groupdelはグループを削除するLinuxコマンドだ。
このページでは、グループの削除方法を解説する。Linuxサーバーの管理では必須のコマンドなので、使い方は把握しておこう。
目次
groupdelコマンドの基本
コマンドの基本動作
Linuxのグループについて全体像を知りたい方は下記のページを先に確認してほしい。
Linuxグループの削除は、一般ユーザーでは操作できない。
スーパーユーザーなど、管理者権限を持つアカウントで操作する。
グループを削除するのは、次のとおり簡単だ。
$ groupdel グループ名
はじめに、/etc/groupの内容を確認し、登録されているグループを見てみよう。
$ cat /etc/group
現在、Asiaグループがある。
このAsiaグループを削除するには次のコマンドだ。
$ groupdel Asia
再度、/etc/groupの内容を確認し、登録されているグループを見てみよう。
$ cat /etc/group
Asiaグループが削除された。
もしも、ないグループを削除しようとした場合は、エラーとなる。
今、削除したAsiaグループを削除してみよう。
$ groupdel Asia
エラーメッセージが表示された。
また、groupdelはGIDでは指定できない。
GIDが2052番で登録されているTeamZを2052で削除してみよう。
$ groupdel 2052
エラーメッセージが表示された。
groupdelはGIDではなく、削除したいグループ名で指定しよう。
グループは、主グループ(プライマリーグループ)として所属しているメンバーが存在すると削除できない。
削除前にグループ内の全ユーザーの主グループを違うグループに移動する必要がある。
サブグループとして登録しているメンバーがいても、グループは削除できる。この場合は、確認のメッセージなどは表示されないので操作は慎重に行おう。
groupdel関連コマンド
最後にgroupdelコマンドに関連して、基本的なグループ関連、及びアクセス権限関連のコマンドも紹介しておく。
groupaddコマンド
グループを追加する。
groupmodコマンド
グループの設定を変更する。
useraddコマンド
ユーザーを追加する。
usermodコマンド
ユーザーの設定を変更する。
userdelコマンド
ユーザーを削除する。
chownコマンド
ディレクトリやファイルの所有者を変更する。
chgrpコマンド
ディレクトリやファイルにアクセスできるグループを変更する。
chmodコマンド
ディレクトリやファイルのアクセス権を変更する。
まとめ
このページでは、groupdelコマンドを使ったファイルやディレクトリにアクセスするグループの削除の方法を解説した。
不要になったグループは整理していこう。
特に期間が決まっているグループを設定した場合、グループを開設したときのポリシーに従って適切に削除することをオススメする。
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