Jenkinsで開発の効率化をはかるためには、どのようにすればよいのか。本記事では「Jenkinsのインストール方法」、「使い方」について解説する。
Jenkinsのインストール
Jenkinsのダウンロード及びインストール方法について、Windowsの環境を使う前提で紹介する。
ダウンロード
最初に行なうことは、Jenkinsの公式サイト(URL: https://jenkins.io)からZIPファイルをダウンロードすることだ。
公式サイトのURLを開くと次の画面が表示される。
出典:Jenkins
Downloadをクリックする。
Getting started with Jenkins画面が表示される。その画面を下へスクロールすると、バージョンとOSの一覧が表示される。適当なバージョンのWindowsをクリックする。
Windowsのインストーラーのダウンロードが始まる。
インストール
WindowsインストーラーによるJenkinsのインストールは、ダウンロード・フォルダーに保存されたインストーラーjenkins.msiを起動するところから始まる。
Windowsのインストーラーはzipファイルjenkins-2.110.zipの中にある。このファイルを解凍し、適当なフォルダに保存する。この場合は同じダウンロードのフォルダにインストーラーを保存した。そのインストーラーjenkins.msiをダブルクリックして起動する。
Welcome to the Jenkins 2.110 Setup Wizard画面が表示される。Nextボタンをクリックする。
Destination Folder画面が表示される。インストール先のフォルダを指定して、Nextボタンをクリックする。
Ready to install Jenkins 2.110画面が表示される。これで、インストール準備ができた。簡単だ。次に、Installボタンをクリックする。
インストールが始まると、Installing Jenkins 2.110画面が表示される。
インストールが完了すると、Completed the Jenkins 2.110 Setup Wizard画面が表示される。Finishボタンをクリックする。
http://localhost:8080のサイトが立ち上がり、「Jenkinsの準備ができるまで、お待ちください」画面が表示される。準備が完了するまで待つ。
Unlocked Jenkins画面が表示される。指定されたフォルダにあるファイルにAdministrator passwordが保存されている。この値をパスワードの入力フィールドにセットし、Continueボタンをクリックする。
準備中の画面が表示される。
Customize Jenkins画面が表示される。Install suggested pluginsを選択する。
プラグインのインストールが始まる。
Create First Admin User画面が表示される。各入力項目を入力し、Save and Finishボタンをクリックする。
これで、インストールは全て完了だ。Start using Jenkinsボタンを押せば、Jenkinsが始まる。
基本的な使い方
基本的なJenkinsの使い方を、シンプルなジョブで見てみよう。
ログイン
Jenkinsをインストールした直後は、ログインなしで「Jenkinsへようこそ!」の画面が表示される。
しかし、いったんJenkinsを閉じて、再度Jenkinsを呼び出すにはURL:http://localhost:8080/を指定する。
ログイン画面が表示される。インストールのCreate First Admin User画面で設定したユーザー名とパスワードを入力して、ログインボタンをクリックする。
Jenkinsへようこそ!画面が表示される。「新しいジョブを作成してください」ボタンをクリックする。
では、早速ジョブを作ってみよう。
シンプルなジョブを作成する
ここでは、分かりやすくするためにコンソールに文字列を表示するというビルドとしてのシンプルなジョブを作って実行する。
ジョブを実行するのは簡単だ。
新規ジョブ作成[Jenkins]タブが表示される。Enter an item nameにジョブの名前を入力する。入力したら「フリースタイル・プロジェクトのビルド」をクリックし、OKボタンをクリックする。
SimpleJob Config Jenkinsタブが表示される。ビルド・タブをクリックする。
ビルド手順の追加の項目をクリックする。プルダウンメニューが表示されるので、「Windowsバッチコマンドの実行」をクリックする。
ビルトのためのコマンド入力画面が表示される。ここで、実際にはプロジェクトをビルドするコマンドを入力する。しかし、ここではジョブとしてのビルドをシンプルにするためにコンソールに「The simple job started.」の文字が表示される以下のコマンドを入力する。
echo The simple job started.
最後に、保存ボタンをクリックする。
SimpleJob Jenkins画面が表示される。ビルド実行ボタンをクリックする。
ビルドが実行され、そのビルド履歴が#1として追加される。このリンクをクリックする。
ビルド履歴のプルダウンメニューが表示される。そのメニューからコンソール出力をクリックする。
ビルドを実行した時のコンソール出力が表示される。ジョブの実行によってコンソールに「The simple job started.」の表示されたことが確認できる。
トリガでビルドを起動する
ビルドは、手動で「ビルド実行」ボタンをクリックすることで起動することもできるが、ビルド・トリガによっても起動できる。ビルド・トリガとなるものを設定すれば自動的に起動できるのだ。
では、前のセクションで動かしたビルドを定期的なビルド・トリガで実行してみよう。
プロジェクトの画面から設定をクリックする。
設定画面が表示される。ビルド・トリガ・タブをクリックする。
ビルド・トリガの項目に移動する。定期的をチェックすると、スケジュールの入力フィールドが開く。ここに以下の設定を入力する。ここでは詳しく説明しないが、2分おきにビルドを実行するという設定だ。
H/2 * * * *
設定が完了したら、保存ボタンをクリックする。
プロジェクトの画面にビルド履歴が表示される。設定した通り2分毎に新たな履歴が追加される。ビルドが時間になると自動的に実行されるからだ。
まとめ
本記事では「Jenkinsのインストール方法」、「使い方」について解説した。Jenkinsを使用して開発の効率化を実現したい方にはご覧頂きたい。
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