VirtualBoxは色々なOSを使ってみるときに必須なツールだ。
VirtualBoxのような仮想化技術は、エンジニアとして当たり前に使わないといけない時代になっている。
このページではVirtualBoxのインストール方法についてまとめてみた。初心者の方でもわかるように細かく解説したつもりだ。
はじめてインストールする方は参考にして頂ければと思う。
目次
VirtualBoxのインストール方法
Virtualboxのセットアップ
まずは公式Webページにアクセスしよう。
出典:VirtualBox
すると上の様なページが表示されるはずだ。「Download VirtualBox 5.0」をクリックしよう。
今回は「VirtualBox 5.0.22 for Windows hosts x86/amd64」をクリックする。
するとファイルがダウンロードされるのでファイルを任意の場所に保存しよう。今回はデスクトップにファイルを保存する。
上の様なアイコンがあるはずだ。
それをダブルクリックするとインストーラーが起動してインストールを開始できる。
セキュリティの警告が出ると思うが、特に問題ないので「実行」をクリックしよう。インストーラーが立ち上がるはずだ。
ここは特に変更しなくてもよい。「Browse」の項目でインストール場所が指定できるがVirtualboxはシステムにかかわるものなので標準設定のフォルダにインストールした方が無難だろう。
それぞれアイコンをどうするか?という項目だ、基本的にそのままで問題ない。
一時的にインストール中のPCのネットワークが断絶するがインストールが終われば復帰するので問題ない。「Yes」をクリックしよう。
インストールの最終確認だ。「Install」をクリックしよう。
何事もなければ、無事インストールが終了するはずだ。チェックボックスにチェックが入った状態で「Finish」をクリックするとVirtualboxが起動する。
無事起動すれば上の様な画面が出現するはずだ。
VirtualBox Extensionのインストール
VirtualBox本体のインストールは以上だが、もう一つ拡張パッケージもインストールしておこう。これにより制限はあるものの仮想環境上でUSBメモリなどが使えるようになる。
再度VirtualBoxのホームページにアクセスする。
「VirtualBox 5.0.22 Oracle VM VirtualBox Extension Pack All supported platforms」を任意の場所にダウンロードし保存しておこう。
デスクトップに保存すると、下の様なアイコンが出来上がるはずだ。ダブルクリックしよう。
Virtualboxが起動し質問されるので「インストール」をクリックしよう。
ライセンスが表示される、下までスクロールすれば同意できるようになる。特に個人範囲で利用する限り、制限などは発生しない。同意しよう。
下までスクロールして「同意します」をクリックしよう。無事にインストールされれば下の様なウィンドウが表示される。
「OK」をクリックしよう。
64BitOSを仮想化するための仮想化支援技術と注意点
この項目は読み飛ばして構わない。
しかし、エラーになってどうしても起動しない場合はこの注意点を読み返すことをオススメする。
今回例に挙げるCentOS version7は64bitシステムが前提になる。
VirtualboxでCentOS7などの64bitシステムを動かすには、ハードウェアレベルでの「仮想化支援技術」が必須となる。「仮想化支援技術」に対応していない場合32bitシステムしか仮想化できない。
具体的にはIntel-VTやAMD-Vだ。IntelCPUの場合「IntelVT」AMDCPUの場合「AMDV」がサポートされている必要がある。
昨今のPCなら十中八九サポートしているだろう。Windows7以上を積んでいるマシンならほぼ問題ない。
メーカーPCの場合、場合によって、デフォルトでは、BIOSやUEFI画面で明示的に仮想化支援技術に関して「有効」に設定しなければならないことがあるので、気をつけていただきたい。
BIOSとは?
