リスキルテクノロジー

Linuxコマンドを習得しよう2

From: リスキルテクノロジー 松田航
新宿本校にて、、、

以前のブログで
Linuxコマンドの基礎的なものを
いくつかご紹介しました。

今回も引き続き
Linuxコマンドをご紹介してゆきます。

前回のおさらい

前回のおさらいです。

pwd

現在のフォルダを表示する。

cd [フォルダ名]

指定したフォルダに移動する。

ls [オプション] [フォルダ名]

(指定した)フォルダの
ファイルやフォルダ一覧を表示する。

...ですね。

とりあえずこれで、
コンソールを使って
フォルダ移動できるようになったはずです。

今回は
ファイルやフォルダ操作の
コマンドをご紹介しましょう。

ファイル操作系のコマンド

それでは始めましょう。

mkdir

フォルダを作成するコマンドです。

今回のご紹介のために
ひとつフォルダを作ってみましょう。

mkdir [フォルダ名]

...と入力して、
フォルダ名を指定して作成します。

現在のフォルダは

/usr/etc

...です。

lsコマンドで確認すると
ひとつもファイルやフォルダがありません。

mkdir linuxac

と入力して...

「linuxac」

...というフォルダを作成しました。

lsコマンドで確認すると
ちゃんとフォルダができていますね。

step1

touch

新しいファイルを
作成するコマンドです。

本来はファイルやフォルダの
タイムスタンプを
設定するコマンドですが、

新規ファイル作成に
使われますので覚えておきましょう。

touch [ファイル名]

...でファイルを作成します。

step2

cdコマンドで
先ほど作成したフォルダに移動し、

「linuxcmd.ini」

...というフォルダを作成します。

touch linuxcmd.ini

...と入力して、
lsコマンドで確認すると
ちゃんと作成されているのが確認できました。

cp

ファイルやフォルダを
コピーするコマンドです。

cp [オプション] [コピー元] [コピー先]

...と入力して
ファイルやフォルダをコピーします。

cp ./linuxcmd.ini ./linuxcmd2.ini

...と入力して
先ほど作ったファイルを

「linuxcmd2.ini」

という名前でコピーしましょう。

step3

コマンド実行後、
lsコマンドで確認すると
コピーされたことが確認できます。

もう一度コピーしようとすると
既にファイルがあるので
確認メッセージが表示されましたね。

確認メッセージを出さずに
強制的に上書きしようとするには

オプションに

「-f」

を指定するのですが、
CentOSの場合は初期設定で...

必ず上書き確認する

「-i」

オプションを指定した状態で
cpコマンドが実行されます。

もちろん初期設定を
解除することもできますが、
今回はそこまではしないでおきます。

CentOSの特徴として
覚えておいてください。

mv

ファイルやフォルダを
移動するコマンドです。

mv [移動元] [移動先]

...と入力して
ファイルやフォルダをコピーします。

step4

ひとつ上のフォルダに
先ほどコピーしたファイルを
移動してみましょう。

mv ./linuxcmd2.ini ../

...と
コマンドを入力します。

lsコマンドで
現在のフォルダを見てみると
ファイルが移動されていますね。

lsコマンドで
ひとつ上のフォルダを見てみると
先ほど移動したファイルが表示されました。

rm

ファイルやフォルダを
削除するコマンドです。

rm [オプション] [ファイルやフォルダ名]

...と入力して
ファイルやフォルダを削除します。

フォルダを削除する時には
オプションに

「-rf」

...を指定します。

それでは実行してみましょう。

step5

まずは
ひとつ上のフォルダに移動してから

rm ../linuxcmd2.ini

...と入力して
先ほど移動したファイルを削除します。

lsコマドで
削除されていることがわかりますね。

つづいて...

rm -rf linuxac

...と入力して
今回作成したフォルダを削除しましょう。

lsコマンドで
削除されたことがわかりますね。

ちなみに、
フォルダを削除する場合...

「-r」

オプションでも削除はできますが...

