【Linuxコマンド集】3分でわかるcat コマンドの使い方

linux catコマンド
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Pocket

本日はLinuxのcatコマンドの使い方について解説しよう。

catはLinuxの中でもっとも頻繁に使うコマンドのひとつだ。ファイルをみるときに頻繁に使うが、実はそれ以外にも使い道がある。

オプションも細かく説明するので、この機会にぜひ使い方をマスターしてしまおう。

Linux catコマンドの基本

catコマンドによるファイルの閲覧

一番よく使われる使い方は、ファイルの閲覧だ。

例えば、fileAの中身を見たいとき、次のようにコマンドを打つ。

$ cat fileA

するとfileAの中身を出力することができる。

linux_cat_command01

catコマンドによるファイルへの出力

出力は標準出力なので、リダイレクト「>」を用いることで、別のファイルに出力内容を記述することもできる。

$ cat fileA > fileB

linux_cat_command02

上書きではなく、追加がしたければリダイレクトの「>>」を使用すれば良い。

$ cat fileA >> fileB

linux_cat_command03

このように追加される。

catコマンドによるファイルの結合

catにはもともと「ファイルを連結して標準出力に出力する」というコマンド本来の意味合いがある。cat自体が、「連結する」を意味するconcatenateの略である。

これも非常に便利な機能だ。標準出力するだけなので、上記同様にファイルへ保存する場合にはリダイレクト「>」「>>」を用いる。

使い方は簡単で、catコマンドの後にファイルを並べればいい。

$ cat fileC fileD

linux_cat_command04

$cat fileC fileD fileE

のように3つ以上の連結も可能だ。

catコマンドのオプション

主なオプションは次のとおりだ。

-n(--number)

「cat -n ファイル名」により、行番号をつけて出力する。これは使うことが多いオプションなので覚えてしまおう。"number"のnだ。

$ cat -n fileB

linux_cat_command05

-b (--number-nonblank)

blankなし(空白行を入れずに)番号をつけて表示するオプション。"blank"のbで覚える。

$ cat -b fileB

linux_cat_command06

 

-s(--squeeze-blank)

連続した空白行を1行の空白行にまとめるオプションだ。

$ cat -s fileB

linux_cat_command07

-E(--show-ends)

各行の最後に"$"を表示するオプションだ。

$ cat -E fileB

linux_cat_command08

連続した文字列の改行位置がわかりにくい場合に、$を入れることで確認することができる。

-T (--show-tabs)

タブを"^I"に置き換えて表示することもできる。

linux_cat_command09

 

catに類似したLinuxコマンド

tacコマンド

まず、catの逆順で表示をする「tac」コマンドがある。冗談のようなコマンドだが、実際に動く。

$ tac fileA

linux_cat_command10

知らない人が多いが意外に使える場面があるコマンドなので、ぜひ覚えておこう。

 

less コマンド

長いテキストを見るときはcatよりもlessコマンドの方が有効だ。合わせて覚えておこう。

 

まとめ

このようにlinuxのcatコマンドには様々できることがある。

  • 指定されたファイルを標準出力へ出力する
  • ファイルの新規作成
  • ファイルへの追記
  • ファイルのコピー
  • ファイルの結合
  • 行数の表示
  • 連続する空白行を減らす
  • 行末を見えるようにする
  • タブを見えるようにする

などだ。一度コマンドを覚えてしまうと、なかなか調べ直すことなく時が経ってしまう。

ぜひ、この機会に「こんな使い方があったのか」というのだけ覚えてしまおう。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Pocket

このページの続きや関連ページは下記から一覧で確認できます。

IT講師に興味はありませんか?

・「今までIT講師をやってきたが、更に多くの講義を行いたい」

・「エンジニアとしてやってきたが講師業に魅力を感じている」

・「講師として活躍するためにベースとなる知識を知りたい」

・「様々な分野や言語の講師にチャレンジしてみたい」


という方はぜひIT講師募集のページをご覧ください。


リスキルテクノロジーでは「受講している方々にITを好きになってもらう」ことを目標に、同じ目標に向かって歩んで行ける講師の方を常に探しています。


システム開発やインフラ構築などのエンジニアリング経験を活かし、新入社員などの未経験者や経験の浅い初学者の方々に対してITトレーニングを行っていただくことになります。


テキストやカリキュラムは事前に用意されており、それらを元に講義を進めていくため、IT講師をはじめて実施する方でも安心してトレーニングを実施できます。


IT講師募集のページを見る

SNSでもご購読できます。

コメント

  1. 通りすがり より:

    >concatnateの略である。

    スペリングが間違ってます。
    concat"e"nate

    1. リカレントテクノロジー より:

      ご指摘いただき誠にありがとうございます。
      該当箇所の誤字修正いたしました。

      引き続き、ご愛読のほど、よろしくお願いいたします。

      1. 通りすがり より:

        記事トップの画像中のスペリングが直ってません
        猫=catに引っ掛けているなら、例えば conCATenate など、それと分かるような工夫が要ると思います。

        1. リカレントテクノロジー より:

          ご指摘いただきありがとうございます。
          該当画像差し替え完了いたしました。
          また工夫につきましても今後の参考とさせていただきます。
          引き続き、ご愛読の程宜しくお願い致します。

コメントを残す

*

未経験からの育成制度も充実
IT講師に興味はありませんか?

リスキルテクノロジーでIT講師の積極募集を開始! 経験・未経験問わずご応募可能。育成制度で講師スキル向上も目指せます

IT講師に応募する