【便利で簡単】scpによる安全なリモートファイルのコピー方法

scpによるコピー
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Pocket

scpを使うとsshを利用して安全にファイルをコピーして別サーバに持っていくことができる。

このページではscpの使い方についてお伝えしていこう。

scpコマンドとは?

sshを使った接続

「scp」コマンドは「Secure Copy」の略で、sshを使用してリモートホストとローカルホスト間の通信を暗号化したうえで、ファイルをコピー送信するコマンドである。

OpenSSHをインストールすると自動的についてくるので、叩けば使えるはずだ。

scpは、SSH接続を利用するため「ユーザ認証」「ファイルをやりとりするときの情報」これらが共に暗号化される。そのため非常にセキュアだ。

ちなみに

リモートホストとローカルホストの間でファイルコピーを行うコマンドとして「rcp」というコマンドも存在するが通信が暗号化されない。セキュリティ的に脆弱なので使用しないようにしよう。

サーバと安全にファイルをやりとりするには、暗号化処理がほどこされるコマンドを使用することを念頭においておきたい。

書式について

リモートからローカルにコピーする

$ scp <ユーザ名>@<アドレス>:<パス> <ローカルのファイルパス>

ローカルからリモートにコピーする

$ scp <ローカルのファイルパス> <ユーザ名>@<アドレス>:<パス>

となっている。リモートとローカルの区別が若干ややこしいが

$ scp <コピー元> <コピー先>

となっており。要は「cp」コマンドと同じ要領である。

基本的に一部同じオプションが通用する。

ディレクトリ単位でのコピーで使用される「-r」オプションなどだ。

基本的な使い方

SSHを使用しているためリモートホストからローカルホストへファイルをコピーする場合、初めて接続するホストの場合、SSH接続時と同じくホスト認証とユーザ認証がおこなわれる。

$ scp ken@192.168.12.1:/home/hoge/testfile.txt .

scp-r_l

次からはパスワード入力画面が直接あらわれる。

$ scp ./testfile.txt hoge@192.168.12.1:/home/hoge

scp-l_r

公開鍵認証をしている場合でも同じ要領でファイルのやり取りが可能だ。基本的に「~/.ssh」のしたをデフォルトで参照するようになっている。明示的に秘密鍵のファイルを指定したい場合は「-i」オプションを使用する。

$ scp -i ~/.ssh/id_ecdsa testfile.txt ken@192.168.12.200:/home/hoge/

主なオプションについて

-4

通信にipv4アドレスを使用する

-6

通信にipv6アドレスを使用する

-C

通信を圧縮

-p

パーミッション情報などをなるべくのこしてコピー

-q

経過などを表示しない、静に動作する

-r

再帰的コピー、ディレクトリごとコピーするときに使用する。

-i

秘密鍵を明示的に指定する。指定がなかった場合「~/.ssh」を参照する

まとめ

このページではscpでのコピー方法についてお伝えした。SSHに付随してくる便利な機能だ。

参考にしていただければと思います。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Pocket

このページの続きや関連ページは下記から一覧で確認できます。

IT講師に興味はありませんか?

・「今までIT講師をやってきたが、更に多くの講義を行いたい」

・「エンジニアとしてやってきたが講師業に魅力を感じている」

・「講師として活躍するためにベースとなる知識を知りたい」

・「様々な分野や言語の講師にチャレンジしてみたい」


という方はぜひIT講師募集のページをご覧ください。


リスキルテクノロジーでは「受講している方々にITを好きになってもらう」ことを目標に、同じ目標に向かって歩んで行ける講師の方を常に探しています。


システム開発やインフラ構築などのエンジニアリング経験を活かし、新入社員などの未経験者や経験の浅い初学者の方々に対してITトレーニングを行っていただくことになります。


テキストやカリキュラムは事前に用意されており、それらを元に講義を進めていくため、IT講師をはじめて実施する方でも安心してトレーニングを実施できます。


IT講師募集のページを見る

SNSでもご購読できます。

コメントを残す

*

未経験からの育成制度も充実
IT講師に興味はありませんか?

リスキルテクノロジーでIT講師の積極募集を開始! 経験・未経験問わずご応募可能。育成制度で講師スキル向上も目指せます

IT講師に応募する