chfnはユーザー情報を登録、変更するコマンドだ。
ユーザー情報が登録されているファイル/etc/passwdに、オフィスの部屋番号、オフィスの電話番号、自宅の電話番号などを記録する。
目次
chfnコマンドの基本
コマンドの基本動作
使い方は、コマンド名を入力するだけだ。
$ chfn
パスワードを入力すると、オフィスの部屋番号(Room Number)、オフィスの電話番号(Work Phone)、自宅の電話番号(Home Phone)を設定できる。
grepコマンドでファイル/etc/passwdに記録されているvagrantの内容を確認すると、設定が反映されていることがわかる。
それぞれの項目を設定する時に、設定値を入力せずにEnterキーを押せば、設定値は変わらない。必要な項目だけ設定すればよい。
もし、入力されている項目をリセットし、入力前の状態に戻すには、各設定で半角スペースを入力し、Enterキーを押せばよい。
コマンド名だけであればログインしているユーザーを設定するが、ユーザーを明示し指定することもできる。
書式は次の通りだ。
$ chfn ユーザー名
ユーザーJimの設定を変更するには次のコマンドだ。
$ chfn Jim
chfnコマンドのオプションたち
オプションの一覧
後から詳細をご紹介するが、まずは一覧で見てみよう。
オプション -r
オフィスの部屋番号を設定する。
オプション -w
オフィスの電話番号を設定する。
オプション -h
自宅の電話番号を設定する。
オプション -f
ユーザーのフルネームを設定する。
オプション -o
オプションを設定する。
-rオプション:オフィスの部屋番号を設定する
オフィスの部屋番号を設定する書式は次のとおりだ。
$ chfn -r オフィスの部屋番号
オフィスの部屋番号を5001に設定する場合は、次のコマンドだ。
$ chfn -r 5001
オフィスの部屋番号が5001に設定された。
-wオプション:オフィスの電話番号を設定する
オフィスの電話番号を設定する書式は次のとおりだ。
$ chfn -w オフィスの電話番号
オフィスの電話番号を963-852-7410に設定する場合は、次のコマンドだ。
$ chfn -w 963-852-7410
オフィスの電話番号が963-852-7410に設定された。
-hオプション:自宅の電話番号を設定する
自宅の電話番号を設定する書式は次のとおりだ。
$ chfn -h 自宅の部屋番号
自宅の電話番号を147-258-3690に設定する場合は、次のコマンドだ。
$ chfn -h 147-258-3690
自宅の電話番号が147-258-3690に設定された。
-fオプション:ユーザーのフルネームを設定する
ユーザーのフルネームを設定するオプションだ。
各ユーザーでは設定できない。
ユーザーのフルネームは管理者が変更する。必然的にユーザーを指定することになる。
書式は次のとおりだ。
$ chfn -f ユーザーのフルネーム ユーザー
vagrantのユーザー名をvagrant1に設定する場合は、次のコマンドだ。
$ chfn -f vagrant1 vagrant
vagrantのユーザー名がvagrant1に設定された。
-oオプション:オプションを設定する
備考やコメントなどのオプション情報を設定するオプションだ。
各ユーザーでは設定できない。
オプション情報は管理者が変更する。必然的にユーザーを指定することになる。
書式は次のとおりだ。
$ chfn -o オプション情報 ユーザー
vagrantのオプション情報をTestに設定する場合は、次のコマンドだ。
$ chfn -o Test vagrant
vagrantのユーザー名がvagrant1に設定された。
chfn関連コマンド
最後にchfnコマンドに関連して、基本的なユーザー設定のコマンドも紹介しておく
useraddコマンド
ユーザーを追加する。
usermodコマンド
ユーザー設定を変更する。
userdelコマンド
ユーザーを削除する。
まとめ
このページでは、chfnコマンドを使ったユーザー情報の変更の方法を解説した。
ユーザーに対して、usermodコマンドではLinuxの内部に対する設定に対して、chfnコマンドでは自由な設定ができるため、部署などグループ単位よりも細分化した各ユーザーの属性をコード番号にして管理することもできるだろう。
方法次第で様々な活用が考えられるので応用して利用しよう。