを実行しているのかを文字以上の情報で理解させてくれる。上手に活用すれば、かなりの成果が期待できそうだ。
まとめ
このページでは無料でJavaについて学ぶことができるWebサイトを幾つか紹介した。学習でわからないことが出てきた場合などに活用してみてほしい。
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