BIOSとは、コンピュータの一番はじめに動き出す部分だ。これの管理画面は一度くらい見たことがあるかもしれない。
起動する際に色々キーボードをいじっていると出てきてしまう画面だ。これがコンピュータの根本的な機能を管理している。
BIOSはパソコンメーカーによってさまざまだ。なのでここで詳細を述べてもあまり意味がないが、「advanced」や「CPU」の項目に「Virtualization Technology」などのメニューがあり、これがOFFになっていると動かない。
「メーカー名 仮想化 bios」で検索するとやり方が出てくるはずだ。対応CPUは、次の通り。
Intelの場合
下記URLを確認しよう。
http://ark.intel.com/ja/Search/Advanced?s=t&VTX=true
AMDの場合
http://support.amd.com/en-us/kb-articles/Pages/GPU120AMDRVICPUsHyperVWin8.aspx
こちらを参考に機能サポートがあるか確認してほしい。
VirtualBoxによるCentOS7の起動
VirtualBoxの準備
インストールに戻って、OSのインストールを見てみる。下の画面の「新規」というボタンをクリックする。
すると下記のような画面が出てくるので名前のところに「CentOS7」と入力すると、自動的に「タイプ」「バージョン」などが設定される。
実際は「名前」「タイプ」「バージョン」は任意で選べるようになっている。CentOSなどわかりやすい名前をつけると、VirtualBox側で自動的に入力を支援してくれる。
「次へ」をクリックしよう。
VirtualBoxで起動するOSにどれくらいの量のメモリを使わせるかを決める画面だ。今回は仮想上のOSに2GBのメモリを割り当てる。数値を指定して「次へ」をクリックする。
今回は新規に「仮想ハードディスクを作成する」ので「作成」をクリックする。
上の記述どおり、そのまま「VDI」で問題ない「次へ」をクリックする。
可変サイズの方がディスク領域の使用率を最低限に抑えられる、特にデメリットが発生するわけではないので、そのまま「次へ」をクリックする。
仮想ハードディスクの容量の指定をする。今回は20GBほど確保する。フォルダの形をしたアイコンをクリックするとどこに仮想ハードディスクファイルを保存するか指定できる。
「作成」をクリックする。
主な設定はこれで終わりだ。
CentOSの準備
続いてCentOSのISOファイルをダウンロードしてくる。下記URLへアクセスする。
「Get CentOS Now」というボタンをクリックしよう。
「DVD ISO」をクリックする。
Actual Countryの下のリンクであればどれでもいい。クリックするとダウンロードが開始する。結構時間がかかるので、ここまでやったら、休憩しておこう。
CentOSの起動方法
あとは起動時にダウンロードしたCentOSのISOファイルを指定すればインストールが始まる。
初回起動時にISOディスクがどこにあるか聞いてくるので、フォルダアイコンをクリックする。
例えばC:\Downloadに保存した場合は上の様になる。
指定したISOファイルを確認して「起動」ボタンをクリックしよう。
上の様にCentOS7の起動画面が現れるはずだ。後は通常通り、インストール作業を行えばよい。
まとめ
VirtualBoxのインストール方法についてお伝えしてきたがいかがだっただろうか?
少し細かすぎるほど解説したので、インストールの方法はなんとなくわかったはずだ。ぜひ、LinuxOSへトライするためにもVirtualBoxのインストールを試してみてほしい。
Windows10 HomeにアップデートしたdynabookにVirtualBoxとCentOS7のダウンロードが終了後、起動させてみたのですが「FATAL: No bootable medium Found! System halted.」の表示がされ、その先に進まなかったので未だにきちんと自分のパソコンでLinuxいじりができない環境です。何かアドバイスなどありましたらお願いいたします。
isoファイルを選択しても同様のエラーが出てしまうでしょうか? エラーの内容的には、virtualboxに問題があるのではなく、メディア側(CDROMやisoイメージといったOSの元)にエラーが発生しているようです。
もしダメでしたら、再度ダウンロードして試して見るのがいいかと思います。
私も同じようにエラーが出て、先に進めません。
virtual box をいったん再インストールしてインストールしなおしたのですが、再び同じようになってしまいます。
また、CentOS8です。
仮想マシーンにisoファイルは入ってますでしょうか? インストールに使用するisoイメージを確認し、うまくいかない場合は、isoファイル自体を再度インストールしなおして試してみて下さい。
またお使いのPCのスペックによっても左右されるため、CentOS8だけでなく7で試してみてはいかがでしょうか。
一度初期の起動に失敗すると、isoファイルの選択画面が出てこなくなります。後からの起動ディスク選択画面の表示方法を記載していただけませんでしょうか。
すみません。自己解決しました。
VirtualBoxの設定画面、左のストレージでコントローラ下のCDマークの行を選択し、右の光学ドライブ右のCDマークからisoファイルを選び直しました。
ありがとうございます。他の方にもご参考になるコメントかと思います。引き続き、よろしくお願い致します。
教えてください。
Windows7のOSは32bitにCentOs の64bitをインストールされたのでしょうか?