フォルダや
そのフォルダに含まれるファイルの、

ひとつひとつに対して
削除確認メッセージが出てしまいます。

結構手間がかかるので

「-rf」

...オプションを指定しましょう。

操作しながら覚えましょう

Linuxコマンドは
実際に操作しながら覚えるのが
習得効率が高いです。

このブログの過去ログにも
CentOS環境の作り方を紹介していますので

実際に環境を準備して
操作しながら学んで行きましょう。

リスキルテクノロジー
松田

PS

Linuxの講座はこちら

Linuxコマンドを習得しよう その1

From: リスキルテクノロジー 松田航
新宿本校にて、、、

今回は
Linuxコマンドの使い方を
実例をつけて紹介しましょう。

基礎の基礎なので、
知っている人は他のページへどうぞ。

CUI

今でこそLinuxは
画面を見ながらマウスで
簡単に操作できますが...

基本的には
コマンドを入力して
システムの操作を行います。

CUI(command line interface)と
呼ばれます。

Linuxをいじるのは、
基本的にこちらです。

コマンドで命令を
実行した方が早いですしね。

ファイル管理系のコマンド

それでは
Linuxのコマンドを
いくつかご紹介してゆきましょう。

コマンドの数は
非常に多くありますので、
よく使うものに絞って

何回かに分けて
紹介してゆきますね。

pwd

現在のフォルダを知るコマンドです。

コンソールで
いろいろと操作していると

自分が今どこにいるのか
わからなくなる時がありますが...

pwd

step1

…と入力すれば
自分がいるフォルダを知ることができます。

この例では

/usr/bin

にいることが分かりますね。

これはよく使いますので
覚えておいてください。

cd

フォルダ移動のコマンドです。

マウス操作だと
フォルダを開くだけで
場所を移動できますが...

コマンドでは
どのフォルダに移動するかを
指定しなければいけません。

cd [フォルダ名]

...で
指定したフォルダに移動します。

例を見てみましょう。

cd etc

…と入力して、

/usr/etc

に移動することができます。

cd ..

...で、
ひとつ上の
フォルダに移動します。

etcのひとつ上にある

/usr

フォルダに移動しました。

cd

...のように
何も指定せずに実行すると

ユーザーの
ルートフォルダに移動します。

今回はrootでログインしているので

/root

に移動しましたね。

ls

ファイルやフォルダの
情報を表示するコマンドです。

マウス操作の場合は
フォルダを開くだけで

ファイルやフォルダの
一覧が表示されますが...

コンソール操作の場合は
このコマンドで情報を表示します。

現在いるフォルダは

/usr/eclipse

...ですね。

ここでコマンドを実行します。

ls [オプション] [フォルダ]

...と入力すると
ファイルとフォルダ一覧が
表示されます。

ls

とだけ入力すると
横並びに一覧表示されます。

ls -l

...と、
「-l」オプションを指定すると

今度は縦に並んで
詳細な情報が表示されます。

ls -a

...と
「-a」オプションを指定すると

隠しファイルを含めた
全てのファイルが表示されます。

隠しファイルとは...

「.」(ドット)

で始まるファイルのことです。

また、
フォルダ名を指定することで
別フォルダの一覧を表示できます。

この例だと

ls ../

...というように、
ひとつ上のフォルダの情報を
表示しています。

基礎の基礎なので、何度も叩いて記憶を!

今回ご紹介できるのは
少ないですが...

今後もいくつかよく使うコマンドを
ご紹介してゆきます。

マウス操作に
慣れた方にとって、

コマンド入力は
馴染みにくいかも知れませんが...

慣れてしまえば
コマンドの方が使いやすい

...というエンジニアも
たくさんいらっしゃいます。

Linux環境のある方は
ぜひコマンドを叩いてみてください。

環境のない方は...

以前のブログで
CentOSのインストール方法を
ご紹介していますので、

この機会に
ぜひ作ってやってみてください。

リスキルテクノロジー
松田

PS

Linuxのスクールはこちらから

IoTの普及でLinuxのシェアが急成長

From: リスキルテクノロジー 松田航
新宿本校にて、、、

以前ブログでも紹介した

「IoT」(Internet of Things)

...について覚えているでしょうか。

「モノのインターネット」

と呼ばれ、
近年特に注目されている技術ですが...

