modinfoはカーネルモジュールに関する情報を表示するコマンドだ。
システム上のカーネルモジュールはlsmodコマンドで一覧を確認できる。
modinfoコマンドの基本
コマンドの基本動作
使い方は、次のとおりだ。
$ modinfo モジュール名
カーネルモジュールusbhidの情報を表示する場合は、次のコマンドだ。
$ modinfo usbhid
カーネルモジュールusbhidの情報が表示された。
表示された項目の詳細は次の通りだ。
filename:カーネルモジュールのファイル名
license:カーネルモジュールのライセンス形態
description:カーネルモジュールの概要
author:カーネルモジュールの製作者
srcversion:カーネルモジュールのバージョン
alias:カーネルモジュールの別名
depends:カーネルモジュールの依存関係
vermagic:カーネルモジュールの整合性チェックのための値
parm:カーネルモジュールの詳細パラメータ
modinfoコマンドのオプションたち
オプションの一覧
後から詳細をご紹介するが、まずは一覧で見てみよう。
オプション -F
表示するフィールドを指定する。
オプション -n
カーネルモジュールのファイル名のみを表示する。
オプション -l
カーネルモジュールのライセンス形態のみを表示する。
オプション -d
カーネルモジュールの概要のみを表示する。
オプション -a
カーネルモジュールの製作者のみを表示する。
オプション -p
カーネルモジュールの詳細パラメータのみを表示する。
-Fオプション:表示するフィールドを指定する
表示するフィールドを指定する書式は次のとおりだ。
$ modinfo -F 表示フィールド モジュール名
カーネルモジュールusbhidの情報を製作者のみ表示する場合は、次のコマンドだ。
$ modinfo -F author usbhid
カーネルモジュールusbhidの情報を製作者のみ表示した。
-nオプション:カーネルモジュールのファイル名のみを表示する
カーネルモジュールのファイル名を表示する。
-Fオプションでfilenameを指定した動作と同じで、書式は次のとおりだ。
$ modinfo -n モジュール名
カーネルモジュールusbhidの情報をカーネルモジュールのファイル名のみ表示する場合は、次のコマンドだ。
$ modinfo -n usbhid
カーネルモジュールusbhidの情報をカーネルモジュールのファイル名のみ表示した。
-lオプション:カーネルモジュールのライセンス形態のみを表示する
カーネルモジュールのライセンス形態のみを表示する。
-Fオプションでlicenseを指定した動作と同じで、書式は次のとおりだ。
$ modinfo -l モジュール名
カーネルモジュールusbhidの情報をカーネルモジュールのライセンス形態のみ表示する場合は、次のコマンドだ。
$ modinfo -l usbhid
カーネルモジュールusbhidの情報をカーネルモジュールのライセンス形態のみ表示した。
-dオプション:カーネルモジュールの概要のみを表示する
カーネルモジュールの概要のみを表示する。
-Fオプションでdescriptionを指定した動作と同じで、書式は次のとおりだ。
$ modinfo -d モジュール名
カーネルモジュールusbhidの情報をカーネルモジュールの概要のみ表示する場合は、次のコマンドだ。
$ modinfo -d usbhid
カーネルモジュールusbhidの情報をカーネルモジュールの概要のみ表示した。
-aオプション:カーネルモジュールの製作者のみを表示する
カーネルモジュールの製作者のみを表示する。
-Fオプションでauthorを指定した動作と同じで、書式は次のとおりだ。
$ modinfo -a モジュール名
カーネルモジュールusbhidの情報をカーネルモジュールの製作者のみ表示する場合は、次のコマンドだ。
$ modinfo -a usbhid
カーネルモジュールusbhidの情報をカーネルモジュールの製作者のみ表示した。
-pオプション:カーネルモジュールの詳細パラメータのみを表示する
カーネルモジュールの詳細パラメータのみを表示する。
-Fオプションでparmを指定した動作と同じで、書式は次のとおりだ。
$ modinfo -p モジュール名
カーネルモジュールusbhidの情報をカーネルモジュールの詳細パラメータのみ表示する場合は、次のコマンドだ。
$ modinfo -p usbhid
カーネルモジュールusbhidの情報をカーネルモジュールの詳細パラメータのみ表示した。
modinfo関連コマンド
最後にmodinfoコマンドに関連して、基本的なモジュール関連のコマンドも紹介しておく
lsmodコマンド
システムに組み込まれているカーネルモジュールの一覧を表示する。
rmmodコマンド
システムからカーネルモジュールを取り外す。
insmodコマンド
システムにカーネルモジュールを取りこむ。
modprobeコマンド
システムからカーネルモジュールを取り込み、取り外しを行う。
まとめ
このページでは、modinfoコマンドを使ったLinuxカーネルモジュールの詳細情報の確認の方法を解説した。
今、あなたが使っているLinuxシステムがどんなカーネルモジュールで構成されえているか、lsmodコマンドと合わせて確認してみよう。