wcコマンドはファイル内のテキストの大きさを表示するコマンドだ。
ファイルの大きさは、バイト、行数、単語数、文字数を数えることができる。
単語は、空白やタブ文字、改行などで区切られた文字の集まりで判断される。
文字数は、ひらがなや漢字、全角記号など、マルチバイト文字の場合、2バイト以上でも1文字はあくまで1文字で数える。
目次
wcコマンドの基本
コマンドの基本動作
使い方は、次のとおりだ。
$ wc ファイル名
ファイルn1.txtのファイルの大きさを確認する場合は、次のコマンドだ。
$ wc n1.txt
ファイルn1.txtのファイルの大きさを確認できた。
4が行数、16が空白で区切られた単語数、64がファイル容量(バイト数)だ。
複数のファイルを一度に指定することもできる。
書式は次の通りだ。
$ wc ファイル名1ファイル名…
ファイルn1.txtと n2.txtのファイルの大きさを確認する場合は、次のコマンドだ。
$ wc n1.txt n2.txt
ファイルn1.txtとn2.txtとトータルのファイルの大きさを確認できた。
wcコマンドのオプションたち
オプションの一覧
後から詳細をご紹介するが、まずは一覧で見てみよう。
オプション-c(オプション--bytes)
ファイルのバイト数を表示する。
オプション-m(オプション--chars)
ファイルの文字数を表示する。
オプション-L(オプション--max-line-length)
最も長い行のバイト数を表示する。
オプション-w(オプション--words)
ファイルの単語数を表示する。
-cオプション:(--bytesオプション):ファイルのバイト数を表示する
ファイルのバイト数を表示する書式は次のとおりだ。
$ wc -c ファイル名
ファイルn1.txtのバイト数を表示する場合は、次のコマンドだ。
$ wc -c n1.txt
ファイルn1.txtのバイト数のみが表示された。
-mオプション(--charsオプション):ファイルの文字数を表示する。
ファイルの文字数のみを表示する書式は次の通りだ。
$ wc -m ファイル名
ファイルn1.txtの文字数を表示する場合は、次のコマンドだ。
$ wc -m n1.txt
ファイルn1.txtの文字数のみが表示された。
-Lオプション(--max-line-lengthオプション):最も長い行のバイト数を表示する
ファイルのすべての行のうち、最も長い行のバイト数を表示する書式は次の通りだ。
$ wc -L ファイル名
ファイルn1.txtのすべての行のうち、最も長い行のバイト数を表示する場合は、次のコマンドだ。
$ wc -L n1.txt
ファイルn1.txtのすべての行のうち、最も長い行のバイト数が表示された。
-wオプション(--wordsオプション):ファイルの単語数を表示する
ファイルの単語数を表示する書式は次の通りだ。
$ wc -w ファイル名
ファイルn1.txtの単語数を表示する場合は、次のコマンドだ。
$ wc -w n1.txt
ファイルn1.txtの単語数が表示された。
wc関連コマンド
最後にwcコマンドに関連して、基本的なファイル容量を確認するコマンドも紹介しておく
lsコマンド
ファイルの一覧とともに詳細情報も表示する。
dfコマンド
ディスクの容量を確認する。
duコマンド
ディレクトリ内のファイル容量を確認する。
まとめ
このページでは、wcコマンドを利用したファイル内のテキストの大きさを表示する方法を解説した。
複数のファイルで最大何行あるのか、1行の列で最も長い行がどのくらいかは、テキストファイルを使ったデータを処理する上で重要な情報だ。
ログファイルや、データファイルを確認、利用する時に活用しよう。
ソース L165
shutdownコマンドのオプションたち →wcコマンドの
ご指摘いただきありがとうございます。
該当箇所を修正いたしました。
引き続き、ご愛読のほど、よろしくお願いいたします。