IoTの普及には
Linuxが大きく影響しているのです。

急成長する組み込みLinuxのシェア

Linux.comによると、
アメリカの調査会社である
VDC Research Groupの調査結果から、

IoTの普及にともなって
オープンソースLinuxのシェアが
成長していると報じられています。

出典:Linux.com

linux_com

組み込み機器には
Linux系OSが広く採用されていましたが、

それでも
Linux以外のOSやリアルタイムOSは
まだまだ使用されていました。

ところが、
IoTが普及してゆくにつれて

2012年では
56.2%の組み込み機器に
採用されていたオープンソースLinuxは

2017年には
64.7%にまで広がるだろうと
予想されています。

年平均の成長率は
およそ16.7%にまでのぼり
普及は加速度を増しているのです。

なぜLinuxの普及が広がるのか

オープンソースならではの
開発のしやすさが挙げられます。

商用OSなどでは
利用するにあたり
決して少なくない開発費用がかかりますが、
オープンソースでは費用がかかりません。

また、
それぞれの
オープンソースコミュニティに
支援されているプラットフォームですので、

「試作品の制作と開発の助けになる」

...という開発者の声が挙げられています。

そして、
Raspberry Pi(ラズベリーパイ)

BeagleBone(ビーグルボーン)
など、

オープンソースLinuxに対応した
小型のシングルボードコンピュータは

IoT対応製品の一部として開発されるケースも多く
Linuxの採用を広めているのです。

また、
Linuxは複数のOSを組み合わせた
ハイブリッドなIoTでも採用されています。

たとえば、
グラフィック関連の処理と
通信機能をLinuxで処理し...

それ以外の部分を
リアルタイムOSで処理するなど、

目的に応じて使われるケースも
増えてきているのです。

そして新しいIoTにも

Linuxは
新しいIoTの通信技術の開発にも
採用されています。

出典:Linux Light Bulbs: Enabling Internet Protocol Connectivity for Light Bulb Networks

vlc

Disneyの研究者が開発している

「Linux電球」
(Linux Light Bulb)

というプロトコルは
光の点滅によって通信できるプロトコルです。

これは...

「可視光通信」
(Visible Light Communication)

と呼ばれている方式で
Wi-Fiなどの通信設備がない場所でも

LEDライトさえあれば
通信することができるという技術で、

さまざまな家電製品、
ウェアラブル端末からおもちゃまで

それぞれの機器が
光で通信することができるのです。

可視光通信を
制御するドライバには
Linuxデストリビューションが採用されています。

このような
今までの通信の概念を変える

全く新しい技術にも
Linuxが使われているのです。

時代の流れ

これから
エンジニアを目指す方にとって
IoTの普及は大きなチャンスだと言えます。

これほどITが社会に普及しても
Linuxエンジニアは常に不足しています。

エンジニアになりたい方は、
インフラエンジニアの選択もあることを、
知っておくと良いのではないでしょうか?

リスキルテクノロジー
松田

PS

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エンジニアのためのビジネス用語講座2

From: リスキルテクノロジー 木村

以前のブログで
エンジニアがビジネスシーンで使う、

カタカナ語のビジネス用語について
お話ししましたが...

まだまだありますので
もう少しご紹介してゆきます。

使いすぎる方はたくさんいます

カタカナ語の
ビジネス用語を使う方は

結構たくさん
いらっしゃるようです。

企業の朝礼でのスピーチや
社長の訓示などが...

