グループの設定を変更する!groupmodコマンド詳細まとめ【Linuxコマンド集】

groupmodコマンド
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groupmodはグループの設定を変更するLinuxコマンドだ。

このページでは基本的なグループの設定を変更する方法を解説する。

groupmodコマンドのオプションたち

groupmodコマンドは必ずオプションを指定し利用する

下記で各種オプションと使い方をご紹介していくが、変更後は下記のコマンドでグループ設定を確認してみることをオススメする。

$ cat /etc/group

Linuxのグループについて全体像を知りたい方は下記のページを先に確認してほしい。

コマンドの一覧

後から詳細をご紹介するが、まずは一覧で見てみよう。

オプション-n (オプション--new-name NEW_GROUP)

グループ名を変更する。

オプション-g (オプション--gid GID)

グループ番号(GID)を変更する。

オプション-o (オプション--non-unique)

他のグループ番号(GID)と重複した番号を指定できるように変更する

オプション-p (オプション--password PASSWORD)

新たなパスワードを設定する。

詳細を説明する。

-nオプション(--new-name NEW_GROUPオプション):グループ名を変更する。

グループ名を変更するには、次のとおりだ。

$ groupmod -n 変更後グループ名 変更するグループ名

例えば、Asiaグループのグループ名をJapanに変更するには次のコマンドを打ち込むことになる。

$ groupmod -n Japan Asia

groupmod -nオプション

Asiaグループのグループ名がJapanに変更された。

-gオプション(--gid GIDオプション):グループ番号(GID)を変更する。

グループ番号(GID)を変更するには、次のとおりだ。

$ groupmod -g 変更後グループ番号 変更するグループ名

Japanグループのグループ番号(GID)を1510番に変更するには次のコマンドだ。

$ groupmod -g 1510 Japan

groupmod -gオプション

Japanグループのグループ番号(GID)が1510番に変更された。

-oオプション(--non-uniqueオプション):他のグループ番号(GID)と重複した番号を指定できるように変更する

指定をしなければ同じグループ番号(GID)で複数の登録をすることはできない。

Tokyoグループのグループ番号を、すでにJapanグループに割り振られている1510番に設定してみよう。

$ groupmod -g 1510 Tokyo

groupmodのエラー

エラーが表示され、変更はされない。

そこで、同じグループ番号(GID)でも登録できるようにするオプションが-oで、次の通りだ。

$ groupmod -g 変更後グループ番号 -o 変更するグループ名

Tokyoグループのグループ番号を、すでにJapanグループに割り振られている1510番に設定したい場合は次のコマンドだ。

Tokyoグループのグループ番号(GID)が1510番に変更された。

$ groupmod -g 1510 -o Tokyo

groupmod -oオプション

Tokyoグループのグループ番号(GID)が1510番に変更された。

-pオプション(--password PASSWORDオプション):新たなパスワードを設定する。

グループパスワードを新たなものに変更するには次のコマンドだ。

$ groupmod -p 変更後パスワード 変更するグループ名

TokyoグループのパスワードをPWordに変更するには次のコマンドだ。

$ groupmod -p PWord Tokyo

groupmod -pオプション

Tokyoグループのパスワードが変更された。

パスワードの変更がされたかどうかは、後で確認できないので、コマンド入力時は慎重に行おう。

存在しないグループ名を指定すると

存在しないグループ名を指定するとエラーメッセージが表示される。グループがなくても新しいグループを作るということはない。

$ groupmod -n NewGroup DmyGroup

groupmod エラー

エラーメッセージが表示された。

groupmod関連コマンド

最後にgroupaddコマンドに関連して、基本的なグループ関連、及びアクセス権限関連のコマンドも紹介しておく

groupaddコマンド

グループを追加する。

groupdelコマンド

グループを削除する。

useraddコマンド

ユーザーを追加する。

usermodコマンド

ユーザーの設定を変更する。

userdelコマンド

ユーザーを削除する。

chownコマンド

ディレクトリやファイルの所有者を変更する。

chgrpコマンド

ディレクトリやファイルにアクセスできるグループを変更する。

chmodコマンド

ディレクトリやファイルのアクセス権を変更する。

まとめ

今回は、groupmodコマンドを使ったファイルやディレクトリにアクセスするグループの設定の変更の方法を解説した。

groupaddでグループを追加した後に、グループを設定変更することはよくあることだ。

特にセキュリティ的な観点から、パスワードはこまめに変更したい。

グループ番号(GID)を同一にすることで、別名の同じグループという便利な管理もできるので、活用してほしい。

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