新しい環境が与えられたときなど、LinuxのOSやバージョンを確認することは結構あるはずだ。
しかし、頻繁に打たないコマンドなので、とっさに出て来ないという方が多いのではないだろうか?
このページではLinuxのOSやバージョンを確認する方法を解説する。
目次
LinuxのOSとバージョンの確認方法
ディスプレイマネージャが起動している場合
「Control + Alt +F2」 などでコンソールログイン画面に移動、一番上の部分にディストリビューション名とバージョンが確認できる。
unameでマシンのバージョン情報がある程度、把握できるが、上記のとおり、ディストリビューションの名前に関して明記されないことがほとんどだ。
/etc/issue
ログインするまえに、コンソール上にディストリビューション名が表示されていることがある。この表示内容は「/etc/issue」で確認できる。
$ cat /etc/issue
残念ながら上の通りCentOS7では/etc/issueで情報が得られなかったが他のディストリビューションの場合以下のような結果が得られた。
CentOS6
Vine
使っているディストリビューションがVinelinuxの開発版VineSeedであることが分かる。
なおissueファイルは\(Linux環境ではバックスラッシュとなる)の後に特定の文字を入れることで一定の情報に置き換えられる。一部を挙げてみる
issueファイルに記述できるオプション
\S OSの名前
\m マシン(ハードウェア)タイプ
\r OSのリリース
/etc<distroname>-release
$ cat /etc/<distroname>-release
大体のディストリビューションの場合/etc/のしたにリリースバージョンのかかれたファイルを用意していることがおおい、これがある場合十中八九このファイルにディストリビューション名とバージョン情報が記述されている。
RedHat系
$ cat /etc/redhat-release
Fedora系
$ cat /etc/fedora-release
Debian系
$ cat /etc/debian_version
Ubuntu系
$cat /etc/lsb-release
Turbolinux系
$ cat /etc/turbolinux-release
SuSE Linux系
$ cat /etc/SuSE-release
cat /proc/version
$ cat /proc/version
でも一定の情報がえられる。
Linuxカーネルなどのバージョン確認
Linuxシステムのバージョン情報を表示するにはunameコマンドを使う。
unameコマンド
マシンのアーキテクチャやカーネルバージョン番号を表示することができる。
しかし使っているディストリビューションが明記されるわけではないのでそこは注意だ。
実際に使うときは、ほとんど「-a」オプションを使う。
$ uname -a
-a オプションを使うとunameで表示できるものが全て表示される。さほど表示量も長くないのでとりあえず、uname -aと入力してしまおう。
uname オプション
-a で構わないのだが、一応ご紹介だけしておこう。
- -a システム情報を全て表示
- -s カーネル名を表示
- -n ネットワークノードとしてのホスト名を表示
- -r カーネルリリース番号を表示
- -v カーネルのバージョンを表示
- -m マシンのハードウェア名を表示
- -p プロセッサの種類を表示
- -i ハードウェアプラットフォームを表示
- -o オペレーティングシステムの名前を表示
- --version バージョン情報を表示
まとめ
このページでは様々な角度から、LinuxOSのバージョンやディストリビューションを確認する方法をお伝えした。
必要なときのために、基本的なところは押さえてしまおう。
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