「カタカナ語だらけで理解できない…」

といった話も
耳にすることがあります。

使いすぎると
意味が通じなくなりますからね(笑)

使いすぎないまでも
言いたいことが理解できるように、

今回もいくつか
エンジニアが使うビジネス用語を
ご紹介しましょう。

エンジニアのためのビジネス用語集2

今回も用語の使用例をつけて
ご紹介してゆきます。

1:アジェンダ(agenda)

・使用例
「アジェンダを明確にして進行してください」

・意味
「議題」「議事日程」

会議や打ち合わせなどで
検討する課題や議題のことを言います。

国際会議の場などでも使われますが、
IT系企業でも使われていますね。

2:カットオーバー(cutover)

・使用例
「システムのカットオーバーはいつですか?」

・意味
「利用開始」「稼働開始」

システム開発において
全ての開発工程を終了し、
実際に運用が始まることを言います。

「リリース」

「サービスイン」

と言われることもあります。

3:サーベイ(survey)

・使用例
「十分なサーベイを行っております」

・意味
「調査」「測量」

主に建築業界で使われますが、
IT企業などを含め

ビジネス用語として
広がりつつある用語です。

資料などを調査することで、
調査対象を把握することを意味します。

4:シナジー(synergy)

・使用例
「チーム内のシナジー効果を高めよう」

・意味
「相乗効果」「共同効果」

単体ではなく
複数が集まることで
効果や機能を高めるという意味です。

人に対して
使われることもありますが、

企業同士の協業など
組織に対しても使われます。

ちなみに反対の用語は...

「アナジー(anergy)」

と言います。

5:バッファ(buffer)

・使用例
「スケジュールにバッファは含まれていますか」

・意味
「領域」「余裕」

もともとは
システムで使用するデータを
保存しておく記憶領域のことですが、

容量や期間などの
余裕という意味でも使われています。

開発期間が短いと
トラブルが発生した場合に
遅れが発生しますが...

あらかじめ、
数日の余裕(バッファ)を設定しておくと
対応が可能になります。

6:フィックス(fix)

・使用例
「このバグはフィックス済ですか」

・意味
「修正」「調整」

問題が発生した場合、
問題を解決することを意味します。

プログラムで不具合が発生し、
修正することを...

「バグフィックス」

と言います。

プログラムだけでなく
取引先との調整に対しても
使われることがあります。

7:リテラシー(literacy)

・使用例
「社員のITリテラシーを高める」

・意味
「理解」「解釈」

対象に対する
適切な認識と理解を深めることを
意味しますが...

理解を深めた上で
応用力を身に付けるという意味でも
使われています。

「情報リテラシー」
「ITリテラシー」
「医療リテラシー」

...など、
この言葉は何にでも使われています。

8:ワンストップ(onestop)

・使用例
「ワンストップのサービスを提供します」

・意味
「1つの手続きで作業が完了すること」

こちらも数年前から
よく耳にする言葉ですね。

役所などを想像すると
理解しやすいのですが、

複数の部署を
行ったり来たりして
手続きが必要となることを

1回の手続きで
処理が完了することを意味します。

何となく使うのはやめましょう

ビジネス用語以外にも
カタカナ語は多くあふれており、

国立国語研究所では
このような外来語に対して
言い換えの提案を行っています。

たとえば
ワンストップの場合は...

「窓口一元化」

...などですね。

ですが、
日本語で言いかえるよりも

カタカナ語で言う方が
知的な感じを持つ方が多いことと、

言いかえるにしても
明確な言い換えができないなど

いろんな事情で
カタカナ語がつかわれています。

このような用語を使う場合は
用語の説明ができるようになってから
使うようにしましょう。

「それってどういう意味ですか?」

と聞かれて
答えられないと気まずいですものね。

PS

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エンジニアのためのビジネス用語講座

From: リスキルテクノロジー 木村

日常生活には
さまざまな横文字が
あふれていますが...

ビジネスの世界にも
多くの横文字があふれています。

今回は
エンジニアが
ビジネスシーンで使う、

使い過ぎ注意の
ビジネス用語についてお話します。

何を言っているかわからない

毎年毎年
新しい言葉が生まれていますが、

ビジネスの世界も同じく
新しい言葉が次々と生まれています。

そのほとんどは
外国語をベースにした
カタカナ英語なのですが、

最新の
ビジネス書や技術書には
カタカナ英語が多く使われますので、

読んでいる方も
ついつい使いたくなる方もおられます。

しかし、
あまり多用すると
何を言っているのか分かりません。

たとえば...

