OCJP Silverとは、Oracle Certified Java Programmer, Silver SE 8の認定資格である。本記事ではその詳細内容、勉強方法について解説する。
この資格保有者はJavaプログラミング言語を用いてアプリケーション開発を行うための基本的な知識を既に持っており、かつ、経験豊富な技術者の指導を受けて開発作業が行えるプログラマであることを認定する資格である。ここでいうアプリケーションとは、ユーザが行う業務を支援するために開発されるプログラムのことである。
この認定試験に合格するならば、Java言語を使用した開発を行うためのプログラミング・スキルだけでなく、開発プロジェクトで発生する問題に対応可能な能力を持っていると認定される。
OCJP Silver資格は、Java SE 8 Programmer Iの試験に合格することにより取得できる。
これから、合格のための勉強法について説明する。
最初に必要なことは、試験の範囲を知ることである。この記事の「試験の範囲」のセクションに試験項目とその詳細がある。この項目から試験範囲がJavaプログラミング言語を使ったオブジェクト指向プログラミングに加えライブラリ(Java API)を使用する実践的なプログラミングであることが分かる。
次に、参考書を使って試験項目をひとつひとつ順を追って勉強する。その後、問題集を使って理解できたかを確かめる。もし間違った問題があれば、しばらく時間をおいて勉強しなおして問題に正しく答えられるまで、勉強と問題を解くことを繰り返す。こうして、全問正解を目指す。
どんな参考書や問題集を選んだらよいかと言うと、まずはこの「オラクル認定資格教科書」である。この本を読んで内容が理解できて、問題集も付いているのでその問題もすらすら解けたら準備はできたことになる。
出典:翔泳社
- オラクル認定資格教科書 Javaプログラマ Silver SE 17
- 著者:根本 有子
- 発行所: 翔泳社
- 発行日: 2024/02/21
しかし、これだけでは不安なので、もっといろいろな問題に挑戦して練習を積まないと思う人には、おすすめしたい問題集がある。
出典:インプレス
- 徹底攻略 Java SE 8 Silver問題集[1Z0-808]対応
- 著者: 志賀澄人/株式会社ソキウス・ジャパン 編
- 発行所: インプレス
- 発行日: 2016/01/21
一方、現実はそんなにあまくないということが分かったら、別の参考書が必要になる。より実践的なプログラミングをするためにはライブラリの使い方やオブジェクト指向プログラミングの主要な概念(クラス、継承、カプセル化、ポリモフィズム)にういて体系に学ぶ必要がある。
そうであれば、もっとわかり易く実践的なJavaプログラミングを解説した参考書が必要である。例えば、「スッキリわかる Java入門 実践編」などは、実践的なJavaプログラミングを分かりやすく体系的に解説している。
出典:インプレス
- スッキリわかる Java入門 実践編 第2版 (スッキリシリーズ)
- 著者: 中山清喬
- 発行所: インプレス
- 発行日: 2014/9/22
試験の範囲
試験項目は、下表の通りである。項目については、オラクルのホームページに掲載されているが、ここではさらに説明を加えてわかり易く紹介する。
試験項目 |
必要とされるスキル |
Java言語の基本 |
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Javaのデータ型の操作 |
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配列の作成と使用 |
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ループ構造の使用 |
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メソッドとカプセル化の操作 |
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継承の操作 |
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Java APIの主要なクラスの操作 |
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これらの項目を見ると、Silverの試験はBronzeと比較してより高度な知識とスキルが求められることが分かる。
まとめ
本記事ではOCJP Silverを取得するにあたり、どのような書籍を参考にしたらよいのか、試験範囲はどのようなものなのかを簡単に紹介した。取得の際には参考にして頂きたい。