From: リスキルテクノロジー 松田航
新宿本校にて、、、
先日、
あるプログラマーが
こんなことを言っていました。
「仕事をこなしても家に帰れない」
スケジュールが遅れたり
プログラミングが進まなかったりすると
よくあることですが...
いつまでに仕事をすればいいのかわからない
そのプログラマーは
大きなプロジェクトに参画しています。
システム化にあたって
作らなければいけない機能は多いのですが、
参加している
エンジニアの数も多いので
何とかなるだろうと考えていたようです。
彼は割り振られたプログラムを
難なく作っていくのですが...
「いつまでに作ればいいのかわからない」
...と言うのです。
プロジェクトリーダーに
いつまでにプログラムを作ればいいか尋ねても...
「できるだけ早く!」
「できるだけ前倒しで!」
...と言われるだけで、
期日がはっきりしないのだそうです。
そのため、
毎日遅くまで残業が続き
なかなか家に帰れないのだそうです。
欠けているのは「スケジュール管理能力」
同じ経験をしている
エンジニアは多いと思いますが...
このようなプロジェクトでは
ひとつ欠けているものがあります。
それは、
「スケジュール管理能力」
...です。
もちろん、
突発的な仕事が起きた場合には
スケジュールが進んでいれば
対応しやすいと言えるでしょう。
しかし、単純に...
「早く仕事を済ませたい!」
...という理由で
「できるだけ早くしてほしい」
といった指示をする管理者も少なくありません。
ほとんどの場合、
最終的な納期しか理解しておらず、
いつまでに、
何をする必要があるのか
プロジェクトを
詳細まで分解して理解できていない場合に
このような指示がされやすいのです。
スケジュールを立てるには
やることを詳細まで分割したうえで、
それぞれの作業ごとに
スケジュールを立てなければいけません。
スケジューリング能力が
不足しているということは
全体の仕事を
作業項目に分ける能力が
不足しているということにもなるのです。
管理者以外にも必要な能力なの?
もちろん
プロジェクトを管理する側だけでなく
プロジェクトメンバーにも
スケジュール管理能力は必要です。
仕事をするにあたっては、
自分が受け持った作業の期日だけでなく...
自分のスキルも判断したうえで
いつまでに終わらせることができるか?
その仕事を終わらせるために
どのような作業項目があって、
どのような流れで対応するのが効率的か?
そして、
想定した作業で高い品質を保てるか?
...といったことを
意識して対応する必要があります。
スケジューリングの対象が...
プロジェクト全体なのか、
個人の作業レベルなのか、
...それだけの違いです。
いずれにせよ、
しっかりスケジューリングできなければ、
作業の期限ギリギリになって
慌てて作業することになってしまいます。
慌てて仕事をすることは、
品質を下げる結果に繋がりかねません。
エンジニアとしての価値を高めるために
エンジニアの仕事には
必ず納期というものがあります。
なければ決めるべきでしょう。
締め切り効果って実際にありますからね。
その納期に向けて
早めに対応する越したことはありませんが、
早く終わらせることを目的にすると
品質が低下するリスクが高くなります。
システムやサービスを提供する側としては、
品質の低下は避けなければなりません。
そのためにも...
いつまでに、
何を、
どこまで終わらせるか、
といったスケジューリングは
エンジニアにとって必要な能力なのです。
たとえそれが
プロジェクトを管理する
立場の者であってもなくても、
普段から
スケジュールを意識しておかなければ、
その場その場の
対応だけになってしまいます。
全体を見据えて個々の仕事を行う...
その姿勢は
あなたのエンジニアとしての
価値を高めてくれることでしょう。
リスキルテクノロジー
松田
PS