LPIC level1合格におすすめのLPIC問題集ベスト5

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LPICの問題集や参考書をお探しだろうか?

LPIC level1を受験することになったとき、多くの人がまずはじめにやることはLPIC問題集を探すことだろう。

その判断は間違っていない。現役のLinuxエンジニアでさえ、勉強しなければ落ちてしまうのがLPICという資格だ。例え、level 1であっても知らないコマンドやディレクトリが出てくる。

まして初心者の方では、Linuxを少しかじったからと言って、無勉強で受かる試験ではない。しっかりと問題集を使って対策をするべきだ。

このページでは、たくさんあるLPICのテキストの中から、「どれを買えばいいの?」という質問にお答えしたい。リスキルテクノロジーが客観的な立場で、オススメの問題集をピックアップした。ベスト5という形でランキングにしている。

参考にしてほしい。

LPICの合格に問題集は必要?

「現役Linuxエンジニアが勉強なしでLPIC level1受けたら、受かると思うか?」

という質問をリスキルテクノロジーの講師陣何人かに投げてみた。全員が全員、うーんと悩んだ上で、「その人の力量による」という回答が多く返ってきた。

それは当たり前なので、突っ込んで聞いてみると、「少し触れる程度の人には、厳しいんじゃないか?」というような回答が多かった。

  • 自分の業務範囲の理解はあるが、全体を把握しているエンジニアは少ない
  • なかなか現場で使わないコマンドが試験に出てくることもある
  • 理解はしているが、覚えてはいない

という理由だ。

LPICは比較的実務に近い資格試験だが、それでも対策と勉強は必要になってくるだろう。

特に必要なのは「問題慣れ」だ。「こんなこと考えたことがなかった!」というような問題がたまに出題される。

例えば、「こういうときはこのコマンドを打つ」と自然と覚えている人が「これができるコマンドを2つ挙げよ」と言われたら固まってしまう。そういったことがLPICではよくある。

だからこそ、問題集を最低1冊は買って、対策をしてほしい。Webの問題集でもまったく構わないが、強制力がない状態でのインターネットは集中力阻害の原因になる。

要するにネットサーフィンをし出す可能性が高いのだ。2,3千円で買える書籍たちが多いので、自身の時給を考えても買ってしまった方が得だろう。

LPICのオススメ問題集&参考書

LPIC対策の書籍は、参考書+問題集となっているものが多い。そのため、参考書と問題集に分けずにランキングする。

一応ベスト5という形でまとめているが、実際には対象者別で購入の判断をしてもらった方がいい。そのあたりの解説も踏まえてお伝えしていこう。

また、今回はLPIC ver4.0対応の参考書に絞った。ver3.5までの対応のものはランキングから除外している。

 

第5位 イラストでそこそこわかる LPIC 1年生 (Linux教科書)

イラストでそこそこわかる LPIC 1年生

 

対象

とにかく初心者向けだ。表紙でも「そこそこわかる」と明記しているのにとても好感がもてる。嘘がなく、明快だ。

「Linuxなんて触ったこともないどころか、そういう言葉をこの前聞いたばかりだ」という方にまず読んでほしい参考書だ。

イラストやマンガが入っていて親しみやすい。わかりやすくしようとしてわかりにくくなっている箇所もあるにはあるが、全体としてとても読みやすいだろう。

ただし、LPIC対策という匂いはまったくしない。どちらかというと、Linux1年生というニュアンスだ。

LPIC対策より一歩手前、Linuxに初めて触る人に読んでほしい参考書だ。

また、教える側の人間にとっては非常に参考になる内容だ。自社の新入社員に教える担当になったときなど、目を通しておくと、説明のわかりやすさが一段階上がるだろう。

問題数

それぞれの章末に何問か問題があるが、これだけでLPICに受かるわけではない。第一歩目を踏み出すための書籍だと思ってほしい。

金額

2,592円だ。

それほど厚い書籍ではないが、見やすいように白黒ではなく、またLPICを受ける中でも本当の初心者というニッチターゲットな書籍。これくらいの値段はするだろう。

第4位 徹底攻略LPIC Level1問題集[Version 4.0]対応

徹底攻略LPIC Level1問題集[Version 4.0]対応

対象

もっとも問題集らしい問題集だ。名前の通り、基本問題が詰まったLPIC対策用問題集になっている。初級者にも上級者にも使えるテキストだ。

問題数

全体で652問が含まれており、当ランキングの中でも1位の問題数だ。

問題数的にはもっと順位が高くてもいいのだが、中に含まれている問題が簡単なことで順位が下がっている。

実際のテストでは、もう少し難易度が高く、ひっかけ問題などが出てくる。基礎固めに適した問題集と言えるだろう。

また、演習問題は101と102のそれぞれで2つ付いてくる。また、PDF版も貰えるなど読者サービスが良い書籍になっている。

金額

2,700円だ。

厚さの割に安い。Kindle版も販売していて、そちらは2,500円と少し安くなっている。

第3位 Linux教科書 LPICレベル1 Version4.0対応

Linux教科書 LPICレベル1 Version4.0対応

 