本文中に登場する「仮想化支援技術」(Intel-VTやAMD-Vなど)が有効になっていれば以下のように自由な組み合わせで導入が可能です。
・Windows(32bit)上のVirtualBoxにCentOS(32bit)を導入する
・Windows(32bit)上のVirtualBoxにCentOS(64bit)を導入する
・Windows(64bit)上のVirtualBoxにCentOS(32bit)を導入する
・Windows(64bit)上のVirtualBoxにCentOS(64bit)を導入する
※なおCentOS7以降は64bit版のみで、32bit版は存在しません。
横からすみません。
ということは、32bitPcでLinuxをやりたい場合は、CentOs6を導入すればいいのですか?
ご愛読いただきありがとうございます。
CentOs7は公式では64bitのみ対応しているので、
32bitで使用される際にはCentOs6が良いかと思います。
引き続き、何卒よろしくお願いいたします。
Debianをインストールしたいのですが、https://www.debiantutorials.com/download-debian-iso/のDebian 9.4.0のファイルの容量が知りたいです。
(なんでDebianがいいのかというと前にraspberry pi 3で使ったことがあるからです)
ご愛読いただきありががとうございます。
ご提示頂いたURLからダウンロード出来るISOファイル容量は291MB程度のようです。
現在Windowsタブレットを使用していてデスクトップ画面まですすめなくなってしまいました。
VirtualBoxインストール方法を試したいのですが、この状態では不可能でしょうか?
ご愛読いただきありがとうございます。
Windows10タブレットでしたら、
・画面右下の時刻表示、その更に右にある四角い吹き出しのマークをタップする
・画面右から中央にスワイプ(なぞる)
どちらかの方法で「アクションセンター」という画面を出すことができます。
アクションセンター内に「タブレットモード」というボタンがありますので、そちらをタップする事によりデスクトップモードへの切替が可能です。
お試し下さい。
丁寧な返信ありがとうございます。
しかし、すみません説明が下手で間違えて伝わってしまったようです。
全てのトラブルシューティングをおこなっても青色の画面からすすまないのです。コードを入力する画面やトラブルシューティングはできるのですが。
DVDISOの表示が出ません
virtualBoxを起動いただき、「設定」→「ストレージ」→コントローラー:IDEの空→円盤マークをクリックいただくと、
ダウンロードされたDVDISOを選択いただけるかと思います。もしも選択肢に上がってこない場合は、「Choose a disk file」をクリックいただき、
ダウンロードしたDVDISOをフォルダからご選択いただけます。もしもこちらにも表示がされない場合は、うまくダウンロードできていない可能性がありますので、
再度DVDISOをダウンロードしてみてください。
宜しくお願い致します。
VitualboxをインストールしCentOSの起動まで確認することはできました。そこでヴァーチャルボックスアイコンをクリックするだけでCentOSが自動で起動させるにはどこの設定を調整したらよいですか?
いつもご愛読ありがとうございます。
VMを自動起動させたい場合にはバッチファイルを作成する必要があります。
バッチファイルは「startupVM.bat」という名前でデスクトップ等に作リましょう。
中身は、
【start start "" /b "C:\Program Files\Oracle\VirtualBox\VBoxManage.exe" startvm ""】
これでPCの起動時に立ち上がるようになるかと思います。
引き続きご愛読の程宜しくお願いいたします。