LinuxMintは近年人気が出てきているLinuxディストリビューションだ。
Ubuntu系で、かなり軽量なOSになっている。ユーザPC用のディストリビューションとして評判がいい。
このページではLinuxMintのインストール方法についてお伝えしよう。
目次
LinuxMintのisoイメージのダウンロード
出典:LinuxMint
ダウンロードするためのページがこちらとなっている。
ダウンロードリンク:https://www.linuxmint.com/download.php
今回はMateエディションの64Bitバージョンをダウンロードする。ミラー一覧に日本がないので比較的近い韓国(South Korea KAIST)のサーバからダウンロードすると良いだろう。
ダウンロードリンク:https://www.linuxmint.com/edition.php?id=228
LinuxMintインストール準備
DVDに書き込む
Windows10の場合標準でISOをDVDディスクに書き込むことが可能となっている。
Windows7などその他のWindowsの場合ライティングソフトを使用してDVDにISOを書き込もう。
VirtualBoxなどで仮想マシンを構築する場合
VirtualBox自体のインストールはこちらを参照してほしい。
【初心者でもわかる】VirtualBoxインストール方法を詳しく!
VMwareの場合はこちらを参照しよう。
実際のインストール作業
インストールディスクを起動すると何もしなければ、Linux Mintが自動的に起動する。何かしらのキーを入力すると、オプションを含め起動するためのメニューが表示される。一番上「Start Linux Mint」を選択しインストールを開始しよう。
LiveDVD環境が起動する。以下のようなデスクトップが表示されるので、「Install Linux Mint」をダブルクリックしてインストールを開始しよう。
インストーラが起動したら言語を選ぶ、今回の場合は日本語を選択する。一番下に「日本語」があり、選択できるようになっている。「続ける」をクリックしよう。
グラフィックスやWi-Fiその他マルチメディア関係のサードパーティーソフトウェアをインストールするかどうかのチェックボックスがあるので、そちらを選択しておこう。
Linux Mintは基本的にデスクトップで使用することが前提なので、マルチメディア関係も一緒にインストールした方が便利だろう。
「続ける」をクリックしよう。
どのディスクにインストールするか、パーティションをどうするか聞かれるが、ディスクを丸ごと使用してインストールかつ、デスクトップとしてLinuxを使用する場合はデフォルトの選択のまま「インストール」をクリックしてしまおう。大方の人はそれで困らないはずだ。
ディスクに変更を加えフォーマットするための最終確認となる、基本的に問題ないはずなので「続ける」をクリックしよう。
住んでいる地域、タイムゾーンを問われるがこれもデフォルトの状態のまま「続ける」で問題ない。
次はキーボードレイアウトを聞かれる。これも最初の言語を選択した時点で、日本語キーボードだろうと推測されている。「日本語」の場合がほとんどだろう。そのまま「続ける」をクリックしよう。
次にメインで使うアカウントを作成することになる。「あなたの名前」にアルファベットを入力すると「コンピューターの名前」、「ユーザ名の入力」の項目も自動的に記述される。そのため、後はパスワードを指定すればよい。「パスワードの入力」と「パスワードの確認」の項目にパスワードを設定しよう。
8文字以上、英数字記号を混ぜてパスワードを作成しよう。
あとはインストーラがインストールを全自動で行ってくれる。作業が終了するのを待とう。
インストールが無事に完了すると、再起動を促されるので、再起動しよう。「今すぐ再起動する」をクリックして、無事に再起動すればLinux Mintが起動するはずだ。
メディアを取り出してからEnterを押そう。
再起動すると無事にLinux Mintが起動し「ログイン画面」にたどり着く。
ユーザ名の部分をクリックして、設定したパスワードを入力すればログインできる。
無事にログインできれば、デスクトップが表示され、初回起動時にはWelcome画面が表示される。特に用事がなければ右上のバツボタンを押して閉じてしまって構わない。
これでデスクトップ環境が整ったLinux Mintが使用できるようになる。
インストール時パーティションを設定したい場合
homeディレクトリを分離したい場合などはパーティションを設定して、分離することが可能となっている。「インストールの種類」で「それ以外を」選択する。
この画面でパーティションの設定を行ってゆく。現状まっさらな状態となっている。
実際にパーティションを設定してみる。記憶媒体の容量は約30GBを前提としている。「空き領域」をクリック左下のプラスマークをクリックする。今回構成として、「/」「swap」「home」の3つを作成することにする。
その場合最初に「/」を作成する。サイズを「10000MB」パーティションの種類は「基本パーティション」「この領域の開始」を指定、利用方法を「ext4 ジャーナリングファイルシステム」マウントポイントを「/」とする。
「/」パーティションが作成されたのが確認できる。
同じ要領で「swap」と「home」を作成する。「swap」はサイズを「2048MB」ほど、パーティションの種類は「基本パーティション」「この領域の開始」を指定、利用方法を「スワップ領域」にする。
「swap」の領域が確保されたことが確認できる。
最後に「home」パーティションを作成する。サイズを限界まで指定する。「基本パーティション」「この領域の終点」を指定、利用方法を「ext4 ジャーナリングファイルシステム」マウントポイントを「/home」とする。
homeパーティションが作成されたことが確認できる。大まかなパーティションの設定は以上だ。環境に合わせてパーティションを設定してほしい。
「インストール」をクリックすると、変更の最終確認が表示されるので「続ける」をクリックしよう。
後は通常通りインストールを行えば問題ない。
まとめ
このページではLinuxMintのインストール方法についてまとめてお伝えしてきた。参考にしてぜひ一度インストールにトライしていただければと思う。
わかりやすい。
嬉しいお言葉をありがとうございます。
母のPCが壊れて使ってなかった私のXPをこの記事でよみがえらせました。
本当にありがとうございました。
おかげで眠ってたXP使えるようになりました!ありがとうございました!