開発スキームにおいては
明確なマイルストーンを設け、
ユーザにコミットする必要がある

...と言われても
普通の人は意味分からないですよね。

それらの中から
エンジニアがビジネスシーンでよく使う用語を
解説付きでご紹介しましょう。

エンジニアのためのビジネス用語集

それでは
用語の使用例をつけてご紹介します。

1:アラート(alert)

・使用例
「遅れそうなら早めにアラートあげてください」

・意味
「警戒」「注意」

作業に問題が発生しそうな時に
周囲の人に通知する時に使われます。

さまざまなシステムで
警告メッセージを出す時に
アラートを出すと言われますが...

それがそのまま
日常業務でも使われています。

2:エビデンス(evidence)

・使用例
「どうしてエビデンスを残さないの?」

・意味
「証拠」「根拠」

医療用語でよく使われますが
IT業界では主にテスト結果に対する
裏付けとなる資料を指すことが多いですね。

テスト工程で単純に...

「テストOK」

...とドキュメントに残すより、

画面キャプチャなどを残して
テストOKとなる根拠を残します。

3:オーソライズ(authorize)

・使用例
「その件は先方にオーソライズされているの?」

・意味
「(正当と)認める」「公認」

セキュリティにおける
「認証」と言う意味でも使われますが、

決定権のある立場の人や機関から
正式に認められている状態で使われます。

4:コミット(commit)

・使用例
「コミットできるよう頑張りましょう」

・意味
「関わる」「完遂する」

最近はCMでも有名な単語ですね。

システム開発では
データベースを更新する際に
使われている用語ですが、

ビジネスにおいても
目標に対して結果を出すという意味で
使われています。

5:スキーム(scheme)

・使用例
「アプリの課金スキームを提示します」

・意味
「計画」「体系」

システム開発では
データベース構造のことを意味しますが、

ビジネス用語としては
スケジュールと似た意味で
計画のことを意味します。

ちなみにこの言葉は
イギリス英語では「計画」の意味ですが

アメリカ英語では...

「たくらみ」「陰謀」

...と取られてしまうケースもあります。

注意しておきましょう。

6:マイルストーン(milestone)

・使用例
「その件は次のマイルストーンまでに対応します」

・意味
「標識」「里程標」

システム開発は
長期間にわたることが多いですが、

設計完了や製造完了など、
各工程の節目のことを呼びます。

マイルストーンの時点で
納品や出荷、品質チェックなどを
行うのが一般的ですね。

7:マター(matter)

・使用例
「何マターで発生した不具合ですか?」

・意味
「問題」「要素」

トラブルなどが発生した際、
何が原因なのかを表す時に使われます。

「○○マター」

という使われ方が多く、
○○には人名、企業名などが入ります。

8:ユーザ、サーバ

・使用例
「ユーザID」「サーバ構築」

これは他の言葉とちょっと違っていて
書き方の問題です。

エンジニアは...

ユーザーのことを「ユーザ」
サーバーのことを「サーバ」

...と書く方が多いですね。

間違ってはいないのですが、
日本工業規格 JIS(JIS Z 8301)によると...

「言葉が2音以下の場合には、語尾に長音符号をつける」

という指針がありますので、
どちらかと言えば...

「ユーザー」
「サーバー」

...と書くのが正しいようです。

「ユーザ」

とマニュアルに書いていたのを
ユーザーに指摘されて

「ユーザー」

...に訂正したという例もありますので、
気をつけるようにしましょう。

(私も「サーバ」「ユーザ」の方が好きなので、
 こちらで言いますが)

意味はおさえておきましょう

カタカナ語だけでなく
専門用語もそうですが...

