Teratermは多機能端末だ。サーバにリモート接続するときなどによく使われる。
このページではTeratermのインストールや使い方についてご紹介しよう。
Teratermとは?
Windows上で動作する多機能端末だ。寺西高氏によって開発された。
WindowsからLinuxなどにリモート接続をしようとするとき、真っ先に名前が出てくるだろう。主にSSHクライアントとして使用されるが、Telnetやシリアルコンソールへの接続にもよく使われる。
現在は修正BSDライセンスのもとフリーで利用できるようになっている。
セットアップを開始する
Teratermをダウンロードしよう。
https://ja.osdn.net/projects/ttssh2/releases/
自己解凍してくれるexe形式のファイルをダウンロードすると手っ取り早いだろう。デスクトップに保存すると以下のようなアイコンが設置されるはずだ。それをダブルクリックしよう。
言語設定はそのままで問題ないので日本語のまま「OK」をクリックしよう。
基本的にウィザードどおりにすすめていけばよい。
ライセンスに関しての情報だ。「同意する」を選択して「次へ」をクリックする。
インストールするファイルをどこに設置するかを聞いてくるが、大概はそのままで問題ない。「次へ」をクリックしよう。
「コンポーネメント」を選択する画面だが、これもそのままで大丈夫だ。「次へ」をクリックしよう。
こちらも日本語のままで問題ない。
特に設定する必要はないのでそのまま「次へ」をクリックしよう。
アイコンを作るかどうかなので、お好みの場所にチェックを入れよう。
インストール情報の確認なので問題なければ「インストール」をクリックしよう。
インストールが始まるが、あっという間に終わる。以下のような画面になるはずだ。「完了」をクリックしよう。
実際に起動してみる
デスクトップにアイコンが作成されるはずだ。アイコンをダブルクリックすると「TeraTerm」が起動する。
以下のような画面が起動するので。
- ホスト:接続先ホストのアドレス(ドメイン名もしくはIPアドレス)
- サービス:SSH
- TCPポート:22
- バージョンSSH2
一番最初の接続時にホスト認証の確認がなされるので、そのまま「続行」をクリックしよう。
接続先のLinuxのユーザ名とパスワードを入力すれば接続される。
情報が正しければ正常にログインできるはずだ。
TIPS:公開キーと秘密キーを生成する
ここまでで簡単なTeratermの使い方はOKだ。試しに公開鍵と秘密鍵を作ってみよう。
個人レベルもしくはLAN内のみの使用などの場合、通常通りにパスワード認証してもあまり問題にはならないが、それでもセキュリティ面では脆弱なので「公開キーと秘密キー」を使用して認証を行うとよい。
この画面でいったんキャンセルを押そう。
形式はRSA、キー長は2048で問題ない。「生成」をクリックする。
次にキーパスフレーズを聞かれるので、任意のパスワードを設定しよう。次に公開キー保存と秘密キー保存という項目があるので、キーを生成しよう。今回は保存場所のわかりやすい位置で構わない。
保存したら一度TeraTermを閉じて再度、接続先に接続、通常通りログインしよう。まだキーの設定をしていないので今から設定する。
ログインしたら、先ほど作った「id_rsa.pub」をTeraTermにドラッグアンドドロップしよう。するとボックスが出現するので、送り先のディレクトリを指定する。今回は「~/」とする。指定したら「SCP」をクリックしよう。
転送できたことが確認できるはずだ。
鍵を有効にするには適切な場所で適切な名前、適切なパーミッションを与える必要がある。
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$ mkdir ~/.ssh $ chmod 700 ~/.ssh $ mv id_rsa.pub ~/.ssh/authorized_keys $ exit |
次にTeraTerm側の秘密キーの設定を行う。以下の画面で「RSA/DSA/ECDSA/ED25519」を使うにボタンを設定する。「秘密鍵」をクリックして秘密鍵を指定する。
ログイン時のパスワードは生成したキーのパスフレーズを使用しよう。
ログインに成功すればプロンプトの画面にたどり着く。
まとめ
このページではTeratermのインストールと簡単な使い方についてまとめてご紹介してきた。
参考にしていただければ幸いだ。
「TIPS:公開キーと秘密キーを生成する」の「パスワード認証」が「パスワード"人"証」となっておりました。ご修正よろしくお願いします。
ご指摘いただきありがとうございます。
該当箇所修正致しました。
引き続き、ご愛読の程宜しくお願い致します。