Linux MintをCDにインストールする場合、何GBまで可能なのか。また、本体にCDからインストールする場合、何GB以上必要なのでしょうか。
windows7からLinux MATEをデータ用DVD-Rに焼く場合、一旦解凍してからデータ用DVD-Rに焼いた方が宜しいでしょうか。
いつもご愛読いただきありがとうございます。
・Linux MintのISOファイルを書き込む媒体について
例えばLinux Mint(MATEデスクトップ)のISOファイルは1.9GBという大きさになるため、4.7GBのDVD-Rを1枚用意して書き込んで頂ければ問題ございません。
Windows7での書き込み方法についてですが、記事中のWindows10での方法(LinuxMintインストール準備-DVDに書き込む、の項)と同じく、ダウンロードしたISOファイルを右クリックしますと「ディスクイメージの書き込み」という項目がありますので、そちらを選択します。
・必要なディスク容量について
公式には「9ギガバイトの空きディスク容量 (20GB 推奨)」とありますので、近年のPCはほぼ全て条件を満たしていると思われます。
DVDからインストールする場合、PCのbiosのboot順を書き換えますね、linuxのインストールの最終で再起動する時は、PCのbiosのbootについては書き換えしなくていいのでしょうか。
この辺りが、全く触れられていないので、疑問に思いました。
いつもご愛読いただきありがとうございます。
確かにメディアを取り出すタイミングが(機種にもよりますが)難しいですね。本記事の内容に沿って行きますと、インストールが完了して再起動した後に「実際のインストール作業」の項の最初の画像にあるLinuxMintのメニュー画面を再度出し、そこでDVDメディアを取り出し、一度電源を切るというのが良いかと思います。(メニューが出ている時にメディアを取り出したり電源を切っても内蔵のディスクに影響はありません)
その後に電源を入れればBIOSでDVDドライブが優先になっていたとしてもメディアが入っていないため、次の優先度になっている内蔵のハードディスクからの起動になります。
以降はお好きなタイミングで変更した起動順序を元に戻していただくような流れになります。
今後とも、ご愛読のほどよろしくお願いいたします。
凄い分かりやすかったです。ありがとうございました。おかけで廃棄予定だったVistaが甦りました。
嬉しいコメントありがとうございます。
お役に立てたようで何よりです。
引き続き、ご愛読のほど、よろしくお願いいたします。
ずぶの素人です。教えてください。
Win10でLinuxのインストールDVDを作成しようとドライブに空DVDを挿入したときに表示される画面の「USBフラッシュドライブと同じように使用する」と「CD/DVDプレーヤーで使用する」はどちらを選択すればよろしいのでしょうか
いつもご愛読いただきありがとうございます。
PCのDVDドライブに入れて実行したのでしたら、「CD/DVDプレーヤーで使用する」を選択してみてください。
引き続きご愛読のほどよろしくお願い致します。
貴重なブログありがとうございます 2点ほど教示ください インストールの方法でその他を選択した場合のパーティションを区切るインターフェースですが、インストールを完了した後に呼び出して設定する方法は取れないのでしょうか? どこを探してもありません 2点目 その他を選択した場合、画面の下がディスプレイの表示外となって肝心の「インストール」が選択できません ところが貴ブログでは表示が全てディスプレイの中に収まっています 何か方法があるのでしょうか よろしくお願いします
ご愛読ありがとうございます。
パーティション設定のインターフェースは一番最初に「ディスクのここからここまでの区画の中にOSを導入する」という取り決めを行う画面ですので、OSをインストールした後にその設定を再度行うことはできません。最初に確保した以外の空き領域がディスクにあり、それを後から使用したい場合はgpartedなどのユーティリティで設定を行うことになるかと思います。
インストール時に画面下部のボタンが画面からはみ出てしまう事象は日本語でのインストール画面で起こりうる現象です。ウィンドウのタイトルバーの部分をAlt+ドラッグで上にずらせればクリック可能な所までボタンが出てくるかもしれません。
お礼が遅くなりました 有り難うございます gpartedではできませんでしたが、live(iso)を使うことによってosの入ったボリュームサイズを変更できました また、画面のはみ出る事象についてはご指摘のように日本語に特有のことのようでしたので、English でインストールしその後の設定で、日本語を再設定する「逃げ」でクリアーしました また何かありましたらよろしくお願いします