はじめてLinuxを使った方は、テキストエディタを選ぶときに悩むのではないだろうか?
WindowsやMacで定番だったものが、Linuxには対応していないということも多い。
このページではLinux初心者の方におすすめのフリーテキストエディタについてまとめてみた。
ぜひ、お気に入りのテキストエディタを見つけて欲しい。
目次
おすすめのLinuxフリーテキストエディタ10選
早速、Linuxのテキストエディタについてご紹介していこう。ちなみに、Windows編は下記で確認できる。
Macのおすすめテキストエディタは下記だ。
Atom
出典:Atom
現在最もモダンなエディタであり、注目をあびているエディタの一つだ。開発元がGitHubというのも注目される理由だろう。
オープンソースでありクロスプラットフォーム、MITライセンスで配布されている。WindowsでもMacでも利用可能だ。
パッケージにより拡張可能であり、外観テーマなども自分で選択できる。ベースがChromium(Chromeのブラウザベース)なためCSSやJavaScriptなどでカスタマイズできるのも面白い。Web開発者向けのエディタである。
ある意味で、ブラウザがUIや開発環境になりうることを証明した一例と言えるだろう。
とにかく使いやすくておすすめだ。
下記ページでインストール方法などはまとめてみた。参考にしていただければと思う。
Visual Studio Code
VS CodeはMicrosoftが開発したテキストエディタだ。Windowsはもちろんのこと、MacでもLinuxでも動く。
HTML、CSS、JavaScript、C系言語、PHP、Java、SQL、LESS、SASS、JSON、XML、Pythonなどのプログラミング言語だけではなく、Markdownなどにも対応している便利なエディタだ。
また、Atomと同じようにパッケージにより拡張可能になっている。
Microsoftがリリースしていることから今後もアップデートが期待される。選んでおいて、損はないテキストエディタだ。
Sublime Text
出典:Sublime Text
Sublimeテキストは一斉を風靡したテキストエディタだ。プラグインでの機能追加などを積極的に取り入れた、軽いエディタとして人気が出た。引き続きユーザも多い。
有料のエディタだが、無料でも使うことができる。「よければ買ってください」というアラートが随時出てくるのさえ気にしなければ。
使ってみて気に入ったらぜひ購入しよう。
Emacs
出典:Emacs
Unix Like Systemを代表するエディタの一つだ。後ほど出てくるVimと双璧をなす、立ち位置だ。
Unix Like Systemの老舗エディタの特徴として、全ての操作がキーボード上で完結するという特徴がある。そもそもCUI環境しかない時代のエディタはキーボードで完結するほか手段がなかったのである。現在GUIなインターフェイスを備えてはいるが、現在も補助的なものだ。
その関係上キーバンドが非常に複雑になりがちだ。そのキーバンドは思考と結び付きが強いキーバンドとなっている。
Emacs上でテキスト編集を始め、コード記述、デバッグ、IRCクライアント、ファイル操作、シェルの呼出し、メールのやり取り、画像表示、mp3再生、果てはブラウジングまで可能だ。
そのため「Emacsは環境である」「Emacsがあれば大体困らないがEmacsがないと困り果てる」「一度立ち上げたらシャットダウンするまで起動させておく」というユーザも見られる。
昔は大変リソースを消費するやっかいな存在だったが、現在コンピュータリソースはありあまっている。あなたは言わば「リソース富豪」なのだ、遠慮しないでリソースを消費できる。是非Emacsライフを送ってみてほしい。
Vim(Gvim)
出典:Vim
EmacsとならびUnix Like Systemを代表するテキストエディタの一つだ。
こちらも操作をキーボードで完結させることが出来る。一般的にVi系に属するエディタでその大規模拡張版である。VimはVi系エディタの中では最もメジャーなものだろう。本来のViはUnix哲学的でコンパクトであったが、現在Vimは拡張が重ねられ巨大なものとなっている。
しかしその操作性は引き継がれている。そして「プログラマの為の拡張」が重ねられた結果、こちらも「開発環境」として成立たっている。プログラマのためのエディタともいえる。こちらもGUIなインターフェイスもサポートされているが、キーボードで操作するユーザの方が多いだろう。
しかし独特の「モード」という概念とその操作性が入門者にとって大きな壁になる。キーバンド自体は人間工学的だが、「ノーマルモード」「入力モード」「コマンドラインモード」を常に行き来することになり、慣れるまで非常に操作しづらい。
ノーマルモードはカーソルの移動、コピーアンドペースト、文字のカットなどを行う。入力モードで実際の文字を打ち込み、コマンドラインモードでファイルの保存などを行う。つまりViは元々「カーソルの移動と文字の編集を同時に行わない」のだ。
しかし一度Vimなどに慣れると、非常に高速にコードをタイプ出来るようになる。Linuxエンジニアにとって必須のスキルだと言っていい。
Nano
出典:Nano
このエディタはコンソールなエディタのなかで「最も優しい」エディタといえる。特殊なキー操作はいらず、基本的にカーソルキーでカーソル移動できる。また常に画面の下部に主要なキー割り当てが表示されているため、ユーザを惑わせることはない。
元はPicoというエディタが存在しnanoはその拡張版である。検索に正規表現が使用可能でありシンタックスハイライトにも対応している。
「^」は「Controlキー」を意味している。これだけ知っていれば、EmacsやVimで遭遇する「終了の仕方がわからない」ということもないだろう。モダンでシンプルなコンソールエディタである。ubuntuの場合はデフォルトでインストールされている。
Geany
出典:Geany
GPLライセンスの下クロスプラットフォームなGTK+ベースのテキストエディタである。IDE(統合開発環境)として機能する。
- プロジェクト単位でのサポート
- 自動補完
- シンタックスハイライト
- HTMLなどの自動タグ終端挿入
などに対応している。
非常に軽快に動作することも特徴の一つだ。テキストエディタ、または軽量なIDEという点で選択肢として一考の価値ありだ。
Leafpad
出典:Leafpad
立ち位置はLinuxにおけるNotepad的存在である。ややこしい物はなにもなく、非常にシンプルで癖がない。単純なテキスト編集のときに力を発揮する。GTK+ベースでありLXDEデスクトップ環境の標準エディタである。
Kate
出典:Kate
QTベースのシンプルなエディタだ。
高速に動作する。KDEデスクトップ環境においてNotepadの少し上のエディタとしての立ち位置だ。シンプル故に癖がなく扱いやすい、ちょっとした設定ファイルなどの編集やメモ書きなどに丁度いいだろう。ある程度のプラグインに対応しており、機能追加が可能だ。
Pluma
出典:Pluma
Mateデスクトップ環境のデフォルトのテキストエディタである。
基本的にgnome2時代のgeditのソースを使っているのでほぼ特徴に差はない。シンプルだが痒いところに手がとどくエディタである。
まとめ
Linuxのテキストエディタをご紹介してきたがいかがだっただろうか?
現状はViやEmacsを使うエンジニアが多いが、AtomやVS Codeのユーザーも増えていくだろう。WindowsやMacでも使え、OSごとに変える必要がないのはありがたい。
ぜひ気になったテキストエディタは一度インストールして使ってみて欲しい。
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