userdelはコンピュータに登録されているユーザーを削除するコマンドだ。
このページでは、ユーザーの基本的な削除方法を解説する。
目次
コマンドの基本
コマンドの基本動作
ユーザーの追加は、一般ユーザーでは操作できない。
スーパーユーザーなど、管理者権限を持つアカウントで操作する。
任意のユーザー名でユーザーを削除するのは、次のとおり簡単だ。
$ userdel ユーザー名
ユーザーを削除するにはこれだけだ。
ユーザーJimを削除するには次のコマンドだ。
$ userdel Jim
ユーザーJimが削除された。
/etc/passwdファイルの内容を確認してみよう。
$grep Jim /etc/passwd
Jimは削除されている。
userdelコマンドのオプションたち
コマンドの一覧
後から詳細をご紹介するが、まずは一覧で見てみよう。
オプション-r(オプション--remove)
ホームディレクトリも削除する
-rオプション(--removeオプション):ホームディレクトリも削除する
オプションなしの場合、ユーザーを削除しても使用していたディレクトリが残る。
まず、/home/にlsコマンドでユーザーu1のディレクトリがあるか確認する。
$ ls -d /home/u1
u1ディレクトリがある。
/etc/passwdファイルの内容で、ユーザーu1がディレクトリu1を作業用のホームディレクトリとして登録しているか確認する。
$grep u1 /etc/passwd
ユーザーu1はディレクトリu1をホームディレクトリとしている。
では、オプションなしでu1を削除してみよう。
$ userdel u1
ユーザーu1が削除された。
/etc/passwdファイルの内容を確認してみよう。
$grep u1/etc/passwd
u1は削除されている。
では、ディレクトリu1を確認してみよう。
$ ls -d /home/u1
まだディレクトリu1は存在している。
ユーザーの削除と同時に関連するディレクトリを削除するオプションが-rオプションだ、
書式は次の通りだ。
$ userdel -r ユーザー名
ユーザー Billを削除し、同時に利用しているディレクトリも削除するには次のコマンドだ。
$ userdel -r Inspector Bill
userdel関連コマンド
最後にuserdelコマンドに関連して、基本的なグループ関連、及びアクセス権限関連のコマンドも紹介しておく
useraddコマンド
ユーザーの設定を追加する。
usermodコマンド
ユーザーの設定を変更する。
groupaddコマンド
グループを追加する。
groupmodコマンド
グループの設定を変更する。
groupdelコマンド
グループを削除する。
chownコマンド
ディレクトリやファイルの所有者を変更する。
chgrpコマンド
ディレクトリやファイルにアクセスできるグループを変更する。
chmodコマンド
ディレクトリやファイルのアクセス権を変更する。
passwdコマンド
ユーザーのパスワードを設定、変更する。
idコマンド
登録しているユーザーのユーザー番号(UID)、主所属グループ、副所属グループを確認する。
まとめ
今回は、userdelコマンドを使ったLinuxを利用するユーザーの削除の方法を解説した。
ユーザーの削除と同時にディレクトリを削除する-rオプションは、状況に合わせて使用しよう。
個人で使っていたファイルも中にも削除してはいけないファイルがあるかもしれないが、ディスク容量は有限なので、すべてを永久に保管しておくことも難しい。
各ユーザーのディレクトリは必要に応じて外部の媒体にバックアップしてか削除するとよいだろう。
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