使いすぎると
相手に正しく意味が伝わりません。

確実に相手に何かを伝えたい場合は、
できるだけわかりやすい表現で伝えましょう。

ですが、
いざ言葉が出た時のために
意味はおさえておきましょうね。

この他にも
エンジニアがビジネスで使うカタカナ語は
たくさんあります。

機会があれば
また次回以降にご紹介します。

PS

エンジニアになるためのIT研修

開発効率を高めるIDEとは?

From: リスキルテクノロジー 松田航
新宿本校にて、、、

プログラミングするために
必要なツールは何でしょうか。

OS標準の
テキストエディタがあれば
書けないこともないですが...

それだとかなり不便ですね。

今日は
プログラミングを
効率よくするためのツール...

「IDE」

についてお話しましょう。

IDEとは?

IDEとは

Integrated Development Environment

...の略で、

「統合開発環境」

...という意味です。

簡単に言えば、
システム開発に必要な機能を

1つに盛り込んで
効率的な開発を提供するツールです。

システム開発には
数多くのプログラムソースが必要で、

それら1つ1つを
何もない状態から作るのは
非常に手間と時間がかかりますし、

テキストエディタで作る場合は
プログラムの記述ミスなどが頻発しますが...

IDEを使って
プログラミングすることにより、

開発者の負担を
出来る限り減らすことができるのです。

実際の
システム開発の現場では

まず間違いなく
何らかのIDEを使って
プログラミングが行われています。

IDEの主な機能

効率的な
プログラミングするための

一般的なIDEが
持っている機能をご紹介しましょう。

1:プログラムの管理

1つのシステムは
数多くのプログラムソースで構成されています。

これを人の手で
管理することは至難の業です。

多くのIDEでは
システムで必要なプログラムソースを

「プロジェクト」
「ソリューション」

としてグループ化して
管理しており、

システムを実行するために
必要なプログラムをまとめています。

他にも、
システムの実行に必要な
外部ファイルなども管理することができます。

2:GUIの提供

GUIとは...

Graphical User Interface
(グラフィカルユーザインターフェース)

...の略語で、

開発者が視覚的に
画面のデザインを設定できる機能です。

たとえば、
ある画面にボタンを付けるとしましょう。

GUIの機能がなければ、
ボタンの大きさや色・配置場所など

ひとつひとつ
ソースで記述しなければなりませんが、

GUI機能があれば、
絵を描くようにボタンを配置できて、

自動的に
ソースを作ってくれるのです。

3:コード補完

プログラムを書いていて

「あの命令文は何だったっけ?」

と思うことはたびたびありますが、

コード補完機能があれば、
命令文の候補を自動で表示してくれます。

Web検索しているとき、
検索ワードを入力すれば、

次に入力する内容を
自動的に表示してくれますよね。

あの機能とよく似ていますね。

4:コンパイル機能

作ったソースをまとめて
1つのプログラムとして実行するためには

「コンパイル」

という処理を実行し、
1つのシステムとしてまとめる必要があります。

プログラムソースが
多数ある場合は、

それぞれの
プログラムファイルを指定して
コンパイルしなければいけませんが、

IDEを使うことで、
ボタン1つで複数ファイルを
コンパイルすることができます。

5:デバッグ機能

プログラミングで
必ず発生するのは...

「デバッグ」

という作業です。

デバッグとは
プログラムのバグ修正のことで、

IDEを使うことにより、
プログラムがどの行の処理をしていて、

どの命令文に問題があるのかを
明確に知らせてくれます。

代表的なIDE

では、
代表的なIDEをご紹介しましょう。

Javaによる開発で
主に使われているIDEをピックアップしました。

Eclipse

IDEの中でも
多くの開発者に愛用されている
オープンソースのIDEです。

「プラグイン」

と呼ばれる
拡張機能を追加することで

さまざまな要件の
システム開発をすることができます。

Javaだけでなく
PHPなど他の言語の開発でも使われます。

NetBeans

Eclipseと同様
オープンソースのIDEで、
こちらも多くの開発者に使われています。

プラグインによる
機能拡張はもちろんのこと、

Eclipseと比べて
使うための設定などが少なく、
初心者にもオススメのIDEだと言えます。

IntelliJ IDEA

IDEとしての歴史は古く
Eclipseと同じ時期に開発されたIDEです。

有償版であることから
Eclipseの影に隠れてしまい、

日本での知名度は
あまり高いとは言えませんでしたが、

無償版もリリースされて
徐々にユーザーが増えてきています。

私の周りでも使っている人間は
多いですね。

まずはEclipseから

IDEはこれ以外にも
さまざまな種類がありますが、

どのIDEが一番良いの?

