ディスプレイマネージャとは、LinuxのGUI環境というくらいに捉えておくのが簡単でいいだろう。(実際にはちょっと違うが)
Xディスプレイマネージャとも言うが、X Window System上のプログラムの一つで、これを利用するとGUIでのログインが可能になる。
このページではもう少し詳しいところの説明と、変更方法について解説した。参考にしてほしい。
ディスプレイマネージャとは?
Linuxを最小限構成でインストールした場合、コンソールログイン画面にたどりつくはずだ。GUI環境を立ち上げるには、CUIからログインして「startx」とする場合が多いだろう。
しかし「いちいちログインしてからstartxコマンドを叩くのも面倒だ」という方もいらっしゃると思う。そもそも「デスクトップならば、デスクトップらしくGUIでログインしたい」というのももっともな意見だ。
Linuxではそういった声にこたえるために「ディスプレイマネージャ」というものが存在している。これを使用するとGUIでのログインが可能になる。なおGNOMEなどのデスクトップ環境をセットアップした場合「GDM」や他なにかしらのディスプレイマネージャがインストールされることがほとんどだ。
ディスプレイマネージャの種類
XDM
Xのデフォルトのディスプレイマネージャであり、デスクトップ環境に依存しない質素な作りをしている。
GDM
GNOME標準のディスプレイマネージャ、基本的にGNOME環境とあわせて使用する。ウィンドウマネージャやKDEなども選択することも出来る。CentOS7ではこれがデフォルトのディスプレイマネージャとなっている。
KDM
KDE標準のディスプレイマネージャ、基本的にKDE環境とあわせて使用する。GDMとおなじくウィンドウマネージャなども起動出来るようになっている。
LightDM
特定のデスクトップ環境に依存しない、モダンなディスプレイマネージャ、Ubuntuなどがデフォルトのディスプレイマネージャとして採用している。
ディスプレイマネージャを有効にするには
CentOS7の場合まずは、ディスプレイマネージャでのログインを有効化するために下記のコマンドを叩く
# systemctl set-default graphical.target
ディスプレイマネージャが複数ある場合有効にしたいディスプレイマネージャをsystemctlコマンドでenableを指定、他はdisableとする(lightdmはepelリポジトリにふくまれているlightdmを試す場合epelリポジトリを追加しよう)
# systemctl disable gdm
# systemctl enable lightdm
設定をおえたら、再起動すると「lightdm」に切り替わっているはずだ。
元に戻す場合は
# systemctl disable lightdm
# systemctl enable gdm
として再起動すればよい。
なおGNOME3は「クラシックモード」とそうでないモードがある、インストール時のデフォルトはクラシックモードなので、ディスプレイマネージャを変更したら「GNOMEクラシック」を選択しよう。
また全てのディスプレイマネージャを「disable」にして再起動するとコンソールログインになる。
まとめ
このページではディスプレイマネージャーについて簡単にご紹介した。意外と変更は簡単だとお感じになったのではないだろうか?
ぜひ色々なGUIを試してみていただければと思う。
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