fgはフォアグラウンドの略で、バックグラウンドで動作しているジョブを通常通りバックグラウンドではなくフォアグラウンドで実行するLinuxコマンドだ。
フォアグラウンドで実行すれば、実行結果を表示しながら実行することができるが、その代わりに、別のコマンド操作ができなくなる。
またfgコマンドは、Ctrl+Zのショートカットキーで中断していたジョブをフォアグラウンドで再開する時にも使用する。
このページでは基本的なfgコマンドの使い方を解説しよう。参考にしてほしい。
fgコマンドの基本
コマンドの基本動作
使い方は、次のとおりfgと入力するだけだ。
$ fg
この場合は、カレントジョブと呼ばれるジョブがフォアグラウンドになる。
カレントジョブやジョブ番号はjobsコマンドで確認できる。
$ jobs
現在は4つのジョブが実行中で、1番がsleepコマンド実行中、2番がshutdownコマンド実行中、3番がtreeコマンド実行中、4番がgrepコマンドで停止中であることがわかる。
現在のカレントジョブには+が表示され、4番のgrepコマンドが該当する。
-が表示されている3番のtreeのジョブはカレントジョブの前のジョブで優先度が2番目のジョブである。
ジョブ番号を直接指定することもできる。
書式は次のとおりだ。
$ fg ジョブ番号
現在、バックグラウンドで実行しているジョブ番号2番のshutdownのコマンドをフォアグラウンドで実行するには次のコマンドだ。
バックグラウンドで実行していたジョブ番号2番のshutdownのコマンドがフォアグラウンドで実行された。
関連項目
最後にfgコマンドに関連して、基本的なジョブ関連のコマンドも紹介しておく
bgコマンド
ジョブをバックグラウンドへ移行する。
jobsコマンド
ジョブを表示する。
psコマンド
プロセスを表示する。
killコマンド
プロセスを停止する。
まとめ
今回は、fgコマンドを使ったジョブをフォアグラウンドで実行する方法を解説した。
関連コマンドに併せて、コマンド入力時に入力内容の最後に&を入力するとバックグラウンドでジョブを実行させることができることや、Ctrl+Zで一時停止できる、Ctrl+Cでジョブを終了させるといったショートカットキーの動作も覚えておこう。
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