...というと、
結局はプログラマー次第ですね。

しかし、
これからプログラマーを目指すのなら...

まずは
Eclipseの基本操作を
知っておいた方がいいでしょう。

Eclipseは
多くの企業の
開発現場で使われているIDEです。

初心者には
すこし使いにくいかも知れませんが、

知っておくに
越したことはありません。

ひととおり
プログラマーとして
活躍できるようになったら、

あるいは、
ノマドやフリーランスなど、

自分の好きな
開発環境を選べるようになったら

あなたに最適な
IDEを使うのが良いでしょう。

リスキルテクノロジー
松田

PS

実践的なJava開発手法を習得するならこちらから

営業になったエンジニア

From: リスキルテクノロジー 松田航
新宿本校にて、、、

エンジニアと言うと...

「PCに向かって開発業務をする」

というイメージが強いですが、
必ずしもそうであるとは限りません。

とある中小企業の
システム部に所属するエンジニアの話です。

いきなり営業になったエンジニア

彼は、
ある時上司に呼び出され、

「営業に行ってほしい」

...と突然言われました。

関連会社があるパッケージソフトを開発。

彼の企業はそのソフトの代理店となりました。

そのため、システムに詳しいエンジニアも
営業にまわすことになったとのことでした。

もちろん、
そのエンジニアには
営業経験なんてありません。

戸惑いながらも
営業活動をすることになったのですが、

もちろん
いきなりソフトが売れるはずもありません。

営業だけでなく
通常の社内システムの
開発業務も兼務していたため、

残業時間は膨れ上がり、
ほとんど寝る時間がなかったそうです。

開発ばかりしているとは限らない

エンジニアの仕事と言えば...

ハードウェアや
ソフトウェアの設計をしたり

プログラムを組んだり
するイメージが強いですが、

このエンジニアのように
別の業務と掛け持ちしつつ
システム開発を行うケースもあります。

人数も多く、
部署が明確に分かれている企業だと
あまりこのような例は見られませんが...

人数の少ない
中小企業の場合は
こういったケースはよくあります。

中小企業は
どうしても人数が少ないので

少ない人材で
売上に繋がる活動をする必要があります。

このエンジニアのように
営業を兼務するだけではなく、

会社の事務をしながら
システム開発を行うエンジニアもいます。

もちろん、
所属する企業の方針や体制にもよりますが...

エンジニアと言っても
いつも開発だけをしているとは限らないのです。

冒頭で紹介した
営業兼務となったエンジニアの方は、

社交的な性格ではなかったので、
見知らぬ人と接するのが苦痛だったそうです。

開発は好きだけど
営業が辛いという思いが強まり、

一時は退職も考えたそうですが、
続けているうちに考えが変わったようです。

電話営業や
飛び込み営業、
セミナーや展示会の開催に参加して

「ものを売る」

という行為に接するうちに...

自分はものを売ることについて
何も知らずにものづくりをしていた

...という事を
思い知ったと気づいたと話していました。

ものづくりには
必ずものを売るという行為が発生します。

今までは
ものを作ることに専念してきたが、

これからは
ものを売るということも知る必要があると
営業活動にも積極的に取り組み...

「総合的なものづくり」

...を習得しようとしているそうです。

ビジネスパーソンとして成長するために

エンジニア一筋で
仕事をしてきた方の中には、

このような
仕事内容の変化に
ついていけずに退職する方もいます。

しかし、
これまでやったことのない
活動を行うということは...

