【Java & Tomcat】アプリケーションのフォルダ構成と出力確認

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Javaで作ったWebアプリケーションを動かすためには、動かすための環境Webコンテナ(サーブレットコンテナ)が必要だ。

このページではTomcatを例にフォルダ構成と、アプリケーションをどのようにおいて動かしていくかを見ていこう。

Tomcatのフォルダ構成

まずはTomcatのフォルダ構成について見ていこう。

Tomcatフォルダ構成

重要なのは bin,conf,logs,webappsの各フォルダだ。そのほかはTomcatのAPIなどライブラリが入っているので、動かす際に触ることはない。 

フォルダ名

説明

bin

Tomcatの実行ファイルがある。Tomcat自体の起動や停止を行う。

conf

Tomcat全体の設定ファイルがある。

logs

Tomcatのログが出力される。エラーが起こった時にログから原因を探そう。

webapps

ここへアプリケーションを配備する。

Tomcatは、webapps配下に置かれたフォルダを起動時に自動的に読み込み、実行する。フォルダの構成にも決まりがある。Tomcatには「exampls」というサンプルが用意されているので、まずはそこを見て参考にするとよいだろう。

tomcat

アプリケーション配備のフォルダ構成

「exampls」のフォルダ構成は次のようになっている。この中のWEB-INFフォルダが重要だ。

 servlet

WEB-INFフォルダの中はこのような構成だ。

web-inf

フォルダ(ファイル)名

説明

classes

作成したプログラムをコンパイルし置く

lib

Webアプリケーションを動かすために必要なライブラリがあった場合、このフォルダへ

web.xml

設定ファイル。ここに使用するサーブレットクラスを記述したり、追加したライブラリ情報を記述したりする。

サーブレットでHelloWorld

サーブレットでHelloWorldを表示してみよう。用意するのは次の二つのファイルだ。

  • サーブレットのクラスファイル
  • xml

サーブレットクラス作成

まずはHelloWorldと表示するサーブレットクラスを作成しよう。ここでは細かなコードや設定ファイルの内容についての説明は割愛し、動かすことを目的としてサンプルコードを載せる。

サンプルコードをテキストエディタで作成し「ServletSample1.java」と名前を付けて保存しよう。

web.xml作成

次にweb.xmlファイルを作成する。

web.xml

アプリケーションの配備

作った二つのファイルを配備しよう。

         

  1. Tomcatを置いたフォルダのwebappsフォルダに「ServletSample1」フォルダを作成する。
  2. ServletSample1フォルダの中にWEB-INFフォルダを作成する。
  3. WEB-INFフォルダの中にclassesフォルダを作成する。
  4. WEB-INFフォルダへxmlを置く。
  5. classesフォルダへjavaファイルを置く。

フォルダ構成

 

コンパイル

次のServletSample1.javaをコンパイルしよう。まず、コマンドプロンプトを立ち上げ「ServletSample1.java」を置いたフォルダまで移動しよう。コンパイルはクライアントアプリと同じく「javac」コマンドを使う。

javac  ServletSample1.java

api

上記のようなエラーが出たらサーブレットのクラスライブラリにパスが通っていないためだ。サーブレットのクラスライブラリはTomcatのインストールフォルダ\lib\servlet-api.jarなので直接指定し次のようにjavacコマンドを実行しよう。

javac -classpath %CATALINA_HOME%¥lib¥servlet-api.jar ServletSample1.java

servlet

するとこのように同じ名前で拡張子が「.class」ファイルができる。

class

これで準備完了だ。

実行結果

いよいよ、Webブラウザからアプリケーションを確認しよう。Tomcatを起動させ、Webブラウザを立ち上げ次のアドレスにアクセスすると画面が表示される。

http://localhost:8080/ServletSample1/Sample

009

まとめ

このページではTomcatでWebアプリケーションを作る際のフォルダ構成についてご紹介してきた。参考にしていただければ幸いだ。

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コメント

  1. rushPG より:

    記事参考にさせていただいております。

    ところで、
    "アプリケーションの配備

    作った二つのファイルを配備しよう。"
    の説明箇所で、「WEB-INF」フォルダを作る説明が抜けているようです。(図ではWEB-INFフォルダはありました)

    ご確認ください。

    1. リカレントテクノロジー より:

      ご指摘いただきありがとうございます。
      該当箇所を追加いたしました。

      引き続き、ご愛読のほど、よろしくお願いいたします。

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