対象

通称「あずき本」。LPIC対策でもっとも売れているテキストだ。その実績の通り、質も高い。解説は細かく、丁寧。あれだけの厚さでも足りなかったのか、文字も小さい。

いいことでもあるのだが、分量が多いのが難点だ。初心者は第2位の「1週間でLPICの基礎が学べる本」を買うべきだろう。

反対に中級者や上級者にはとてもオススメな書籍だ。全てのページをしっかりと読み込んで実際にコマンド操作等してみると、必ずLinuxのスキルが上がる。

網羅性が高く、これをすべて理解して記憶すれば確実に受かるだろう。またLinuxエンジニアとしてのレベルも1段上がる。

問題数

最後に1回分の模試がついている。また、それぞれの章末にも問題がついている。性質的には問題集というより参考書だ。

金額

4,104円だ。

このランキングの中で、もっとも高い。そして、それ相応にもっとも分厚いテキストだ。

あずき本を使って勉強するときに一番困るのは持ち運びだ。101と102の半分のところで切ってしまうことをオススメする。持ち運びがだいぶ楽になるだろう。

第2位 1週間でLPICの基礎が学べる本 第2版

第2位 1週間でLPICの基礎が学べる本 第2版

対象

こちらも初心者向けだが、上記の「1年生」よりも詳しい書籍だ。この本はとても見やすく、また理解もしやすいオススメ書籍だ。実際にこれで勉強をした人たちからの評価も高い。

あずき本を書いた中島講師の書籍だが、「あずき本から勉強していたらきっと挫折していた。この本から入ってよかった」という声も聞いた。

LPIC入門書としては最適で一番はじめに手に取る書籍としては最善と言える。Linuxを初歩から勉強するという意味でも役立つとても良い書籍だ。

初級者向けだからといって手は抜いておらず、各種コマンドのオプションなどにもきちんと触れていている。問題集というよりも参考書だが、Linuxスキルに自信がない方はぜひ買って勉強しよう。

問題数

それぞれの章末に何問か問題があるが、問題数自体は多くない。先ほども言ったが、問題集というより初心者のための参考書だ。

金額

2,592円。Linuxを真剣に勉強したいと思っている初心者の方は確実に「買い」だ。

第1位 Linux教科書 LPICレベル1 スピードマスター問題集

Linux教科書 LPICレベル1 スピードマスター問題集

 

対象

1位は残念ながらリスキルテクノロジー講師陣が書いた書籍ではない。ナレッジデザインの山本講師が書いた書籍だ。

こちらは参考書ではなく、LPIC level1の問題集になっている。問題それぞれに対し、とても手厚い説明があり、親切な書籍だ。

ただ、この書籍のポイントはそこではない。問題に対する説明と解説ではあずき本も同様に素晴らしい。

ポイントは、スピードマスターに書かれた問題がLPICの実際の問題と非常に類似している点だ。というより、まったく同じ問題が何問も出てくる。(いい・悪いの話を抜きにしよう)

これはLPICの受験生にとってはありがたい話だ。

問題数

1章ごとに40〜60問程度問題が用意されている。また、LPIC101、LPIC102それぞれで60問の模擬テストがある。

問題の多くはひっかけ問題や間違えやすい問題が選出されている。勉強した状態でこの問題集にチャレンジしても、散々な結果になるだろう。それで構わない。間違えた問題ごと理解して覚えてしまおう。

金額

2,700円。LPICに本気で受かりたいと思っているのであれば、とりあえず買おう。

LPICのオススメ勉強法

これらの書籍を使ってどのように勉強をすべきか? オススメは、参考書と問題集を1冊ずつ買うことだ。

「あずき本」+「スピードマスター」

「1週間で基礎が学べる」+「スピードマスター」

のいずれかがいいだろう。

中級者・上級者にはあずき本を、初級者には1週間で基礎が学べる本をオススメする。

先に参考書で一通り勉強し、問題集は最後の2〜3日で解いて、覚えてしまうのが効率的だ。Linuxを根本的にまず理解するというLPIC勉強の本来の趣旨にもそう。

ぜひ、このページのLPIC問題集やLPIC参考書にトライをし、LPIC level1の合格を勝ち取って欲しい。

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