「新しい視野を広める」

...ということに繋がります。

もちろん、
専門分野に特化することも
エンジニアとして大切なことです。

ですが、
新しい業務に携わることは、
新しい視野を得られるチャンスでもあります。

まずは何でも
あなたがやれることを
やってみるようにしましょう。

そうすることによって
必ず何かを得ることができます。

その経験は、
エンジニアとしてだけではなく、

1人のビジネスパーソンとして、
あなたを大きくしてくれることでしょう。

リスキルテクノロジー
松田

PS

ビジネスで通用するエンジニアになるにはこちらから

万一の時にも安心のUPSとは?

From: リスキルテクノロジー 松田航
新宿本校にて、、、

ハードウェアを稼働させるのに
根本的に必要なものがあります。

おわかりですね、それは...

「電気」

...です。

今回はハードウェアに
電気の安定供給を行う装置である

「UPS」

についてお話ししましょう。

突然のデータ消失に備えるために

スマホでメールを書いていて
もう少しで完成という時に

バッテリーが切れて
システムダウンしてしまった...

なんてことありませんか?

せっかく書いた
力作メールも消えてしまい
最初から書き直さなければいけませんよね。

私たちが普段使っている
パソコンも同じです。

ノートパソコンの場合は
バッテリー切れもありますが、

デスクトップパソコンだと
電源コードを足でひっかけてしまい

プラグが外れて
システムがダウンするなんてこともあります。

何時間もかけて作った
設計書やプログラムが消えてしまうと

明日も頑張って生きて行こうという
気力さえ萎えてしまうことにもなりかねません。

ええ、実際に私も経験あります(笑)。

そんな時、
あって助かる装置が...

UPS (Uninterruptible Power Supply)

...です。

万一の時にも電源を供給

UPSは日本語で

「無停電電源装置」

と言い、
突然の電源切断や停電時にも
安定して電力を供給する装置です。

パソコンなどの
ハードウェアの電源コードを
UPSと接続しておけば

万一の電源切断の時に
UPSから電力が供給される仕組みです。

電力が供給されるのは
機器にもよりますが数十分程です。

数十分もあれば
作りかけのファイルを保存して
システムを正常終了させる時間は十分ありますね。

停電なんて滅多にないから
UPSってあまり必要ないのでは?

という声もありそうですが、
停電がなくてもブレーカーが落ちるケースは
結構頻繁にあります。

小さな企業でも
パソコンを何台も使っている場合は
UPSが重宝されています。

UPSは一般企業だけでなく
データセンターなどでも使用されています。

データセンターでは
規模が大きいUPSが使用されますが、

非常時の際には
UPSだけでなく自家発電装置を使って
電療を供給しています。

実は電力は安定していません

私たちが
普段使っている電力ですが、

安定して供給されているようで
実際には少し不安定なのです。

どこが不安定かと言うと
供給される電圧が低下する現象が時々あります。

それは...

「瞬間電圧低下」(瞬低)

...という現象です。

瞬低とは、
電力の送電ルートの切り替えなどにより
0.1秒程度電圧が低下する現象です。

日常生活ではあまり意識しませんが、
常に電源を必要とするシステムにとって、

瞬低が発生すると
ネットワーク切断などのトラブルが発生します。

停電は少なくても
瞬低は年間に約10回程度発生していますので、
瞬低対策にもUPSが必要になります。

UPSには
電圧を安定供給するために...

CVCF (Constant Voltage Constant Frequency)

という機能を持っています。

CVCFとは...

「定電圧定周波数」

...の意味で、
安定した電圧を供給する機能です。

CVCF機能があれば
瞬低による電圧低下を検知した際、

安定した電圧を
ハードウェアに供給することができるのです。

あってよかったUPS

日々作られるデータは
個人や企業の資産だと言えます。

その資産を
万一のトラブルから守るために
UPSは必要なのです。

生命保険や医療保険に
ちょっと似ているかも知れませんね。

万一の時でも
データを守れる体制を作ること。

ソフトウェアエンジニアでも
インフラエンジニアでも

そのことを忘れないようにしましょう。

リスキルテクノロジー
松田

PS

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